義妹に（と？）酩酊し溺れていくところはよかった。弥生の不在はイマイチだった。藤代の魅力は虚ろな穴みたいに人に対して受動的なところで、しかしそこが彼のどうしようもない部分でもあると思う。タイトルの歌は聴いてないのだけど、歌こそが核心であるかもしれない。愛について問うロマンチックでまっすぐな作品。君と私は違うけどだからこそ二人で歩いていきたいねって、リアルにいつまで言えるのかと思ったりもした。それには泥臭い努力が不可欠だから…。

何よりまず思ったのは、コロナの外出禁止令の話が入っていたこと。コロナウイルスはまるで世界の示準化石みたいに私たちの歴史の一部なんだと実感した。それから母語を離れて異文化のうちに暮らすこと、その心細さや郷愁の気持ちが少しわかるような気がした。私も日々をたのしみ、みずみずしい明日を忘れず、「思い出よりあこがれ」の心で、毎日元気に暮らそうと思った。

矜持は誰もが持っていて、けれどそれを曲げなければ生きていけないと、その岐路に立ち尽くすときにどうするんだろう。生きること、信念を持つこと、生きる屍としての生き様、死ぬ方がマシのような地獄。仕事は仕事と言っていたクロサキが、それを越えてしまったラストが、天才ではないことを体現しているようだった。難しかったし勉強になった。

おもしろい日常はその人一人のマインドだけじゃなく、その周囲の人々によって支えられている。友達、仲間、知人、家族ぜんぶで私は私なのかもしれないなと自分を振り返るきっかけになった。人生で会える人はきっと限られているから、卑屈にならず暮らしていきたい。それからそういう人たちと、長く一緒に感動を分かち合いたい。別れるときには手を振って、再開までお元気でって。

義妹に（と？）酩酊し溺れていくところはよかった。弥生の不在はイマイチだった。藤代の魅力は虚ろな穴みたいに人に対して受動的なところで、しかしそこが彼のどうしようもない部分でもあると思う。タイトルの歌は聴いてないのだけど、歌こそが核心であるかもしれない。愛について問うロマンチックでまっすぐな作品。君と私は違うけどだからこそ二人で歩いていきたいねって、リアルにいつまで言えるのかと思ったりもした。それには泥臭い努力が不可欠だから…。