ネタバレお見事！の一言。再読なので、確か根本から覆るようなミスリードがあったはずと思って読んでましたが、それでも騙されました。最終章を読む際は、これまでのページを何度も読んで先に進まず…笑 タケさん、まひろ、やひろがそれぞれの方向で先に進もうとする結末は、引っ掛かるモノを取ってもらったような、そんな心地よさ。それぞれに歩んでいってほしいと思いつつ、願わくばどこかでたまたま巡り合って、お互いに行き来できるような近い距離で生活しながら、生きていってほしいと思います。なんだかさっぱりした読後感でした。☆5.0

ネタバレ再読本。見知らぬ土地に引っ越して、転職をして、改めて「居る」事の難しさと大切さを実感します。「居る」が出来ないと心の防御力が下がってしまうし、防御力が低いから現実に立ち向かえなくて、日頃は何もない事に悩んでしまうような…。だからこそ、「居る」が出来てなくて、誰かに寄り添ったりなんて難しい。でも当時に、「居る」は一人じゃ立ち直せない事も実感する。ケアされケアしながら、そこに「居る」事ができて初めて、周りの「誰か」に向き合えるなと本著を読んで、最近の実体験を改めて実感しました。「居る」はつらいですね。☆5.0

ネタバレお見事！の一言。再読なので、確か根本から覆るようなミスリードがあったはずと思って読んでましたが、それでも騙されました。最終章を読む際は、これまでのページを何度も読んで先に進まず…笑 タケさん、まひろ、やひろがそれぞれの方向で先に進もうとする結末は、引っ掛かるモノを取ってもらったような、そんな心地よさ。それぞれに歩んでいってほしいと思いつつ、願わくばどこかでたまたま巡り合って、お互いに行き来できるような近い距離で生活しながら、生きていってほしいと思います。なんだかさっぱりした読後感でした。☆5.0

ネタバレ完結。ヤングケアラー編はやや浅い印象があったけど、それだけ現実は複雑なんだなと思う。藤井さんの言う様に、「救う」とか「助ける」とかは簡単に使うモノじゃない。その言葉はどうしても上下関係を生むし、一時的に救ったその人の未来は続くし、生きるのもその人なのだから。誰も「誰か」を救えないと思うし、自分をケアできてなくて「寄り添う」も難しいと最近思う。出来る事は誰かが進もうとする事をお手伝いする事ぐらい。何も出来ないと落ち込みながら、何が出来るだろうと悩んで、その時の自分の精一杯をするしかないんだろうな。☆5.0

ネタバレコロナ禍特別編が終わり、ヤングケアラー編突入。笑いながらスタンガンで…なんてホントにそんな事を…と思ってしまうけど、現実はもっと残酷なんでしょうね。子どもがいるので、読んでいてしんどい巻でした。再統合したとしても、過度に手を上げてしまったという事実は親子それぞれに残るし、「ごめん」や「大好き」を伝えても、過去の事実が種となって、ふとした時に芽を出すのだろうと思うと、その事実に向き合い続けるか目を背けるか、大変なのはこれからなんでしょうね。☆5.0

ネタバレ新巻が出たので、再読。コロナ禍特別編。たとえ親子でも、家族でも、四六時中一緒って大変で、どんな関係でも距離というか、「いない時間」ってのも大切なんだなと感じました。両親だって、様々な理由でギリギリで、「いない」が出来ないから、日頃は起きない問題が出てくる。カッとなってしまったお父さんの、その後の呵責と一瞬の開放感、様々な心情を想うと何ともやるせない。過度な暴力はあってはいけないのだけど。学校などの第三の目があるから、見えることがあることを、皮肉にもコロナがありありと実感させたのでしょうね。☆5.0