え、桶狭間の迂回奇襲はウソなの？ほほう、そもそもが旧日本陸軍参謀本部の『日本戦史　桶狭間役』と徳富蘇峰の名文『近世日本国民史』による”創作”なわけですね。何となく残念な気持ちの一方、通説が翻る面白みもありました。他にも三方ヶ原、長篠、関ケ原など、著名な合戦の通説を覆す新たな学説が紹介されていて、納得するところと首を傾げるところが分かれた感じでした。大名同士の争いは結局、国境紛争で、それが威信に直結するというのは全く現代と一緒ですね。

「ラーメン」というものさし、いや、実に様々な姿を写してくれるものでしたね。チキンラーメンとカップヌードルの話は安藤百福さんの本も読み、連ドラにもなったくらいだから、それなりの認識はありましたが、後半のラーメンとナショナリズムの関係のあたりは納得したり、首を傾げたり。これはスローフード運動が反グローバリズムを標榜しながらも、実はナショナリズムとの親和性が高い（内田樹）という指摘につながるのかなと感じました。東京五輪をラーメンで盛り上げる⁈馬鹿馬鹿しさを笑っていられるうちは良いのですが。

え、桶狭間の迂回奇襲はウソなの？ほほう、そもそもが旧日本陸軍参謀本部の『日本戦史　桶狭間役』と徳富蘇峰の名文『近世日本国民史』による”創作”なわけですね。何となく残念な気持ちの一方、通説が翻る面白みもありました。他にも三方ヶ原、長篠、関ケ原など、著名な合戦の通説を覆す新たな学説が紹介されていて、納得するところと首を傾げるところが分かれた感じでした。大名同士の争いは結局、国境紛争で、それが威信に直結するというのは全く現代と一緒ですね。

「伝説の家政婦」全然伊達ではないですね。辻調理師専門学校からフランス留学と現地の三ツ星レストランでの修行を経て、「日本で一番厳しい店」を経験してきた本物の料理人。本書はその足跡を振り返りつつ、プロの厨房ではなく、一般家庭で限られた時間や材料でいかにおいしい料理を提供できるかに自らの生きる道を定めた志麻さんの思いが詰まっています。自分でつくったみた豚肉のソテー、シャルキュティエールソース、本当においしかった！