ただし昆の批判には、「『鶏のヒナは100%近く海外依存』は不正確で、『ヒナの親の大部分は海外依存、採卵用の鶏のヒナの親の96%以上は海外依存』が正しい」と重箱の隅をつつくものがある。また「『核の冬』による食料生産の減少と物流停止による2年後の餓死者は、世界2.55億人、約3割の7200万人が日本人との推定は、貿易が一切ない場合の推計で、貿易が行われる場合『世界で最初に飢えるのは日本』ではなくノルウェー(人口の30.6%が餓死)で、日本人は1人も餓死しない」等、前提条件を覆した反論も見られる。(続く)
山下の「感想」はより冷静で客観的だ。鈴木は「国民が生存するためには、いくら食料が必要なのか、根本的な点に全く触れていない。どれだけ必要かがわからないのに、どれだけの農業予算とどのような政策が必要なのか、検討できるのだろうか?」との疑問には首肯できた。
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