漫画が全頁オールカラーというのは、本来私は苦手なのだが、淡くてやさしい色彩と余白の多い画面で、とても読みやすかった。その大きな余白に綴られる、時々散文詩的なつぶやきも良い。「世の中に向けて純粋な何かを発信している人たちが　大勢いる事実に嬉しくなります　無数の表現者たちが誰かに向けて　宛名のない手紙を」午後さんは、夜中に焼いたケーキを食べながら、夜行列車（銀河鉄道？）に乗ったり、たくさんのメッセージに包まれている地球の夢を見ているのだな。素敵だな。

漫画が全頁オールカラーというのは、本来私は苦手なのだが、淡くてやさしい色彩と余白の多い画面で、とても読みやすかった。その大きな余白に綴られる、時々散文詩的なつぶやきも良い。「世の中に向けて純粋な何かを発信している人たちが　大勢いる事実に嬉しくなります　無数の表現者たちが誰かに向けて　宛名のない手紙を」午後さんは、夜中に焼いたケーキを食べながら、夜行列車（銀河鉄道？）に乗ったり、たくさんのメッセージに包まれている地球の夢を見ているのだな。素敵だな。

小学校ではプラスティック硯になっているというので大衝撃を受けた。理由は「重い」「墨の擦り方を教えられる先生がいない」「時間がない」という、なんとも効率ばかりを優先させたもので余計にがっかり。しかしこの本では、デジタルが主流になった現在に、昔は良かった系の話などしないのが素晴らしい。表・裏見返しに４コマ漫画あり。そこでプラスティック硯を話題にしながらも否定しない。作者は硯職人（製硯師）の方。そんなお仕事もあるのだと、興味を持ってくれる子どもが一人でもたくさんいてほしいと思う。絵の色遣いも和テイストで素敵。

もしかして、知ってそうで知らない基本が…と思ったらあったあった。強火中火の区別がいまいちわからなかったので、参考になった。掃除の基本も。