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2024年3月の読書メーターまとめ

スエ
読んだ本
13
読んだページ
4757ページ
感想・レビュー
13
ナイス
208ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月のお気に入り登録
1

  • テト

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • テト

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

スエ
てっきり、主人公の花ちゃんが支配される側なのだと思っていたら…。貧困の連鎖ですね。生き方を選べない、それでも生きるしかない。貧困から逃れたいんじゃなくて、ただ日々を乗り越えるために、安らげる場所を作るためにもがくのだけれど。責任感が強くて真面目だからこそ、人相が変わってしまうくらいに追い詰められてしまう。対照的に、口数少なく虚ろになっていく黄美子さんがなんだか悲しかった。彼女たちが転落していくのは読んでてしんどかったけど、最後の最後にちょっとだけ救いがあって良かったです。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

スエ

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2024年3月の感想・レビュー一覧
13

スエ
シリーズ3作目にして完結編。1作目の時点で主人公の結末は語られており、ついに下巻の最終章、号泣する準備はできていたわけですが…「お涙頂戴は好きじゃない」と作中でも語られるように、最後の最後まで明るくて賑やかで、寂しいけれど爽やかな読後感でした。余命2年の恋人との対話や、ブータンからやってきたタシさんの死生観など、お気楽のんびりな日常の中にもハッとさせられる描写があって、与之助という主人公の奥深さというか、飾らない誠実さというかが色濃く描かれていたように思います。こんな風に生きられたら、と思っちゃった。
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スエ
世之介がまた帰ってきた!40歳手前にして、相も変わらずのんびりご機嫌な日常にニヤニヤしつつ。感想は下巻のほうで。
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スエ
大学卒業以来、20年ぶりに連絡を取り合った6人の女性たち。それぞれ家庭や仕事、介護など悩みを抱えながら生きているんですが、全体的にペラペラ厚みがない印象で、それぞれの会話も、再会に至るまでの流れもチグハグでどうしちゃったんだろう?と思っていたら。最後の最後でこれか、と。あぁ、三月というタイトルは、そういうことだったのですね。。うーん、この展開はどうなんだろう。10年以上たったけど震災の記憶はまだ生々しくて、どうにもうまく消化できませんでした。
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スエ
タイトルに惹かれて購入、大正解でした。写植からDTPに切り替わっていく時代に発売された「今夜はブギー・バック」シングルCDのタイトル書体を皮切りに、「ちびまる子ちゃん」「NANA」「少年ジャンプ」「きゃりーぱみゅぱみゅ」と、1990年代以降に様々なメディアで使われてきた書体の変遷を辿る。とにかく文字に対する熱量がすさまじく、変態、じゃなくて偏愛っぷりに圧倒される。デザインや書体のことが分からなくても楽しめる、一気読み必至の一冊でした。超絶おすすめ。
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スエ
ある事件をきっかけに、母親と小学生の息子が各地を転々と渡り歩く、逃避行もの。母子それぞれの視点で交互に物語が紡がれていくせいか、肝心の「逃げる」ことの切実さが弱いように感じてしまいました。そもそもお父さんしっかりしてよ、的な。。どっちかというと、息子の力君の成長物語として見た方がいいのかもですね。
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スエ
クイズ番組の問題文と回答者の人生がオーバーラップしながら物語が進んでいく。ということでどうしても「スラムドッグ$ミリオネア」を連想してしまって、そちらと比べるとなんだか薄味で結末もパッとしない印象でした。もやもや。
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スエ
てっきり、主人公の花ちゃんが支配される側なのだと思っていたら…。貧困の連鎖ですね。生き方を選べない、それでも生きるしかない。貧困から逃れたいんじゃなくて、ただ日々を乗り越えるために、安らげる場所を作るためにもがくのだけれど。責任感が強くて真面目だからこそ、人相が変わってしまうくらいに追い詰められてしまう。対照的に、口数少なく虚ろになっていく黄美子さんがなんだか悲しかった。彼女たちが転落していくのは読んでてしんどかったけど、最後の最後にちょっとだけ救いがあって良かったです。
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スエ
猟奇殺人鬼の一家に生まれた女子高生(彼女も殺人鬼)というとんでもな設定で、序盤はちょっとこれは無理かな~と思いつつ。やがて「とんでもな設定」の裏側が見えてくるにあたり、一気に物語に没入してしまうわけですが。。結局また別の「とんでもな設定」に行き着いてしまい、お腹いっぱいもう無理です、となりました。未読の方には、何言ってんだな感想だと思いますが笑。ちなみに本作でも、鏡が重要な小道具として機能してました。ここから「ank」「テスカトリポカ」に続くと考えれば、一読の価値はあるかなと、思います。
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スエ
職場の先輩に勧められて読んだものの、うーん自分には合いませんでした。ハードボイルドってもっと簡潔で研ぎ澄まされたもんだと思ってたんだけど、ちょっと表現が冗長に感じられたり、展開も重要どころが偶然頼りだったりで。シリーズ一冊目から読んでれば、また違った感想だったかもしれません。
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スエ
18世紀ヴェネチアを舞台とした「ピエタ」の印象があまりに強かったので、江戸中期の浄瑠璃作者が丁々発止の関西弁という真逆すぎる文体と展開に面食らいつつ、これがまたべらぼうに面白いのです。幼少の頃から浄瑠璃にのめり込み、「阿呆ぼん」と小馬鹿にされながらも浄瑠璃作者として大成していく近松半二の一代記。今でこそ古典芸能として取っつきにくい、高尚なイメージのある人形浄瑠璃(文楽)ですが、当時は一級のエンタメであり、体感型のスペクタクルだったわけで、そんな市井の熱狂と、そこに関わる人々の熱量を見事に描いて圧巻でした。
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スエ
純文学としてのデビュー作だが、既に「ank」や「テスカトリポカ」の気配が横溢している。投身自殺を間近で目撃してしまったことをきっかけに、裏カジノでのルーレットにのめり込む主人公。薬、幻覚、暴力、謎の人物等々、前半は中村文則っぽい世界観だが、後半世界が歪んでいき、狂気に覆われていくそのエネルギーたるや。ルーレットの赤と黒は、血と闇の色。どちらに転んでも破滅が待っている。悪い夢を見ているようで、いい意味で(?)頭大丈夫なのかと。
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スエ
叔父を殺害した容疑で自白を強要され、法廷に立たされた青年。彼の父親もまた、かつて冤罪で有罪判決を受けていた。自身の無実と父親の無実を証明するために、青年は検察と警察に戦いを挑むーーという感じの法廷ものなんですが、次々に嘘が暴かれて真実が明るみになるのかと思いきや。二転三転怒涛のように転がって、何が嘘で何が真実か分からなくなっていく。何となく結末は読めてしまうのだけど、最後まで気の抜けない小説でした。蘊蓄の押し付けが多くて、せっかくの疾走感にブレーキかかりがちだったのが残念。と言いつつ一気読みでした。
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スエ
とんでもなくホラーでミステリな恋愛小説でした。婚活アプリで出会った、共に善良で、端から見れば非の打ち所のないはずの二人。結婚という目的が先にあるから、当然品定めもするし打算もある。駆け引きもある。それ自体がどこか傲慢な行いとも言えるわけで。物語は突然失踪した婚約者を探す男性の視点で進むのですが、心理描写がえぐいのなんの。もうやめたげてーーーと思うくらい、善良さの裏にあるもの、無自覚な悪意が暴かれていく。世界ががらがらと崩れていく前半、そして力強く生まれ変わっていく後半と、見事な構成でした。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/04/29(5479日経過)
記録初日
2009/01/02(5596日経過)
読んだ本
1258冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
368493ページ(1日平均65ページ)
感想・レビュー
940件(投稿率74.7%)
本棚
32棚
性別
職業
クリエイター系
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
http://suesue201.blog64.fc2.com/
自己紹介

平日はお昼ついでの読書、休日は喫茶店でのんびり読書するのが幸せ。もっとのんびりしたいと切に思いつつ。
尊敬する作家は、宮本輝。
その他、井上靖とか遠藤周作とか三浦綾子とか重松清とか奥田英朗とか小川洋子とか吉田修一とか好きな作家は数え上げたらきりがありません。中原中也、立原道造も大好き。
美術館巡りが趣味で、そっち系の本も結構読みます。美術関係についてはブログをご覧くださいませ。そのほか、音楽やお酒や映画やカレーや白が大好き。

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