読書メーター KADOKAWA Group

2024年5月の読書メーターまとめ

まんぼう
読んだ本
11
読んだページ
3916ページ
感想・レビュー
11
ナイス
100ナイス

2024年5月に読んだ本
11

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まんぼう
科学的な部分は、たぶんこんな感じか…?とぼんやりとしたイメージを思い浮かべられるレベル。それでも、文革を文革を生き抜いたはいいものの、残されたのは寂寞の中を生きるだけの人生しか残されていなかった科学者である主人公をめぐる文学的な序盤から、VRゲーム、三体世界につなぐSF展開の非常に壮大なスケールに圧倒され夢中になった。決断の速さというか逡巡の無さというか、うじうじ苦悩したり堂々巡り禅問答のない、良くも悪くもすがすがしい描写が中国!という感じで、終始絶望的で暗い展開なのに爽快感の残る読後感だった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
11

まんぼう
古生代に引き続きの中生代。非常に楽しい時間だった。実はティラノサウルスには毛が!…うーんやっぱり生えてないかも…すまんほんとは生えてるかも…と、記憶している限りで三回くらいは毛が生えたり抜けたりを繰り返していたが、その二転三転の理由と根拠を本書で大まかに知ることが出来た。中年の自分としては毛が無いティラノサウルスこそがティラノサウルスなので、永久脱毛してほしい。
まんぼう
2024/05/31 05:30

また、中途半端な巻きやぐにゃぐにゃ巻きのアンモナイト類の形状は、進化や成長のミスで絶滅の原因なんだろうなと勝手に思っていたがそのどちらでもなく、ちゃんとした進化と多様性の結果で絶滅の因果関係もないという。アンモナイト、すまぬ

が「ナイス!」と言っています。
まんぼう
科学的な部分は、たぶんこんな感じか…?とぼんやりとしたイメージを思い浮かべられるレベル。それでも、文革を文革を生き抜いたはいいものの、残されたのは寂寞の中を生きるだけの人生しか残されていなかった科学者である主人公をめぐる文学的な序盤から、VRゲーム、三体世界につなぐSF展開の非常に壮大なスケールに圧倒され夢中になった。決断の速さというか逡巡の無さというか、うじうじ苦悩したり堂々巡り禅問答のない、良くも悪くもすがすがしい描写が中国!という感じで、終始絶望的で暗い展開なのに爽快感の残る読後感だった。
が「ナイス!」と言っています。
まんぼう
南硫黄島の探索動画も見てしまった。非常に面白かった!ネタ満載の文章だけれどもしっかり鳥や自然環境に関する真面目な本。孤島のフィールドワークは憧れはするものの、過酷さを知るにつけ、やっぱり素人は本で読んだり映像に感動しているうちがちょうどよいな!と思う自分は軟弱者。乱入する生き物たちと人間のドタバタ劇、生物学者どうしの繋がりや素顔も垣間見れてそれも面白い。
が「ナイス!」と言っています。
まんぼう
生き物とはなにか?生きているとはどういうことか?寄生虫博士である藤田先生らしく、目に見えず普段意識することがない小さな世界を主役にした生命の話。細胞の仕組みや遺伝子の仕組み、細菌やウイルスとの関係などのミクロな視点から、地球全体の命を支える無機物の循環というマクロな視点までの壮大な仕組みは、小さいのに大きすぎてくらくらする。
まんぼう
面白かった!あこがれの不思議古生物たち。わくわくで始まりわくわくで終わった。イラストや化石を眺めたり興味はあるけど専門知識無し。でももう少し詳しく知りたい!という層向けで自分にピッタリ。古くなっていた知識も更新されたし本当に楽しい読書だった。エディアカラ~オルドビスあたりの海を泳いでみたいなあ。
が「ナイス!」と言っています。
まんぼう
漫画『BLAME!』が好きなので自己増殖する都市(駅)という設定にわくわく。なので巻き込まれ型主人公のヒロトよりも、無軌道に増殖する構造物の中で無機質だけど自律的に動き回るトシルのパートの方が個人的には好みだ。
が「ナイス!」と言っています。
まんぼう
「自然のデザインはどのようにつくられたのか」という人間の命題を中心として繰り広げられてきた進化論論争の歴史。世間と専門家の間にある認識のずれや、科学者の間で繰り広げられてきた進化の定義の論争を読み解ける一冊。生命進化は目的や完成が定まっているわけではない。結果(遺伝子の形質)と出来事(偶発性)が複雑に絡まり合って適者(≠強者)が選択されていく。場に適応していくエンジニアリングの歴史が生命の進化で、その生命の歴史を再構成していくことが進化論。
まんぼう
2024/05/16 17:36

進化論の二つの柱、自然淘汰(プロセス)と生命の樹(進化の歴史)が実証と形而上の両方の側面を持つことで学者の間で論争が続いてきた。物事を深く真に理解、解明したいとするプロセスには、理系的文系的などと二分するのではなくスペクトラムとして捉えなおし、事実を考察、検証していくことが重要である。

まんぼう
2024/05/16 17:37

分からない事柄があった時、そこに、なんだかよさげでキャッチ―でもっともらしい言葉が与えられるとやっぱり信じてしまうよなあ。そこから一歩踏み出して掘り下げていくのは大変。でもそれが学問の魅惑の世界でもある

が「ナイス!」と言っています。
まんぼう
解剖実習で医学生が実際の脳を手に載せたところから始まる、壮大な「意識とは?」の考察と実証実験。脳を手に載せるところを実際に想像してみる。スケールが大きすぎて気が遠くなる。情報を受け取った視床ー皮質系ニューロンが蓄積された情報を交換し統合し、多様な反応をしていくことができる状態を「意識がある」というのでは?という結論。AIの複雑さがまだ小脳的な複雑さの領域で、そこがまだ意識の無いものとして感じられる原因だが、それも突破されそうな雰囲気もある。
まんぼう
2024/05/12 09:47

意識を持った生命でないものという存在が誕生するのだろうか。それとも生命の再定義をするのだろうか。また、本書でも少し触れられているが、他の動物の知覚や知能についての主張や実証を踏まえると、大脳領域のみで知覚/意識があるとの判断を全生物にまで拡大するのは少々難しいかもしれないとも感じた。

が「ナイス!」と言っています。
まんぼう
興味はあれど残念な脳みその為にあやふやだったものや取りこぼしたものをちょっとは拾えた。会話形式で図やイラストも豊富なので読み進められた。新たな疑問や理解しきれなかった部分もまだあるので読み返そうと思う。同シリーズの相対性理論、量子力学も頑張りたい。SF作品をもっと楽めるようになるはず。さらに3ページで挫折した野村泰紀さんの宇宙論を半分くらいまで読むのが野望
が「ナイス!」と言っています。
まんぼう
境界線が曖昧になり、癒合し、喪失していく短編集。それぞれありがちなテーマだと油断していると作者独特の世界にずぶずぶと飲み込まれていく。こちら側とあちら側をぐちゃぐちゃにかき混ぜているのに流れるように頭に入ってくる情景や心理描写。支離滅裂の手前でがっちり組まれた文体と文章にぞわぞわした。
が「ナイス!」と言っています。
まんぼう
殺人、特に戦争での殺人に主に焦点を当て、本来忌避するはずの殺人と言う境界線を戦争時にいかに兵士に越えさせるか。そのプロセスを「相手との物理的・心理的・文化的距離を形成し、相手を非人格化する脱感作」「集団行為による責任の分散」「権威者による命令と服従」「条件反射によるプログラミング」などに分類し、これら条件のいずれかが当てはまる時に忌避の境界線を越え、いくつもの条件を重ねる事で行為をエスカレートさせることが出来るようになると述べる。
まんぼう
2024/05/02 15:02

いじめであれ、性犯罪であれ、殺人であれ、他者を精神的・肉体的に何らかの形で損なう境界線を踏み越える心理的プロセスにも当てはまるなと感じた。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/07/04(338日経過)
記録初日
2023/07/04(338日経過)
読んだ本
138冊(1日平均0.41冊)
読んだページ
49069ページ(1日平均145ページ)
感想・レビュー
134件(投稿率97.1%)
本棚
11棚
自己紹介

フグ目マンボウ科マンボウ属
けっこう速く泳ぐ

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう