帯にクスッとしてホッとしてちょっとイラッとするって書いてあったけれど…泣いてしまったー！ 子育てはしたことないからその章は除くとして、その他は全部が響いた。全てにおいてヨシタケ氏と同じ考えって訳じゃないけれど、でも言い分がよくわかるし、そう言う考え確かにあるよなって納得ができる。 「もしそうなったら、そういうものをつくれば良いんだよ」最も大切なことはこれだろうな。自分ではどうしようもないことだけじゃなく、たとえ自分が選んだ結果が思わしくなかった時だって、これで行くんだ。なんだって自分でつくれば良いんだ。

読友さんの読書記録から興味をひかれて。近頃なぜか生きることがテーマの本をつい手に取ってしまいます。人類学についてまったく知らなかったので、「はじめての」として相応しい良書と思いました！取り上げられていた学者のうちレヴィ=ストロースだけ、すこーし知っていると思っていましたが、本書によってさらに知ることができて良かったです。高感度アップです。クラ交易、はっとさせられた。先進国とか未開の国などと優劣をつけるのはおかしいと思っていたつもりなのに、私も資本主義的な価値観に捉われていたんだと撃沈。

この作品を描くとしたら、輪郭は極細のペンでインクは濃い目のグレー、彩色はすべてパステルカラー。私ならそんな絵を描きたいな。悲しい恋の話は好きじゃないけれど、ハッピーエンドではこの作品は成り立たない。この手のものを読む時、いつも残念になるのは原書を読む能力がないこと。韻を踏んだり、言葉遊びが随所に散りばめられているのに、それを堪能できないなんてめちゃめちゃ損してる！翻訳アプリがどんなに進化しても、言語を自分のものにできることとはまったく別の次元なんだなー。

本当の戦争の話は戦争についての話じゃない。本書を読んで考えたことは人間性というもの。赤紙を受け取って国境の街まで行く若者。これまでの日常・価値観・夢…何もかもがひっくり返る。私はカムパネルラのようにありたいと願っているけれど、もしも徴兵されて前線に送られたらどうだろう。仲間を裏切って自分だけが助かるような行動をとりはしまいか。そうして生き延びたとして、その後死が訪れるまで苦しむのか。良心の呵責に耐えかねて自ら死を選ぶのか。生まれてきた意味はあるのか。人類は戦争を止めることはないのか。疑問は尽きない。

これはとっても良書ですね！大人は今すぐ身近な子供に全力でおすすめすべきと思います。今、目に見えているものごとがその全てではないんだと言うことをこれでもかと楽しいイラストで教えてくれる。0から1を生み出すのは誰にでも簡単なことではないけれど、こんな楽しいヒントをくれたら、じゃあ僕は私はってどんどん続きを引き出すことができるよね。何にでも疑問をもつことが視野を広げていくことに繋がる。ものごとを多面的に捉えることが、ひいては思い遣りのある豊かな人間性を育てることと思う。ヨシタケ氏のメカの絵、ほんと好きだなぁ…

これ描いてる時、ヨシタケ氏はめっちゃ楽しかったんじゃないかなぁ〜。「わたし」の表情が絶妙。おもしろいことをたーくさんかんがえるんだのページがほんと好き。乗り物や建物が良い！みんなたいへんだよねのページにヨシタケ氏いるよね。

これはー！時間が掛かった。難儀しました。引用されてる文章・文献をまず知らないので調べる調べる…スマホってほんとに便利。調べて読み進めて、おお！そうかと思ったのが1割、ふぅ〜んそうかな…が2割、残りがは？なにそれ？ですね。でもね、わかりたいんです。面白い。何回も同じ所を声に出して読み返して…こう言う読み方、久しぶりにしました。日常の気の持ちようみたいな単純な話じゃなくて、人間という思考する動物の行動原理みたいなこと。こんな小難しいこと考えなくても毎日過ごしていけるけど、でも今の私は考えた方が良いかも。

デュシャンは学生の時に大好きで、一生懸命研究してた。あの頃、何か本当にわかったのかな。今、本書を読んで本当に面白い人だなって改めて思った。網膜的な「芸術」とは別の世界の、なんだろ、とにかく鑑賞者が思考すること、その体験を持って作品というのかな。芸術と言う括りなんだけど、その他のものとは明らかに一線を画した特別なものなのよね。言葉を操るデュシャンのインタビュー、原書を読んでみたかった！フランス語ができればの話だけど…

帯にクスッとしてホッとしてちょっとイラッとするって書いてあったけれど…泣いてしまったー！ 子育てはしたことないからその章は除くとして、その他は全部が響いた。全てにおいてヨシタケ氏と同じ考えって訳じゃないけれど、でも言い分がよくわかるし、そう言う考え確かにあるよなって納得ができる。 「もしそうなったら、そういうものをつくれば良いんだよ」最も大切なことはこれだろうな。自分ではどうしようもないことだけじゃなく、たとえ自分が選んだ結果が思わしくなかった時だって、これで行くんだ。なんだって自分でつくれば良いんだ。