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2024年4月の読書メーターまとめ

でっこいみちゃぴん
読んだ本
20
読んだページ
6771ページ
感想・レビュー
20
ナイス
902ナイス

2024年4月に読んだ本
20

2024年4月のお気に入り登録
3

  • カオルーン
  • 染井為人
  • rokubrain

2024年4月のお気に入られ登録
4

  • ゆーへー
  • カオルーン
  • hikarunoir
  • rokubrain

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

でっこいみちゃぴん
すごく良かった。世間から少しだけズレた異質なものの隣にそっと腰掛けるような、今村夏子さん独特の雰囲気。ズレた人間の周りの人の冷たさも温かさも、同等に淡々と書かれている。安全か少し危険かよく分からないものを背筋に当てられているような読み心地だ。 書き下ろしの「チズさん」は短いながらも「むらさきのスカートの女」に近い狂気。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

でっこいみちゃぴん

通勤中に見つけた仔カラス、可愛かった。道路の中央分離帯で訳わかって無さそうな顔してたけど大丈夫だろうか。写真では分からないけど、カラスなのに白い羽毛が混じってたのが意外!

通勤中に見つけた仔カラス、可愛かった。道路の中央分離帯で訳わかって無さそうな顔してたけど大丈夫だろうか。写真では分からないけど、カラスなのに白い羽毛が混じってたのが意外!
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
20

でっこいみちゃぴん
斜線堂さんのデビュー三部作、完結編。映画知識がすごい。大学在学中に書いたというのも素晴らしい。個人的に爽やかなものを読み慣れていないのでこそばゆさも感じた。 犯人の割り出し方とかは結構大雑把で、警察でさえ指紋捜査も行わない大正時代みたいな捜査法だ。まじか?と思うが、ミステリ小説と言うよりキャラクターを魅せる小説なのだろう。 会話や言動は結構飛躍するので「何でそうなるの?」と思うこと多々だったが(私が爽やかでも若くも無いせいかも)、後の作品でブラッシュアップされていく過程も楽しめる作家さん。
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でっこいみちゃぴん
ルポとしての意義は薄い。正直この収穫量で書籍化できたのに驚き。 内容は、関係者に取材したルポ部分と、郷土史的な部分が半々くらい。ルポ部分はハッキリ言えば「村人の間の噂話」で、新事実が示される訳でもなく、ネット情報と大差は無いかと。ならば被告との文通はと言うと、なんと著者が既読スルーして終了させたのだ😵諦めたな…。 最初から田舎者を見下すような意識に溢れていて、とても公平な視点で書いているとは思えない。全体的に「田舎者の噂好きは怖い」以上の考察はほとんど感じられず。掘り下げが浅い、潮干狩り並みに浅いよ。
ミステリにゃん
2024/04/29 10:58

「迫真のルポルタージュ」と書いてあったので、どんなものなのかな?と思ったら、手紙は終わらせるわ、ワタシ忙しくて大変だったのを強調しているわで、「どこが迫真やねん。迫真って言葉に謝って」と内心メラメラしてしまいました💦

でっこいみちゃぴん
2024/04/29 15:23

迫真に謝って😂たしかに笑 ミステリにゃんのレビュー約200もいいね付いてますね😳みんな結構共感してるんじゃないかなあ笑

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でっこいみちゃぴん
神(江戸川乱歩)の名作群を、神(歌野晶午)が最先端テクノロジーでアプデした驚愕の翻案ミステリ短編集。内容はもうバキバキに面白いことは私の無責任保証付きです。 本家乱歩の味を存分に残しつつ、斬新なストーリー。換骨奪胎と言うのか、その塩梅が素晴らしい。乱歩ファンも絶対裏切られない! スマホやAIなど身近なテクノロジーの数々も活用次第でこんなことができるのかーと驚くのも、歌野作品を読んでいていつも面白いところ。
でっこいみちゃぴん
2024/04/27 20:11

特に表題作と「スマホと旅する男」「赤い部屋はいかにリフォームされたか?」が好き。全体を通して、語りも乱歩へのリスペクトが感じられてキュンとする。

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でっこいみちゃぴん
再読。今まで何人の日本人が、乱歩によって変態にさせられてきたんだろう。性癖をねじ曲げるというわけでなく、その人が元々持っている変態さを露わにさせるような、幻惑的な物語。 私は乱歩を初めて読んだのは女子高生のときだが、そのときのショックは忘れない。特に「人間椅子」「芋虫」「押絵と旅する男」「鏡地獄」。おかげでこんなに健全に育ちました。
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でっこいみちゃぴん
親として「子どもが怖い」と思ったことがあれば、この作品の受け止め方が変わるのだろうか? 私は登場人物全員、それぞれの「役割」に徹しすぎている感じがしたし、父親側にも子ども側にも共感できず非常に冷めた視点でしか読めなかった。 前半はサスペンス風味で面白いのだが、後半はほとんど思想的な内容。主人公は倫理感・責任感が強くて、私はそれを重いし暑苦しいと思ってしまう😅しかしそこが重松さんらしさでもある。
でっこいみちゃぴん
2024/04/24 23:03

即効性の毒が給食のスープに入っていてクラスメイト全員が被害に遭ったという大事件が発端なのだが、みんなスープ最初に飲む派…?スープ最後に飲む派の名探偵でっこみは「妙だな🧐」と気になってしまった。全員スープ最初派だったのだろうね。野菜ファースト。

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でっこいみちゃぴん
今村夏子さんの作品じゃなければ手に取らなかったであろう、ほっこり系なタイトル&あらすじ。内容もまさかのほっこり系かと思いきや、ナチュラルに今村風サイコ入ってて良かった。 今村作品の主人公に共通している、「そのとき心奪われるものに集中してその他の物事を簡単に投げ出してしまう気質」が好きだ。主人公たちが私の代わりに荷物を置き去り、倫理的でつまらない人生から脱線してくれるのだ。
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でっこいみちゃぴん
動物を性的対象とする動物性愛者(ズー)への取材。ズーを通して愛とセックスを考える。作者の濱野さんは辛い経験をして心から血を流し続けた人。研究を通して過去に向き合う彼女は本当に凄い。彼女だから書けたであろうとても価値のある作品。 これを読むまで動物性愛者=利己的な変態という単純イメージだったが、無知だった。知らないものを傷付ける人間にならないよう自戒。 ズーは研究が進んでいなくて、この本で取材されているズーも動物性愛者のほんの一部。どうしても取材対象が偏ったそうだ。今後の研究で、口の重いズーの取材にも期待。
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でっこいみちゃぴん
叙述トリック作品として有名なので、さすがに身構えて読んだため叙述の部分は見破ってしまったが、それにしても面白かった。日記形式だったり視点人物が変わったりして読みやすい。 作家の産みの苦しみや執念は凄まじい。賞を取ることで完成する作品なんて他にあるのかな🙄「完成版」ということで実際の賞の選評も載っていて興味深く読んだ👀当時絶賛されたわけじゃないのね。今は時代が追いついたのかな。
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でっこいみちゃぴん
理解なんて必要ねぇんだよとばかりに突っ走る萬壱ワールド。スプラッタやグロがちょっと苦手な私にはしんどかった。収録作品3作とも、人間が人外に変貌したり異星人に惨殺されたりする超絶ディストピアで色々飛び散る。私には早かった。 「臣女」のナオミの原型はデビュー作からあったのだと知れたのは嬉しかった。
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でっこいみちゃぴん
面白すぎてここ数年の記憶が消し飛んだ〜🥸 記憶が数十分しか持たない男VS他人の記憶を改竄する超能力殺人鬼。前者が圧倒的不利なのだが、知性と記録ノートを駆使して、手に汗びしょびしょの展開である。この作品では記憶というものが全く不確かな存在。では何を信じるか?ラストは爽快感…いやホラー。本当に何を信じれば良いのだろうか。 最初から最後まで抜群に面白かった。姉妹作もあるそうなので絶対読む。
かぷち
2024/04/16 23:20

メメントみたいな設定ですね、面白そう🤔

でっこいみちゃぴん
2024/04/16 23:25

そうです!メメントみたいに彫らないけど。メメントは一回観ただけじゃあまり理解できませんでした😂

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でっこいみちゃぴん
斜線堂さん目当てで読んだけどどれもかなり良かった。史実にSFをミックスして新しい歴史を作る…5人の作家さんの目の付け所が天才だ。 特に石川宗生「うたう蜘蛛」がカオスで好き。米津玄師の「POP SONG」のMVを連想した。 斜線堂有紀「一一六二年のlovin'life」が他作品と違うのは、思い切り歴史をねつ造するのではなく、あくまでも史実はそのまま、史実を多重推理するという形式。
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でっこいみちゃぴん
11の短編集。どれも短い頁数ながらも緩急巧みに驚きの展開が繰り広げられ、ハズレなしで面白かった。『死面』『殺人休暇』が特に、何度も想定を裏切ってきたしラストも印象的。 『玉川上死』の最初の一文「川を流れゆくものがあった。」は、個人的に走れメロスや雪国のあの一文並に名文だと思う。そう思い全ての話を見返すと、どれも最初の一文から心を掴まれるのだ。最初の一文だけ引用してみる。↓
でっこいみちゃぴん
2024/04/14 23:55

『おねえちゃん』八時までには行けるからと太鼓判を押していたのだが、実際に到着したのは九時三十分だった。 『サクラチル』常盤さんが越していらしたのは昨年の、そう、桜の花が散り、透き通るような青葉が目にまぶしい、春の終わりのことでした。 『天国の兄に一筆啓上』粛啓 十五年だね。 『死面』夏休みのたびに片波見に行った。 『防疫』水内真智子の朝は五時半にはじまる。 『殺人休暇』ポストを開けたら濃厚なバニラの香りが漂い出てきた。 『尊厳、死』ムラノが最初に襲われたのは八月の満月の晩だった。

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でっこいみちゃぴん
同棲中の彼女の浮気を疑い、ケータイを盗み見る男の話。疑って見ればどんなメールもクロに見えるし、たとえケータイ内がシロだとしても、果たして浮気してないと言い切れるのか。彼女との口論にも表れていたが、どこを境界線(ルール)とするかは人それぞれなので厄介だ。主人公にも確固たる考えが無いように思えた。余韻もあまり無し。
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でっこいみちゃぴん
登場人物、全員ババア。姥捨山に捨てられたババアたちは共同体を作って生き延びていた。自分を捨てた村への襲撃計画、ババア同士の戦い、熊との凄絶な殺し合い等等。ハードボイルドな婆さんたちが、読者は眠ってはならぬとばかりに色々やってくれる。 アグレッシブ婆が私のB級脳を刺激するが、決してそれだけではない作品。お前は生きたいか死にたいか?それは何故か?何のために!?と絶えず揺さぶってくる。
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でっこいみちゃぴん
ものすごい熱量が私を掴んで離さなかった。 正直読み始めは反発心を抱いた。多大な犠牲者を出した飛行機墜落事故を、主人公たち新聞記者はビジネスの道具にしてみっともなく足を引っ張り合うから。だが読み進むにつれ、絶対に譲れない地方紙のプライドや、遺族の為の記事にシフトしていく心情が描かれ、圧倒される。 主人公はときに呆れてしまうほど感情的で屈折した人間だが、作者はとことん人間を描いてるのだと感じる。 「下りるために登る」、私はもう少し老成しなければ真に理解できない言葉だ。
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でっこいみちゃぴん
すごく良かった。世間から少しだけズレた異質なものの隣にそっと腰掛けるような、今村夏子さん独特の雰囲気。ズレた人間の周りの人の冷たさも温かさも、同等に淡々と書かれている。安全か少し危険かよく分からないものを背筋に当てられているような読み心地だ。 書き下ろしの「チズさん」は短いながらも「むらさきのスカートの女」に近い狂気。
が「ナイス!」と言っています。
でっこいみちゃぴん
シリーズ2/3作目。私は「コナンの周りで殺人起きすぎw死神ww」とか言うタイプの人を軽蔑しちゃうんだけど、このシリーズを読んだら思ってしまう、「こんなに身の回りで映画関連の事件ばかり起こる?」と。ニッチよね。映画蘊蓄は面白いからいいけど。 日常系とはそう言うものかもしれないが、小粒な感じがしてあまり盛り上がらなかった。でもラストはやはり気になる終わり方。この巻は起承転結の承らしいので、次の最終巻で怒涛の転結を期待。
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でっこいみちゃぴん
ネタバレ「心中は偽装か?」だけでよくここまで引っ張れるなぁ。途中主人公のしつこさには、絶対に偽装ってことしたいんだぜレベルの執念を感じた。 叙述トリック(実は七緒があんなことこんなことされていた!)はチープだった。 読後にネタバレ考察サイトを読み、ほぼ自分が考えた通りで合っているっぽいと分かったが、あまりスッキリしない。無自覚の刺客がターゲットと恋に落ち心中する可能性にかける暗殺なんて…そんなアホな。それも二回。恋愛感情を操作する洗脳や催眠をかけられているのかと疑って読んだが、そうでも無さそう。
が「ナイス!」と言っています。
でっこいみちゃぴん
花にまつわるミステリ×時代モノの短編集。耽美な世界観を堪能しました。 事件の動機が明かされるも、情緒を解す心が欠けた私は「そんなことになるわけないだろ」と脊髄反射で思うのであるが、美しく匂い立つような文章に酔って「でも美しいからヨシ!」とうっとりしてしまう。 趣深さと屈折は紙一重だな。遊郭を舞台にした「桔梗の宿」が特に好き。
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でっこいみちゃぴん
たくさんの映画が登場するミステリ。私もそこそこ映画好きだが、意外と王道は観てないな。観たことがある映画も、小説内に登場すると新鮮に思えた。 ラノベっぽい雰囲気に最初は慣れなかったが、若者感のあるゆるい会話が面白く読めた。 最後の章では心を掴まれ、続編も読むしかないなと決意。続編にはどんな映画が出てくるのか楽しみ♪
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/04/26(383日経過)
記録初日
2023/04/09(400日経過)
読んだ本
430冊(1日平均1.08冊)
読んだページ
142350ページ(1日平均355ページ)
感想・レビュー
296件(投稿率68.8%)
本棚
13棚
性別
現住所
福岡県
自己紹介

20代までは純文学ばかり読んでいたけど、
最近はミステリー・SF・社会派小説が好きです。

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