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2024年5月の読書メーターまとめ

ara
読んだ本
11
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感想・レビュー
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190ナイス

2024年5月に読んだ本
11

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ara
ネタバレ話題になっていて気になっていたので読んでみた。 行動力のある奇人には憧れる。 成瀬の心の変化も面白い。前半部分では成瀬はほとんど感情も表に出さず人間味に欠けるロボットのような印象を受けるが、中盤で男性からの告白でやや心が動き、物語の後半で親友の島崎が東京に引っ越しする事が分かったときには、得意の勉強が手につかなくなる程の動揺をしている。 取敢えず、他人に笑われる位の高い理想を掲げて、トライし自分に合わなければ途中でもあっさり辞めてしまう柔軟さは見習いたいものがあった。結局、自分が納得できれば良いのである。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
11

ara
老荘思想や道教・禅宗の教えが茶道には既に備わっており、 茶を知ることで日本の思想を知ることができるとアジア主義者の岡倉天心が主に西洋に向けて英語で書いた本。 新渡戸稲造の「武士道」等に次ぐ、日本思想を世界に発信するために書かれた本。 原作も読んでみたいし、老荘思想や禅についても理解を深めていきたい。
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ara
ネット通販で面白そうなんで購入。 この著者の本は初めて。 各主義・思想を著者の体験等を踏まえて解説している。 個人的にはもう少し読み応えのある内容の方が 面白かった。 少し話が脱線しすぎている節がある。 大人には物足りない本かもしれない。 娯楽本ですね。
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ara
美輪明宏が語っていたので、内容を完全に忘れていたので、原作を読んでみた。 原作といっても戯曲なので小説ではない。 この物語の言わんとすることは「どんなに完全な幸福(青い鳥)を求めようとしても決して見つかるものではなく、見つかったと思っても消えてしまったり、幸せとは別の形に変容してしまったりする。むしろ、身近にある小さな幸せを大事にすることが大切だ」といったところだろう。 思いの他、深い話で面白かった。 この作品が作られたのは1908年、その後、戦争の時代に突入するのは何とも皮肉なものである。
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オスとメスの性差は2元論的に存在するものではなく、最先端の研究ではオス70%メス30%のようにグラデーションのように存在する。 そのことを本書で「性スペクトラム」と呼んでいる。 性の決定要因としては「遺伝」「温度依存」「環境依存」があるらしい。人間は「遺伝」。 哺乳類に関して言えば、男性的・女性的になるのは主にホルモンの影響が大きい。 個人的には冒頭のエリマキシギの生殖戦略として、メスの容姿であるオスがオスの容姿であるオスの目を盗んでメスと交尾し繁殖するというのが面白かった。 人間の女装も油断ならないw
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ネタバレアジア主義者である岡倉天心と大川周明の「アジア」の地域概念を検証している本。 アジアはヨーロッパ生まれの地域概念であり、古代ギリシャ時代に地中海を中心とし東をアジアと呼んだ。 その後、オリエンタリズムという思考様式が大航海時代以降定着し、ヨーロッパの優越性を引き出す価値形態としての意味もあったという。 岡倉天心は美術文化的観点から、大川周明は宗教学的観点からアジア地域区分を検討している。 結論としては宗教学的に一神教であるイスラム圏はアジアから外され、他はオリエンタリズムと同様の地域区分と結論づけている。
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前作からの続編であるが、相変わらず主人公「成瀬」のキャラが立っていて面白かった。 家の近くにある日本橋のアンテナショップ「ここ滋賀」の事も書かれていて嬉しかった。 小説を読んでいる感覚はなく、マンガやアニメに触れている感覚で読んでいる感じだった。 成瀬のキャラさえ確立してしまえば、結構なんでもコンテンツ化できてしまうので、このキャラを生んだ著者の宮島さんは優秀な方だなあと思う。 マンガやアニメ化してもらえれば、滋賀の雰囲気もダイレクトに伝わるし、更にドラマ化や映画化にも繋がる可能性があるかもしれない。
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ネタバレ話題になっていて気になっていたので読んでみた。 行動力のある奇人には憧れる。 成瀬の心の変化も面白い。前半部分では成瀬はほとんど感情も表に出さず人間味に欠けるロボットのような印象を受けるが、中盤で男性からの告白でやや心が動き、物語の後半で親友の島崎が東京に引っ越しする事が分かったときには、得意の勉強が手につかなくなる程の動揺をしている。 取敢えず、他人に笑われる位の高い理想を掲げて、トライし自分に合わなければ途中でもあっさり辞めてしまう柔軟さは見習いたいものがあった。結局、自分が納得できれば良いのである。
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アジア主義はあまり馴染みがなかったが、本著は初心者の私にとっても、とても分かりやすくアジア主義の系譜を説明してくれており、ページ数が多い割にすんなりと読むことができた。 西郷隆盛の征韓論から大東亜戦争までのアジア主義の流れが当時の主要な思想家達のドラマと共に表現されて、今後、更に深堀したくなる人物等も多数いた。 福沢諭吉・岡倉天心・大川周明・西田幾太郎・等 この時代の言論人は、考えることのスケールのレベルがまるで違うし、覚悟も比べ物にならない。 本書を足掛かりに、更に、アジア主義の理解を深めていきたい。
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初版が2018年なのでもう6年前の本であるが、東ロボプロジェクトの新井紀子氏による著作。 本書で新井紀子氏は、東ロボの本当の目的は「AIにどうしてもできないことを解明すること」だったと語っている。 シンギュラリティは否定されているが、近い将来にAIが現在のホワイトカラーの仕事の大半を奪ってしまうのは間違えなく、奪われない為には、AIが苦手とする「読解力」を教育課程で鍛え上げる必要があると提唱されている。 現在の中高校生の読解力はかなり低いらしい。 AIが覇権を握り、世の中が分断される日も近いかもしれない。
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ara
ジブリのアニメを見て、原作があると知り読んでみた。 舞台は高知県。 作者の氷室冴子は「既視感のある作品」を作りたかったと、 あとがきで仰っている。 懐かしさに包まれて読むような作品をと。 つまり、この作品の本当の良さを味わえるのは大人になって 味わえるものなのかも知れない。 自分の10代を振り返り、懐かしめる作品。 この作品は、主人公である杜崎の心情が言語化されて ダイレクトに読者に伝わるようになっている。 そこにも読者は共感でき、心地よく作品を楽しむ事ができる。 続編のあるそうなので読んでみたい。
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ara
三島由紀夫関連の本を読んでいたら、この方の話があったので気になり読んでみた。 円谷幸吉という陸上選手の名前もその最期も今迄、知らなかった。が、東京オリンピックで初の日本人陸上メダリストということもあり結構な有名人だったらしい。 そんな人が次のオリンピック前に自殺してしまったので世間を驚かせ、当時かなり騒がれたそうだ。 自殺の最大の原因は、途中から来た吉池の独裁的なやり方なのではないかとの見方が一般的らしいが、個人的には婚約者の婚約破棄がかなり円谷選手を追い込んでしまったのではないかと感じる。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/01/04(151日経過)
記録初日
2023/12/28(158日経過)
読んだ本
126冊(1日平均0.80冊)
読んだページ
32180ページ(1日平均203ページ)
感想・レビュー
50件(投稿率39.7%)
本棚
2棚
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