胸がひたすら痛くなる。おえっ、となる。 息苦しさは人それぞれ色々あるのだろうけど、多かれ少なかれ人は何かに擬態して生活をしている。それこそ、縄文時だってそうだったに違いない。 この作品でつらかったのは、主人公が完全に一般的な人と違っているわけではない、というところに尽きる。そもそも、この一般的という表現すらアレなんだけども。 もし、家族や周囲の人にガッカリされてはいけないと思っていなければ、思わずに済んだなら、彼女はもう少しハッピーだったのに、と。 オーディブルではオアシズ大久保さんが朗読してくれます。

「ヤクルト・スワローズ詩集」からの「謝肉祭」、「品川猿の告白」の流れにやられてしまった。 僕は謝肉祭に出てきたF氏が誰なのか、犯人捜しをするつもりでGoogleで検索してしまったのだ。 これは前に「ヤクルト・スワローズ詩集」があるのが悪い。ノンフィクションのエッセイもアリな作品集なのだな、と思わせてから、フィクション・ノンフィクションを行ったり来たりする。 そして、人語を操る猿を登場させてくれる。 馬鹿だな、フィクションだよ、と言われるようで恥ずかしくなる。 秀逸だな、と思わせてくれる一編でした。

胸がひたすら痛くなる。おえっ、となる。 息苦しさは人それぞれ色々あるのだろうけど、多かれ少なかれ人は何かに擬態して生活をしている。それこそ、縄文時だってそうだったに違いない。 この作品でつらかったのは、主人公が完全に一般的な人と違っているわけではない、というところに尽きる。そもそも、この一般的という表現すらアレなんだけども。 もし、家族や周囲の人にガッカリされてはいけないと思っていなければ、思わずに済んだなら、彼女はもう少しハッピーだったのに、と。 オーディブルではオアシズ大久保さんが朗読してくれます。

１章が終わって、２章に入ってから胸が痛くなった。子供を持つ身であり、一人の男である自分にも身に覚えがある「独り善がりな夫」が鮮明に描かれていて、気分が滅入る。 「ずうのめ」でもあったけれど、機能不全家族が出てくるのは本当にダメージを受ける。多分、それはパーソナルな問題なんだけれど、澤村先生にも覚えがあるのだろうか。 作品としては読みやすく、ホラー感もモリモリで「久しぶりに面白いの読んだ！」となりました。 映画版も見ましたが、感想前半的な理由で救いがないので小説版を推す。やっぱつれえわ。

オーディブルにて。 ぼぎわんは2ちゃんねるの洒落怖感があって懐かしい感じがしましたが、こっちはリングリスペクト感がすごい。でも、次はどうなるのか、え、これって何？と思いながらワクワクしながら聞けました。 あとは、前回の「ぼぎわん」の意味は作中で触れられるまでに気づけませんでしたが、こっちは「こりゃあ逆読みだろ」と思いながら進めていきましたが、当たっててよかったです。 つまり、なんかこう、全体的に不幸の手紙とかリングとか、そういう「昔からある怖い話」っぽくてよかったです。