2023年９月の時点では岩川ありさ「養生する言葉」のみ読了だった。傷と向き合うという話の中で取り上げられていたハン・ガン『菜食主義者』を読みたくなった。その後、町田康の口訳太平記と、平野啓一郎インタビュー「三島由紀夫の性／生と死」を読了。インタビューは私には難しかったけど読んでよかった。勉強になった。口訳太平記はおもしろい！　今まで、この時代の天皇がどんどんかわるのについていけず、覚えきれなくて敬遠していたが、何となく背景がつかめて楽しくなった。

2023年９月の時点では岩川ありさ「養生する言葉」のみ読了だった。傷と向き合うという話の中で取り上げられていたハン・ガン『菜食主義者』を読みたくなった。その後、町田康の口訳太平記と、平野啓一郎インタビュー「三島由紀夫の性／生と死」を読了。インタビューは私には難しかったけど読んでよかった。勉強になった。口訳太平記はおもしろい！　今まで、この時代の天皇がどんどんかわるのについていけず、覚えきれなくて敬遠していたが、何となく背景がつかめて楽しくなった。

再読。前に読んだときはよくわからなかった。喜劇というわりには笑えるところがないしと思っていた。が、映画ドライブマイカーの劇中劇のラストに胸打たれたので、喜劇というのは笑える劇ではなくて、あしたも生きていこうと思う劇なのかと思った。アーストロフがエレーナに延々と語るところが、退屈というか、人が誰かに向かって話すって一体何なんだろうと思いながら読んでいたら「(興ざめな口調で)あまり面白くもなさそうですね」という台詞があり、はっとしつつ苦笑した。

「（こんなわかりやすいところに隠すなんて）あほちゃう？」とか、会議で事務局が議題１から説明する様子に笑った。ここでいったん図書館に返却して、また借りて続きを読んだ。何を言っているのやらわからない義仲は、「鎌倉殿」の義仲のイメージで読んでいて、「私」と一緒にあっけにとられた。おもしろくて、ぐんぐん読んだ。むちゃくちゃなようだけど、わかりやすいというのがすごい。