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2024年4月の読書メーターまとめ

うさみP
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2024年4月に読んだ本
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2024年4月のお気に入られ登録
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  • 陸玖 @いろは彼女

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

うさみP
十角館実写ドラマ視聴記念の再読。最近でも、ミノタウロスの迷宮を扱ったミステリを読んだので心が温まっていた。徘徊するのは牛か人か。四月一日を過ぎてしまいましたね。名探偵島田の元に届けられた『お馴染みの館で実際発生したお馴染みの事件を当事者により再現した小説』を共に読み進めていくという、お手本のようなジャンル作中作。館シリーズで一番好みの作品。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

うさみP

おあよっ!!!

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2024年4月の感想・レビュー一覧
20

うさみP
暗黒から見える景色がある。十角館実写ドラマ視聴記念再読。ミステリ初心者に館シリーズで初めに何を薦めるなら十角館か本作だろな。3月末から始まった何度目かの館探訪が一応の完結(霧越邸殺人事件が残ってるが)。表情という曖昧で脆い存在に身を委ねて生きているのか。『何故仮面を』突き詰めてごく単純な発想をここまで広げる想像力がすごい。偶然の度合いが濃いほど、人はそこに必然を見出してしまう。ここまで偶然だと耐えきれずに人生狂うよな。
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うさみP
十角館実写ドラマ視聴記念再読。心象を塗り替える表情が怖いという、仮面の主人に招かれ、雪に閉ざされた館での殺人。ミステリを愛する者の憧れのカタチの一つである『暗黒館』でミステリの極致へと至った後。館という場の力の上では、個々の人間の証明がこんなに脆いとは。誰が被害者で誰が被疑者もわからない状況。「同一性の問題」という、誰もが知る王道ミステリの原点に立ち返った本作。
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うさみP
波紋から像へ、これは一時代を疾走した最後の物語。地平の先、未知の世界へ行くためには夜を迎えなければならない。暴力と薬物という最低な自由の国を舞台に、光と闇、生と死、善と悪、それらが交互に明滅する蛍光灯のような闇夜行だった。黒幕の正体にはやられたなぁ。漫画としても読んでみたいなぁ。
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うさみP
十角館実写ドラマ視聴記念再読。カラクリ仕掛けの密室事件に残るのは人形と死体だけ。正真正銘の中村青司の館を舞台に、名探偵不在の事件は未来にどんな禍根を残すのか。暗黒によって祝福された、かつての少年少女だと、いまの少年少女に眠るオレンジ色の瞳を引きずり出す。大人たちに逆にヒーローの必要性と非必要性を問いかける・(これはもはや性癖であちこちがモゾモゾする。もう逃げられないゾ)
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うさみP
十角館実写ドラマ視聴記念再読。厳選に厳選を重ねた、こんな創作ラーメンがあるなら食べてみたい(またラーメンの話してるよ)ミステリあるあるで、学生時代に読まなくてよかったし、学生時代に読んだ人が羨ましい。見逃すような差異とあからさまな差異のモザイク。シリーズを通す事で本格が目指す幻想は何なのかを突き詰めた本作。そんな奇形の物語を愛する作者と読者の暗黒は夢の跡。
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うさみP
凱・旋・門、開演!!お金が有(な)いとできないし、お金が無(な)いとできないのが競馬。桜花賞で一万負けました。次に観戦できるのは安田記念かな?AERUにフェスタ(ウマ娘)の等身大看板が登場して話題ガッチリ。『とにかく、人馬無事に走りきってくれ〜〜』という『競馬に関わる人みんなファン』による競馬小説。前作のマックイーン 産駒の小説は結果イマイチだったが、今回は作者自身説明不要のステゴ信者という事で◎。競走馬の肌触りが伝わってくる。一頭でも多くを生かす為には嫌でも走らせるしかない業と祈り。
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うさみP
十角館実写ドラマ視聴記念再読。ついに暴かれる暗黒館を支配する、時とともに損なわれ続ける愛と命がグロテスクに癒着した妄念。光よりも闇へ寄り添う『闇の王』やらそれとの『契約』やら生を忌避する『不老不死』やらベッタベタなオモチャ要素に童心に返ってキャッキャしてしまう。とうとう闇が明けるのですねぇ。
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うさみP
~『~前には受け入れられなかったことを含めて、受け入れられる時が来た~』本(推し)にまつわる人間って面白いですね(奇人変人)。何が何でも古書(推し)が欲しいというオタクの汚い業を綺麗に書くすっごい久しぶりな気がする本シリーズ。昭和・平成・令和の三世代親子と夏目センセイのお話。ヒロイン達よりも男性陣の方に肩入れしたくなる。禁忌の行いとはいえ、死後に蔵書の全てキャンプファイヤーしてほしいは欲として否定できないのはサガ。なんもわからんトリックスターである智恵子の過去の一端にも触れたが。
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うさみP
十角館実写ドラマ視聴記念再読。まだまだ半分に歓喜。瀕死の重傷を負った彼は何故殺されたのか。不可解な殺人と自殺。そして殺人。視点は恣意的な悪意に振り回される。暗黒の中を徘徊する殺人者。一巻の感想で豚骨ラーメン的な事を書いたが、二巻の過去感想にも豚骨ラーメン的な事を書いているのをみて、わたし全然変わっていないな(天一いきたい)。
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うさみP
十角館実写ドラマ視聴記念再読。読者vs作者のような分厚い本にワクワクしませんか。食したまえ。肉を食したまえ。チャーシューにした〇骨ラーメンなら食べたかもしれないな、暗黒ラーメン。地震からの転落と共に『視点』は三次元は解きほぐされて、四次元五次元へ。あらゆる過去とあらゆる未来の狭間に佇む暗黒のカタチ。あとは深淵へ転がり落ちるだけ。
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うさみP
なぜ、法廷ミステリの主役は弁護士が多いのか。現役弁護士が罪と罰の所在を書く、メフィスト賞らしい作品。法律家を志す三人がいた。模擬法廷で、彼は彼女に殺され、彼女はその被告人、彼は彼女の弁護人。法律書のような第一部はたしかに退屈だったが、それがないと物語として動き出す第二部がなりたたない。軸である人物描写は固い部分があったが、二転三転する展開の摩擦熱は面白い。法廷とはロジカルであり、正義や悪といった曖昧な感情で運行されるものではない、映画も気になるなぁ。世の中、そこにある罪と罰を知らなかったでは通じない。
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うさみP
十角館実写ドラマ視聴記念再読。ミステリ初心者に薦めるなら本書かもしれない。記憶喪失の老人が記した探偵手記を手掛かりに阿寒湖まで足を運ぶ一行。精緻でありながらもあきらかな違和感を感じさせる(感じるだけじゃだめ)文章にうなずく。もう館とは建物ではなく概念的な結界だな。
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うさみP
殺人現場の頭上で、鳴らない鐘は誰のために鳴るのか。十角館実写ドラマ視聴記念再読。館シリーズの中でのマイベスト1は『迷宮館』だが、もっとも細まで印象に残っているのは『十角館』を押しのけて『時計館』で一気読みをしてしまった。悪夢が具現化したモノにはここまでやれてしまうのか(羨ましい)。精緻な時計図を行ったり来たりするどうしても『やる事が、やる事が多すぎる』がチラチラと。
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うさみP
十角館実写ドラマ視聴記念再読。館シリーズの中でのマイベスト1は『迷宮館』だが、もっとも細まで印象に残っているのは『十角館』を押しのけて本書である。そこは最愛の破滅に対する、忌避の祈りなの手向けなのか。この世とはズレた理によって運行される時計の館。過去の文字盤を忘れて、誘き出されたゲストたちを襲う、短針と長針のように、徘徊と逃亡を繰り広げる殺人時計。
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うさみP
料理の先生と生徒、信仰と信徒、料理と信仰は密接なのですよ(邪悪な笑み)。魔除けに本書を。できればシリーズで。待ってましたよ、長編も見たくなる怖面白い様々な短編集。いつ何処かで、怪異を呼び覚まし、遭遇し、逃げて、暴き、立ち向かって、嘲笑う。シリーズを追っていた読者への再会である、完成度としては『とこよだけ』が濃度の高い短編。辻村ゆかりの名前を見ただけでゾッとする。頼むからまた出てきてくれ。ホラーブーム真っ只中でアニメ化しないかな。
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うさみP
十角での殺人実写視聴記念の再読。都会でも田舎でもいい。中村青司が設計したといわれる建物には世界を騙す奇妙な仕掛けと暗幕の様な死を纏っている。あなたが住む世界のあの建物も実はそうなのかも知れない。当時だからこそ書けたであろう動機面(現代に書いたらボツになりそう)、それらを納得させる揺るぎない仕掛けで筆力。異端でありながら今後を広げ、シリーズとして盤石になったからこそ書ける一作。
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うさみP
ホラーを支えるブラックレーベル(イカガワシイ)、角川ホラー文庫が30年歩んだ歴史の中で生まれた、様々な色彩を持つホラー短編を編んだ一冊。ただ怖がらせるのではなく、ミステリ・SFのアプローチをおこない、怪談が別の怪談を取り込んで変質するように、ホラーという言葉では語れなくなった深化していくホラー。人生の岐路とは辻斬りのようなものである、『死神と旅する女』がお気に入りかな。
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うさみP
十角館実写ドラマ視聴記念の再読。最近でも、ミノタウロスの迷宮を扱ったミステリを読んだので心が温まっていた。徘徊するのは牛か人か。四月一日を過ぎてしまいましたね。名探偵島田の元に届けられた『お馴染みの館で実際発生したお馴染みの事件を当事者により再現した小説』を共に読み進めていくという、お手本のようなジャンル作中作。館シリーズで一番好みの作品。
が「ナイス!」と言っています。
うさみP
世界が辛いと感じた時。あなたの近くにいる誰かを、まだいない未来の誰かを思ってください。それが『愛』です。他者に寄り添いつつも、かけがえのないネイキッドとなった自分自身(視聴者も含む)の為に戦う、愛と遺伝子の物語。物語の様な変革もヒーローも存在しない。流れ着く浜辺のゴミを拾い続けるように、土を肥やして苗を植え続けるしかない。正真正銘一肌剥けた二人は、また世界に舞い降りるのか、鞘に収まり伝説に埋もれるのか。スタッフと視聴者の夢と業を背負ったSEEDに決着をつけたが、前日談や後日談のアストレイが楽しみ。
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うさみP
十角館実写化記念の再読。今になっても色褪せない灰色の館にて。初めて見る死体に動揺する探偵は、まさにここから始まる館シリーズと言うべきか。現在と過去の視点が前後して進む、『素顔を仮面で隠す主人』というミステリをあまり知らなくても知っている王道的な逆説展開だけど余談を許さない面白さは筆者の力。本作を通して改めて際立つ十角館の異質さ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/04/18(5493日経過)
記録初日
2009/04/18(5493日経過)
読んだ本
3392冊(1日平均0.62冊)
読んだページ
926302ページ(1日平均168ページ)
感想・レビュー
3358件(投稿率99.0%)
本棚
1棚
性別
年齢
37歳
血液型
B型
職業
サービス業
現住所
広島県
自己紹介

「面白そう」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜなら、オレや、オレたち読書家は、その言葉を頭の中に思い浮かべた時には! 実際にその本を手に入れて、もうすでに読み終わってるからだッ!だから使った事がねェーッ。読書家のオマエもそうなるよなァ~~~、オレたちの仲間なら…わかるか?オレの言ってる事…え? 『面白いかった』なら、使ってもいいッ!

 一時の孤独と一時の触れ合いと、アイマスと忍殺とガンダムを愛するアラサーを迎えた読書家です。

 ミステリーやSFを全般に読みますが、特にジャンルの括りは無く、面白そうなモノを片っ端から読んでいます。詳しくは読書履歴を一読下さい。R18を含んだ同人誌を登録する場合があるので注意してください。

 傍らアイドルマスターでプロデューサー業をしています。アイマスでは千早P.デレマスでは文香・美波P(モバマスは微課金・デレステでは重課金)・ミリマスは静香Pです。

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