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2024年4月の読書メーターまとめ

linbose
読んだ本
9
読んだページ
2832ページ
感想・レビュー
9
ナイス
29ナイス

2024年4月に読んだ本
9

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

linbose
イーロン・マスクの愛読書ということもあって、読んでみた。バカSFとして絶賛されているのに、どこが面白いのかさっぱりわからなかったのはやはりちと悲しい▼銀河帝国大統領に求められる資質がちゃらんぽらんをやる能力だとか、地球がバイパスのために破壊される公示が地下室にあったとか、コンピュータが哲学者に「生命、宇宙、その他もろもろの回答」には750万年かかるからその間甘い汁が吸えると説明したら納得したとか、ウィットに富む?▼突然クジラが出てきたり、コンピュータが鬱病だったり、小ネタが面白い?▼100点満点で42点
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
9

linbose
★★★★★ 漱石は、日本の開化の進展は内発的でなく、外発的で皮相的(西洋のものまねをしようとしているだけ)だと批判▼また英文学研究の意義を突き詰める中で、西洋の威を借りる他人本位ではなく自己本位を確立することが重要との考えに至り、またこれをより広く個人の倫理として展開し、自己本位と自由(他人の尊重、義務を伴う自由)についても説く▼自然主義、浪漫主義ともに批判、独自の文学路線(余裕派とも言われるが、主義(イズム)自体を批判している)を歩んだ漱石の思想は一貫している▼則天去私って、漱石自身は言ってなかったのか
linbose
★★★★☆ 高校生をターゲットとしてまちづくりの視点などを説く▼車中心を排し、歩いて、自転車で楽しめる、ライトレールなど公共交通の復権、空地やサードプレイスの位置付け、暗渠を川に戻す、妖怪との共生、自由度をもった都市計画、商店街・市場の魅力、ストリートパフォーマンスの自由など、楽しいまちの要素を諸外国の事例も含めて紹介▼まちづくりの根本的な思想の転換はなかなか簡単ではなく、また利害調整が大変だけれど、若い人が自分たちのために身近なところから積極的に声を上げれば変わるはず▼カバーが幼稚で失礼なので★1つ減点
linbose
★★★★★ 過剰な公共事業(いい加減な都市計画、ハコモノ、コンクリートだらけ)、醜い電線や看板などの景観の破壊、環境に対する鈍感さ、土建・製造業偏重で観光や情報化への対応の遅れ、硬直的で腐敗する官僚制、金融政策の国際化の遅れ、画一的な教育、閉鎖的で外国人活用の遅れ等々、日本社会全般にわたる指摘は極めて辛辣だ▼第17章は「革命は可能かーゆでガエル」と、諦めの境地だが、実際、日本の国土・文化の本来の美を破壊してきた日本社会のモメンタムは、本書が上梓された2002年から修正されつつあるも大きくは変わってはいない
linbose
★★★★☆ 広い意味で関西に関係のあった近代の著名な知識人ら全29人、それぞれ一書一文を象徴的なものとして取り上げつつ、その歴史上の位置付けや現代における意義などについて、短い文章で紹介するエッセイ的な肩の凝らない読み物▼(面子を見ただけでも)少なくとも近代においては「東京中心のモノトーンな思想史叙述を打ち破り、近代日本の知の豊かさを改めて享受したい」というほど東京中心でもないのではないかと思うようになるので、著者の意図は達成されているといえるのだろう▼掲載されている写真もいい。編集が仕事をしているな。
linbose
★★★☆☆長く世銀で南アジアの開発プロジェクトに携わった元副総裁による各国リーダー評、リーダーシップ論▼途上国の貧困の原因の多くは、腐敗構造を含めた「悪統治」であり、最終的にはリーダーシップの問題に帰する。優れたリーダーは、草の根をよく理解し、「頭とハートがしっかりつながっている」という▼現場をよく知り、情熱的に問題解決に当たった著者のリーダー批判は激烈で、逆に賞賛はこの上ない▼多くのリーダーの素顔、現地事情をヴィヴィッドに描いて興味深いが、あふれる情熱から来る情緒的で強い言葉にちょっとひく(09年上梓)
linbose
江戸時代、漢詩は武士の一般教養だった。伝記は数多ある一方、維新の志士らの漢詩はあまり知られていないが、漢詩を通じてその考え方の真実や内面を深く知ることができると▼書き下し文、現代語訳もついていて理解するのには十分すぎるほど丁寧なのだが、白文を見て訓読できるほどにまで繰り返し読まないと漢詩の良さは分からないような気がする
linbose
イーロン・マスクの愛読書ということもあって、読んでみた。バカSFとして絶賛されているのに、どこが面白いのかさっぱりわからなかったのはやはりちと悲しい▼銀河帝国大統領に求められる資質がちゃらんぽらんをやる能力だとか、地球がバイパスのために破壊される公示が地下室にあったとか、コンピュータが哲学者に「生命、宇宙、その他もろもろの回答」には750万年かかるからその間甘い汁が吸えると説明したら納得したとか、ウィットに富む?▼突然クジラが出てきたり、コンピュータが鬱病だったり、小ネタが面白い?▼100点満点で42点
が「ナイス!」と言っています。
linbose
★★★☆☆ 高橋源一郎による超訳「歎異抄」▼単に念仏を唱えれば往生できるという専修念仏は、常識的にはすごく分かりにくく、貞慶の批判(念ずる心、菩提心を持たず、ただ口先だけで名号を唱えればいいと言うのは堕落でしかない)が真っ当に聞こえる。しかし、普通の人の心には菩提心などないのだから、まず、念仏を唱え続けること、その先に人間にとって本当に必要な何かが生まれるのだという▼親鸞は、僧籍を剥奪され、俗名を拒否して「非僧非俗」となったことがその宗教性の根幹にあるという。分かったような分からないような。
が「ナイス!」と言っています。
linbose
★★★★★本来のダーウィンの進化論は、進歩とは無関係、また自然選択は適者生存とは異なるものだが、都合よく改変、規範化されて、階級闘争、植民地政策などの科学的根拠とされた。行き着いた先がナチスのホロコースト▼今日、ゲノム編集などの技術の登場により、いわば新しい優生学として、遺伝子治療や遺伝子強化についての生命倫理上の課題が議論されている▼科学的事実から価値判断や規範への論理的飛躍、科学を装う分かりやすい説明(ダーウィンの呪い)がディストピアへの道を開いたことを忘れないことが重要
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/05/24(5822日経過)
記録初日
2008/05/25(5821日経過)
読んだ本
1237冊(1日平均0.21冊)
読んだページ
382882ページ(1日平均65ページ)
感想・レビュー
1234件(投稿率99.8%)
本棚
2棚
性別
URL/ブログ
http://linbose.hatenablog.com/
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