事件が起きない東野圭吾もなかなか良いものですね。

いくらでも膨らませられそうなモチーフなのだが、かなりの余韻を残してあっさり終わり、おやと思う。そして池澤夏樹の解説でふむふむとなり、最後の英語文学であることを忘れてはいけないという締めでなるほどと思った。

これだけでは流石に表面的な理解に止まるだろうが、気楽に読める教養本としては面白い。

随所に登場する自慢話が鼻につくが、書いてあることは概ね同意。知人の高専卒エンジニアには優秀な人多いし、日本におけるコンサル>エンジニアという構図もまさにそう。

事件が起きない東野圭吾もなかなか良いものですね。

今上天皇の皇太子時代のオックスフォード留学記。オックスフォードでの生活がまめまめしく記されていて興味深い。文章から人柄の良さ滲み出てくる。