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2024年4月の読書メーターまとめ

カド
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感想・レビュー
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164ナイス

2024年4月に読んだ本
17

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

カド
ズルズル読めて止まらなくなった。 バブル崩壊後頃の話。金融業界の蘊蓄と生活感のある人物描写が丁寧で、現実味の濃い社会派ミステリー。 失踪した関根彰子の行方を探す休職中の刑事・本間俊介が、地道な捜査の証言と感情移入で、カード破産した彰子の人生と人物像を炙り出していく話。 終盤にかけてどんどん緊張感が高まっていき、最高潮の所で物語の終わる潔さが良かった。 偽彰子の人物像のかなりの部分は、本間が感情移入した想像で成り立っているので、もしこの話が喬子目線で書かれたらまた違う人物像に見えるかも?と思ったりする。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

カド

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2024年4月の感想・レビュー一覧
17

カド
1828年6月~1832年 ゲーテは80歳過ぎてからも『ファウスト第2部』を執筆している。上巻同様、政治、文学、自然、色彩論と雑多な話題で分かりやすいゲーテの比喩が印象的。 食事の後、デザートを食べるように絵画を見て語るのもおもしろい。絵の話はある程度作品を調べながら読んだ。 ゲーテの語る「デーモニッシュなるもの」や神に対する考え方が興味深かった。 『ファウスト』を完成させた中巻のラストで、唐突にゲーテの亡くなる構成にびっくり。 下巻はどうなっているんだろう?
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カド
ネタバレ戦後混乱期の、ど根性成り上がり女傑ものみたいになってきた。 スカーレットはお金目当てで、妹の婚約者フランクと結婚し、製材所を買い取って男勝りの経営を始める。 そして懐妊と出産。 父ジェラルドは落馬で死亡。 雇われ人ウィルが妹スエレンと結婚しタラ農園を守る。 時代の激変に取り残されたアシュレ、聖女の様な芯の強さがでてくるメラニー、常に暴走のスカーレット。 暴れる解放黒人に対抗すべく結成されたKKK団に関わっていた事件で、撃たれたアシュレはバトラーに救いだされ、夫フランクは死亡。 激動の展開で、5巻へ
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カド
読みだすとスルスル読めるけど、休むと読むのを忘れてしまう程度の微妙な緊張感と、適度に説明のない不思議な謎を散りばめた独自の世界観。 話は、塀に囲まれた街で夢読みをする僕の「世界の終わり」物語と、老人科学者からデータのシャフリング頼まれたことにより世界が終わる?事件に巻き込まれていく私の「ハードボイルド・ワンダーランド」物語とで、交互に進む。 今のとこ登場人物がみなどこか冷めていて緊張感に乏しく、ぬるい風呂に浸かっている様な感じの雰囲気で、良くいえばくつろぐ。 2つの話がどうなるか、下巻へ続く。
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カド
ネタバレ第4部おもしろ。 南軍は敗北しゲームの規則がすべて変わる。黒人奴隷は解放され、渡りの利権屋が幅をきかす世の中となった。 スカーレットは、呆けた父ジェラルドにかわり懸命の働き農園再建に励む。有能な復員兵のウィルが農園で働きだし、アシュレも帰ってくる。 そんな中、莫大な税金で農園を失うと知ったスカーレットは、獄中のバトラーに金を借りようとアトラランタへいくのだが…。 現実的なスカーレット、精神世界のアシュレ、良心のメラニー、現金なオハラと、みんな時代変化の荒波により、持ち味が加速していき楽しい。 第4巻へ
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カド
ネタバレ敗北していく南軍の戦況場面が多い。 スカーレットは一時帰宅のアシュレとキス。その後アシュレは捕虜となり生存不明。メラニー妊娠。戦況悪化で、次々に知人が亡くなり生活も困難。 アトランタ陥落て時、スカーレットはメラニ-の出産で四苦八苦。赤子と病弱メラニーを連れ、戦火の中をバトラーの馬車でアトランタから決死の脱出。が、バトラーは南軍に参加すると言い残し去る。 タラの我が家に帰ると、母エレンは亡くなっていた。マミーの語る母の最後も泣かせる。 苦難により逞しくなったスカーレットは、絶望状況から立ち上がるのか。3巻へ
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カド
ズルズル読めて止まらなくなった。 バブル崩壊後頃の話。金融業界の蘊蓄と生活感のある人物描写が丁寧で、現実味の濃い社会派ミステリー。 失踪した関根彰子の行方を探す休職中の刑事・本間俊介が、地道な捜査の証言と感情移入で、カード破産した彰子の人生と人物像を炙り出していく話。 終盤にかけてどんどん緊張感が高まっていき、最高潮の所で物語の終わる潔さが良かった。 偽彰子の人物像のかなりの部分は、本間が感情移入した想像で成り立っているので、もしこの話が喬子目線で書かれたらまた違う人物像に見えるかも?と思ったりする。
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カド
眠くなった。文字が滑ってだんだん白と黒の模様になってくる。ん、青?何の模様なんだ…これは…ZZZ。 ホワイトから依頼を受け、ブラックを見張る私立探偵ブルーて設定。何もおこらないブラックの生活を監視し続けることで、だんだん思考の迷路に迷いこみ精神崩壊していく…というお話。ラストはメタ展開。 意外性の乏しい不条理劇は笑えないし、自己と他者のアイデンティティー考察ぽい"意味ありげ風味"が濃く、鼻について退屈だった。
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カド
よい。爽やか青春物かと思ったら、武家社会で役人としての生き方や社会的不遇と葛藤しながら、強く正しく成長いく人生物語だった。 話は、文四郎と隣家の少女おふく、友達の逸平、与之助らの少年期から始まる。 中盤、お家騒動がらみの派閥闘争の構図が明らかになり前半の色んなエピソードが繋がりだすと、俄然おもしろくなり止まらなくなった。 後半の活劇は緊迫感があり、文四郎がすっかり意志の強い大人の対応でこなし痛快。 ラスト、文四郎とお福が昔を思い出して語りあうシーンはズルいけど泣けた。 しみじみとした余韻も心地よい。
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カド
藤沢周平の文章が癖になってきた。 海外の翻訳小説を続けて読んでいると、だんだん季節感あふれた日本の田舎風景の養分が恋しくなる。昼間にステーキを食うと、夜中に漬け物のお茶漬けが無性に欲しくなるのと似た感じ。 そんな時のしっとりした時代劇は、身体の芯に滲みるみたいに馴染んで心地よいのだ。 本の感想は下巻で
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カド
よくわからんかった。 有名タレントが手術から目覚めると、誰も彼の存在を知らない世界だった。一方、彼を追いつめていく警察本部長は…て話。 未来の管理社会ぽい設定だが、用語の説明があまりなく世界観を理解しづらい。 登場人物はみなお喋りだけど、どこか病んでて思考や行動に違和感のある人物ばっかりだった。特に女性たちのしゃべり口調がみな同じで混乱した。 後半の主役となるバックマンが、感傷的になり涙を流すのも共感できないし。 幻覚思考を変に捏ねくり回した理屈ぽい作品だった。
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カド
おもしろ。 映画は昔観たけどほぼ忘却。 1860年代アメリカ南部、南北戦争の頃。文化や価値観の異なる雰囲気が楽しい。 スカーレット(16)は、恋人のアシュレがメラーニと結婚すると知り、焼けになってメラーニの兄と結婚する。が、夫はすぐに戦争で亡くなり、子連れ未亡人となったスカーレットはアトランタへ…て話。 ニヤニヤできる人間関係の描写と展開が上手い。 気性の激しいスカーレットが生きいきしてて、物語に引き込まれる。 バトラーとのダンスシーンは目頭にきた。 深夜、酔い潰れた父親がバトラーと帰宅し、2巻へ続く
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カド
読めた程度。 ギリシャ編は、左翼過激派、右翼団体、治安警備隊と入り乱れて、フランコ大統領暗殺をめぐるアクション満載の"不死身の冒険活劇"となる。 で、帰国後は一同集まっての暴露と意外な真実ていう"謎解き推理劇"となり、デザートに"ラブロマンス&悲劇"と、とにかくエンタメ要素をてんこ盛りにした作品だった。 それぞれの場面は、派手でおもしろいんだけど、ストーリーの盛り上げ優先で色んな人物が一貫性に欠け、やり過ぎてる印象。なので「おい、おい」とチャチャをいれながら観る映画のような楽しみ方だった。
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カド
個人PR事務所の漆田は、得意先から20年前にスペインを訪れたサントスと言うギターリストを探して欲しいと頼まれて…という話。 昭和の広告業界ビジネス小説ぽい出だしから、尾行、張り込み、追跡、拉致、暴力とどんどん私立探偵物ぽくなっていく。 話も人捜しから芋づる式に拡がっていき、スペイン政府や歴史まで絡んでくる勢いで期待できそう。 ただ、ハードボイルド調の軽口会話と喩えが多すぎて、場面によっては主人公の漆田が自己陶酔の演技をしてるように見えて白けてしまうのが残念。 スペインへ飛び立つところで、下巻につづく。
カド
2024/04/06 14:28

『天使のゲーム』『誰がために鐘は鳴る』『カタロニア讃歌』とプチ・スペイン内戦ブーム中。

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カド
彫師伊之助の捕物帖シリーズ第1作。 面白かった。私立探偵ハードボイルドミステリーの骨格で、情緒と季節感のある時代劇。 元岡っ引きで版木彫り職人の伊之助は、昔の親分から失踪した娘の捜索を頼まれた。仕事の片手間に娘の行方を捜してるうちに、材木屋と奉行絡みの大きな事件の端々が見えてきて…て話。 金を使った聞き込みや罪を見逃す駆け引きの非合法な捜索、冴えない本職、料理屋おまさとの揺れる恋関係、柔術の格闘シーンと見所も盛り沢山で、常に伊之助なりの"筋"が通っているのが魅力。 ラストも絵的に美しく爽やかだった。
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カド
笑える短い作品が多くて読みやすい。 笑いとは、離れたものを結びつける意外な角度の視点が示された時、両者間に放電が発生するようにしておこる。 一方、繋がっていたものが離れていくときに不安がおこる。 カフカの作品は、意外な角度の繋がりを保ちつつズレて離れていく展開で、「笑い」と「不安」の両立をおこすものが多い。 この「不安」が増しつつ「笑い」の純度の上がって感じには、脳の痒くなるような放電の快感がある。 『判決』『橋』『掟の門』『流刑地にて』『夢』『禿鷹』『バケツの騎士』『火炎』『田舎医者』あたりが好み順。
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カド
それなりに楽しめた。 作家の村田は知人宅で死体を発見する。そして次の殺人が…、どうやら街の文化人を皆殺しする連続殺人事件らしい。 殺される恐怖におののき、ビビりまくる村田の妄想と精神崩壊によるドタバタミステリー。事件のオチはあっさり自供で弱いが主題ではない。 回りの文化人もみな臆病者なので、妄想が妄想をよび、お互い疑心暗鬼になって、思考と行動の狂っていく加速感がおもしろいがぎり日常内。タイトルの『恐怖』から血みどろまでぶっ飛ばすターボ加速を期待してしまった。 筒井康隆の思考は感染力があるんだよな。
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カド
デューンの精神世界を掘り下げた物語で、回りくどい思弁と神秘主義的な考察による世界観が旨味だが、濃くて読むのに体力がいった。 下巻は、チェイニーは跡継ぎを懐妊するが、幻視で観た未来に従うことに苦悩するポールは、敵のストーンバーナーで視力を失い幻視の力で評議会を乗り切らねばならなくなる。 運命か自由意思の未来か…、偶人はダンカンの記憶を蘇えらせるのか…、妹アリアの愛する人は…、産まれてくる子は…、て話。 ラスト近くなるにつれてアクションが多くなり盛り上がった。 最初から3部構成らしいので、続編も期待。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/12/29(146日経過)
記録初日
2023/12/18(157日経過)
読んだ本
111冊(1日平均0.71冊)
読んだページ
39172ページ(1日平均249ページ)
感想・レビュー
111件(投稿率100.0%)
本棚
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