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2024年4月の読書メーターまとめ

猫柳
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感想・レビュー
19
ナイス
121ナイス

2024年4月に読んだ本
20

2024年4月のお気に入り登録
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  • けんとまん1007
  • ゼンマイ

2024年4月のお気に入られ登録
2

  • けんとまん1007
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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

猫柳
ウクライナ戦争が始まるまでの緊張、始まってからの経緯が理解できた。ロシアという国は民主主義でなく権威主義であるが故に、ハイブリッド戦争の効果があらわれにくいようである。ネオナチ、ドンバスの開放、中立化などさまざまな目的をあげ特別軍事作戦を結構した理由として説明しているプーチン氏だが、妥当性としてはかなり低いとのこと。理由はいくらでも後付けできるということだろう。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
19

猫柳
子どもの多重逆境とは、家庭の経済的な貧困だけでなく、親の精神疾患や不利な学歴、ひとり親家庭など複数の困難な環境のことをさす。子どもを擁護するためには、自助と共助、公助が適切に行われなければならない。元来、自助だけでは子どもの養育は困難なため、周囲の共助が必要になる。しかし、現代はこの共助が希薄なため公助を手厚くする必要があるとのこと。しかしそれが不十分なため、一部の共助に頼ってる部分が大きいことは、かなり綱渡り状況が続いていると言ってもいいかもしれない。
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猫柳
冷戦により民主主義が共産主義に勝利した形で終わり、民主主義が理想であるという価値観が固まった。しかし中国の経済成長を機に、一党独裁が注目を浴びるようになる。本来なら経済が成長するにつれ、国民の意識も多様化することになり、より民主化への要求が高まっていく。武力等で鎮圧を続ける中国が、今後も同じように成長が続けられるのか気になるところだ。また日本でも広がりつつある経済格差を、再分配(ベーシックインカム含む)によって解消する点についても触れられている。政治と経済の入門書として分かりやすかった。
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猫柳
ネタバレ決断は無根拠であり絶対的根拠であるという言葉に感動を覚える。アイロニーを突き詰めると真理をどこまでも探索することとなるが、絶対的な真理は存在しないので永遠に到達できない。どこかで情報の比較をやめなければならない。そこで多くの人があるタイミングで決断をすることになるが、決断とは無批判となることであり、その他のあらゆる情報を遮断する。重要なのは決断でなく中断である。中断して、一旦仮の結論を決めるが、比較し続ける。それこそが勉強し続けることである。勉強は自己破壊という著者の言葉を胸に抱き、勉強を続けたい。
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猫柳
ネタバレ貧困の家庭で育った子どもは、学力、就職共に大きなハンデを負わされる。母子家庭は貧困に陥りやすく、子どもの成長と共に膨らむ費用に対して、収入は増えにくい。さらに、一般人の親が最低限子どもに受けさせたいと考えている教育は、大多数が高校までと答えている。つまり、義務教育だけでは不十分であるといえる。しかし高校無償化だけでは教育格差は是正されない。貧困家庭の親は収入を得るために長時間の仕事をしていることが多く、子どもと関われる時間も相対的に少なくなることから、より子どもに焦点を当てた対策が必要であると著者は語る。
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猫柳
光宙(ぴかちゅう)という名前との出会いから、キラキラネームの研究を始めた著者。今や多数派となったキラキラネームを名付ける親の心情は、単に個性を重視し、珍しい名前を付けてあげたいという親心というだけでは、十分な説明とは言えない。元々日本には「名乗り」という、名前だけにしか通用しない漢字の読み方があり、ルーツは存在したようだ。その他にも様々な名前の歴史が紹介されている。過去の先人の努力により出来上がった日本語の漢字を軽視して「感字」に成り下がらないために、責任を持って漢字を扱うことが必要であると理解した。
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猫柳
児童虐待に及んだ人間は、とても真面目な人間が多いと気づいた著者。親としてどこまでも社会のルールや価値観に従おうとした結果、ついて行くことが出来なかった人達。コントロールできない辛さを、唯一コントロール出来る子どもに矛先が向けられ、虐待に至るという考察は納得できる。誰かに助けを求めることができない人が多いようである。狩猟採集時代では、集団で子どもを育てる環境が当たり前だったように、未熟な状態が長く続く人間の子どもを、十分に育てることは容易ではない。社会のサポートを充実させることの重要性を再認識させられる。
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猫柳
ネタバレトノサマバッタが天に座するために、笹竹を踏み台にして飛び、やがて天にまで到達する話だろうか。天まで飛んだトノサマバッタの飛翔力は地球の重力をものともしない。愚直に突き進む者はいつか常識をひっくり返す。戦時の不安定な世の中の一筋の光を見たような気持ちにさせる。
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猫柳
ネタバレ「人工」とは、人間の意識がつくりあげたものであり、その反対は「自然」である。都会は自然を排除し、あらゆるものをコントロールしようと人工化をはかる。子どもは意識が設計できないから「自然」である。だから自然を排除する傾向にある都会では、常に少子化になる。更に言うなら、少子化するということは、子どもという「自然」が都市では苦手だということに他ならない。突飛な意見だと最初は感じたが、思い当たることが沢山あった。また、自然に触れる機会が少ないと変化に気づかない。だからこそ環境問題の改善が進まないのだと理解した。
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猫柳
ネタバレ西日本のとある児童相談所の取材内容が書かれている。本質的に子どもを救うためには、親を救うことが重要であると感じる。児童相談所が保護する子の親の大半は、精神疾患や何らかの障害を持つようだ。親を更生させることが鍵となる。しかし、半ば強引に保護され、親は子と離れ離れになるショックだけでなく、親失格の烙印を押されたような気にもなり、反省が難しいのかもしれない。本書の後半にも書かれていたが、就学すると学校などがリスク管理を担ってくれもするが、乳幼児期は外部から管理することが難しい。切れ目ない支援が必要だと理解した。
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猫柳
ネタバレ名画を観ながら説明されると、こんなに理解しやすくなるのか。ハプスブルク家に関しては、絶大な権力を長年にわたって保持していた程度しか理解していなかった。田舎の豪族から、神聖ローマ皇帝の座に君臨し続けた背景には、これほどのストーリーがあったのかと驚くことばかり。特にフェリペ二世の物語は波乱の連続で目が離せない。実質4度の結婚全てが波乱であり、最後に姪との近親婚へと続く。ハプスブルク家特有の、近親婚のトラブルよりも穢れを寄せ付けないことに執着する当家の考え方は、ここから始まったのかもしれない。
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猫柳
本書を読んで感じたことは、学ぶために様々な事柄をゲーム化することが重要だということだ。学ぼうという気持ちには楽しさが必要。楽しさを感じるためには様々な知識がいる。ルールを知らない競技やゲームが楽しめるはずもない。物事を知っていくことで、様々な領域を横断していくことも可能となり、新たな発見や気づきを得る。その楽しさが学習の意欲へと繋がる。結果、できることが増え、様々な選択肢を選ぶことが可能となり、自由へと繋がる。とてもわかりやすい論理である。
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猫柳
ウクライナ戦争が始まるまでの緊張、始まってからの経緯が理解できた。ロシアという国は民主主義でなく権威主義であるが故に、ハイブリッド戦争の効果があらわれにくいようである。ネオナチ、ドンバスの開放、中立化などさまざまな目的をあげ特別軍事作戦を結構した理由として説明しているプーチン氏だが、妥当性としてはかなり低いとのこと。理由はいくらでも後付けできるということだろう。
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猫柳
親鸞の歎異抄が読みたくて本書を手に取ってみた。親鸞、弟子の唯円、そして本書の著者杉浦氏の三名の考えに触れることができる。親鸞は自身を煩悩を抱えた凡夫であると言い、この世界は無常で不安に満ち、空虚であるとしている。その中で念仏のみが真実であり、阿弥陀如来の本願のありがたさだけは疑う余地がないと説く。現代では、他力本願という言葉はいい意味で使われていないが、他力を信じ切る勇気を親鸞から学べるのではないか。見える世界の話ではないので批判や疑いはどこにもあろうが、唯円はそれを嘆き、著者はそれを冷静に捉えている。
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猫柳
世界を揺さぶり続けている6つのテーマ(気候変動、パンデミック、データ経済、人種問題、米中新冷戦、ポスト資本主義)を解説している本書。特に人種、移民問題に根強く残る差別意識についての考察は見事。アメリカでの南北戦争の反省は、我々日本でも決して無視してはいけないと感じる。移民が少なかった日本で、これから外国人をどのように受け入れていくか、真剣に考える必要がある。さらに、米中露の対立を緩和するために、日本はどのように振る舞う必要があるのか。まさに本書のテーマである、未来の生き方を考えるための本だといえる。
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猫柳
ネタバレ主人公の佐緒はさまざまな男性と知り合い恋愛に至るも、多くの別れも経験する。その関係性が列車の相席として例えられている。まさに停留所に着くまでの関係と差異はない。しかし父親、友人、そして兄の3人だけはその限りではなく、亡き後も近くに存在していると感じられる。それは出会いと別れの繰り返しによってようやく気づく。その中でも一際強い光を放つ兄。兄と妹の淡い思い出が、佐緒と読者の心にいつまでも残る。まるで佐緒と共鳴するかのように。綺麗な物語だ。
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猫柳
サラリーマンの不動産投資をオススメしている著者。サラリーマンは会社勤めということもあり、融資への信用がある。不動産を購入して、賃料で収入を得るやり方は、忙しいサラリーマンに最適であるとのこと。参考にさせてもらおうと思う。
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猫柳
人は、その判断が最適ではないし道を間違えていることも理解している。しかし、なぜそう判断せざるを得なかったのかがわからないことが多いのかもしれない。サイショーさんの辛口人生相談は、質問者自身に心的苦痛を与える。しかし、生まれ変わるために必要な条件が現在の自分の死であり、金輪際今の自分が顔を出さないようにすることが必要だと仮定するならば、心底自分を恥じる必要がある。その手助けのために的確に指摘する著者の慧眼に脱帽。
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猫柳
一つの家庭の何気ない風景を詩にした本作。詩特有の選び抜かれた言葉の重さとは裏腹に、著者の軽やかさが彩りを与えてくれる。倅を見て亡き夫を思い起こし、似たもの同士ねと笑うワンシーンには共感しやすく、想像に難くないだろう。ベストセラーになるのも頷ける。
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猫柳
本書を一言で要約するなら、それは「感謝」となるのではないか。「今」を生きるためには、「今」に価値を見出さなければならない。つまづきに気づきや成長を感じるためには、つまづきが発生したことに感謝しなければならない。今を能動的に「生きていく」ためには、自分が世界に生かされていることに感謝しなければならない。自分を最上位に置かず、自分以外の存在に最上位を置くことこそ幸福に繋がると著者は語る。自分を最上位に置くことは、周りにそれを要求することであり、不幸に繋がることだということか。感謝は利己を越えるようである。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/04/13(410日経過)
記録初日
2023/04/15(408日経過)
読んだ本
443冊(1日平均1.09冊)
読んだページ
104896ページ(1日平均257ページ)
感想・レビュー
394件(投稿率88.9%)
本棚
0棚
性別
血液型
B型
職業
公務員
現住所
大阪府
自己紹介

読書熱が再燃しました。10代の時はラノベ、20代は教養書、哲学書ばかりで30になってから小説メインになりましたが、今は何でも。色んな人の感想楽しく読ませてもらってます。よろしくお願いします。

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