ネタバレ辻村深月さんは本当になんて鋭く人間観察ができて、それを作品に消化してしまう人なのだろう。誰もが傲慢な部分を持ち、現代は善良である事が生き辛さになってしまう。そんな現代社会の問題を絡めながら結婚に進む男女の物語。何だか自分にも思い当たる節が多すぎて心をナイフで抉られながら読み終わった。

ネタバレガクは本当に真っ直ぐだな～。リヒト君、もう少し頑張れ。ちょっと意地を張っちゃうところはひばりと似てるのかも。彼がもう少し頑張ってくれるといい当て馬として楽しめそう。とはいえ、リヒト君の曲は全部ひばりへの歌って設定は素晴らしい。

ネタバレ誰もが一度は意識したことがあるであろうスクールカーストがテーマ。この作品が刺さらない人はカーストのトップに居続けた人だろう。辻村作品ならではの名前マジックを意識しつつ、キョウコと響子の人物像をクラスメイトを通して読ませる。登場人物からみた響子は意地悪そうに感じたが、響子目線になった時全部ひっくり返された。カーストトップから転落させられた彼女は彼女なりに頑張ってまた這い上がってきたのだと思った。カーストトップよりも少し下にいる子の方がたちが悪い思っている→続く

ネタバレ辻村深月さんは本当になんて鋭く人間観察ができて、それを作品に消化してしまう人なのだろう。誰もが傲慢な部分を持ち、現代は善良である事が生き辛さになってしまう。そんな現代社会の問題を絡めながら結婚に進む男女の物語。何だか自分にも思い当たる節が多すぎて心をナイフで抉られながら読み終わった。

ネタバレ自分でもビックリするほど、スラスラと読めてしまった。辻村さんの作品ならではの一つ一つのピースがはまっていく感じが何とも堪らない。同じ学校の生徒ではあるが実はそれぞれの年代から孤城にやってきていた７人のそれぞれの事情と成長、オオカミ様の正体、物語のキーとなるフリースクールの喜多島先生の正体。それが分かった時は鳥肌が立った。特に喜多島先生は孤城のことを忘れてしまってもみんなのことを助けんだなと思ったら泣けて仕方なかった。孤城がなくなった先の７人の未来をもっと読んでいたい気分になった。本当に良い作品でした。

ネタバレそれぞれの事情を抱え中学校に通えなくなってしまった７人が謎の孤城に集められる。バラバラの場所から一つの場所に集められていると思っていたが、どうやら一人以外はある一つの中学校の生徒という共通点もある。さぁ、ここから下巻のラストでは何が待ち受けているのかものすごい気になる。では、続きを読みます！

ネタバレ子供の頃参加したカルト集団の合宿の記憶と現在が行き来する作品。辻村深月さんは何故こんなに幼い頃に体験した息苦しさ、苦い思いを書くのが上手いのだろう。読みながら昔を思い出していた。幼いながらの悪意や信じ切っていた大人の裏切りなどは大小の違いはあれ誰もが経験するのでは。近頃問題になった宗教問題なども絡めてくるこの作品は忘れていたそこにあったはずの友情が書かれていた。