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2024年4月の読書メーターまとめ

tom
読んだ本
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感想・レビュー
25
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785ナイス

2024年4月に読んだ本
27

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

tom
少し前に読んだのは「ヒッタイト」、高野さんの新作だからと借りてきたこの本に出てくるのが「シュメール」、本を読むとき奇妙な連鎖が続くことがあるけれど「ヒッタイト」の後に「シュメール」が続いたかと驚く。この本は、イラクに広がる未知の湿地帯の探検。場所が場所だけに、危険がいっぱいと著者も用心しながら突き進む。こういう土地を探検するには、地元の有力者に頼るしかない。そして、有力者の病気を奇貨として入り込んだのが謎の刺繍布「アザール」を作る人々の探索。ここが本書の白眉だと思う。
tom
2024/04/07 08:41

「アザール」を調べてみると、とても魅力的。欲しいけれど、本物を手に入れるのはほとんど無理みたい。これが残念。 著者は、末尾に世話になった人からの恩義の内容を逐一記述している。この節操が好きだなと思う。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
25

tom
再読。村上春樹がインタビューアの川上末映子に小説作法と物語の意味について語る。川上末映子は、何回かトライして、投げ出した作家。彼女は、村上本を徹底的に読み込み、これを脇に置いたまま対談を進める。このくらい準備してもらってインタビューを受けるのは、きっと村上にとって幸せなこと。そんなことを考えながら、楽しんで読む。私は、村上さんは「悪」を書いている人と思っていたのだけど、そうでもなさそうだ。村上の熱烈ファンじゃないけれど、もう一度読んでみようかと思ったのでした。そして川上本、もう一度トライしてみよう。
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tom
二回読む。二回読んだら、それなりに頭に入った。今年になって量子物理学関係の入門書を読んでいるのだけど、用語に慣れてきたためか、理解できる部分が増えてきた。軟化頭でも、繰り返し読んでると、頭に入ってくる。これはすごいと、ちょっとほくそ笑む。アインシュタインは、ブラウン運動から原子の存在を証明した人だった。複雑怪奇な量子物理学の方向性に納得できず、「神はサイコロをふらない」をキャッチフレーズにして、シンプルな理論を求めて研究を続けた。延々と考え続ける生活、きっと「退屈」はなかったのだろうと思いながら読了。
tom
2024/04/28 08:11

それからもう一つ、アインシュタインの議論には、ピタゴラスの定理が多用されている。先端議論とピタゴラス、この組み合わせが、なにやら心躍る。そして見つけたこの記事は面白い。量子の持つ波と粒子の二重性を画像にできた。量子物理学は、どんどん進化しているのだ。https://nazology.net/archives/149001

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tom
この写真集は好きではないと思いながら見る。どうしてなのかと考えてみるけれど、いまいち言語化できない。体に対する愛が感じられないからかもしれない。好きだなあ、好きだという気持ちを写真にしたい、そんな感じではないような。荒木が一枚一枚選んで作った写真集だろうけど、彼がどんなふうに思って裸を撮ったのか、これが分からない。
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tom
ネタバレ帯には「戦慄のヴィクトリア朝ミステリー」と書いてある。そういう雰囲気があるかもしれない。交霊術とか催眠術とかがネタになっているのも、「ヴィクトリア朝(これがどんな時代か知らないけれど)」かつての時代を思わせるような。でも、このミステリー、ネタを除いてしまったら、どこかで読んだようなという物語。私には、私には少しも合わないと思いながら読了。ちなみに、お値段はなんと税込み4070円。図書館に感謝。
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tom
荒木関連本の連続読見を続けているところ。この写真集は、私としてはかなりの高評価。荒木の写真集には、しばしば東京が現れるけれど、東京のザワザワとしたところを歩き回り、一瞬をとらえる。ありふれた場面といえば場面、でも体がカメラになってないと撮れないはず。楽しみながら、二回見た写真集。
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tom
再読。宇宙論の本を読み始めた最初の本。面白かったとコメントに書いたけれど、読んだだけで頭に何も残っていなかったような。ということで、もう一度読んでみた。宇宙全体の22%が暗黒物質、74%は暗黒エネルギー、残りの4%が星などを作る元素、そして暗黒物質とエネルギーは多次元宇宙に組み込まれている(らしい)。でも、暗黒なんちゃらの正体はいまだに不明。なんだ、物理学者たち、熱烈に楽しんでるけれど、宇宙の大半は分かってないのか・・。がんばれ物理学者たち、私が生きてる間に解明してくれと願ったのでした。
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tom
チェロを弾く黛由佳の死をめぐるミステリーとして読むと、私には、いまいち意味不明。でも、音楽をやりたいと願い、大量の時間と多額の資金を投入した人たちの夢と現実の物語として読むと、かなりのリアリティを感じてしまう。背景に流れるチェロの音にもリアリティがある。音楽小説を読んで音が聞こえてくる文章に出会うことはほとんどない(たまにあるけど)。でも、この物語には、音が聞こえてくるような感じがあって、少しばかり驚いた。著者の略歴には、音楽との関りは何も書いてないのだけど、かなり弾いている人なのかしらと思ったのでした。
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tom
中上健次と荒木経惟のコラボ。中上健次はほとんど初読み。手に取ったことはあるけれど、粘りつくような文体が肌に合わず、最後まで読んだことは(たぶん)ない。この本では荒木の写真が加わったためか、少し楽に読める。ソウルで暮らす女性が主人公。知り合った男はベトナム戦争帰り。帰国後、周囲の冷たい眼差しに遭い、兵隊仲間と「義賊」を始める。金持ちの家や倉庫に押し入り、財物を奪い、河原にばらまく。主人公が男と知り合ったことで、仲間関係が変わり、破滅に向かう。当時の韓国の喧騒を文字と写真で描いている。
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tom
ネタバレシリーズの第7作。狙撃事件が続く。被害者の関連性が分からない。よって捜査は混迷の極み。ついでに心理分析官ナポレオンがヨタ話を繰り返して、混乱に輪をかける。狙撃事件は続き、思わぬ方向に向かい始める。ピアとオリヴァーは振り回され、睡眠不足で目はトロロ。そしてナポレオンの失態が明らかになり、事件は急転直下解決に向かう。テンポ感の激しいこの物語は面白い。新作まであと2冊。新作の配本を待ちながら、未読本を続けて読むことができるのがうれしい。
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tom
想い人と死に別れた薫君。以来、想い人のことが頭から離れない。うじうじと彼女のことを思い出しては泣いていた。そして、あるとき、薫君は想い人に腹違いの妹があることを教えられる。この妹は想い人にそっくりだったから、薫君は困ってしまった。でも、平安貴族だから、あっという間に妹のところに乗り込んでいき、かっさらって宇治に連れていく(ほとんど拉致)。はてさて、これから薫君と妹はどうなっていくのか。最終巻の10巻が楽しみ。それにしても、7巻までの女漁りの光源氏とはずいぶんに雰囲気の違う展開。驚きながら読んでいる。
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tom
荒木の写真はいいなと思うことがしばしば。でも、この写真集に載っているほとんどの写真は好きになれない。暴力的に過ぎる。人の顔を撮るということ、それも話したこともない街行く人の顔を撮るということ、これはかなりの乱暴な行為。こういうこと、やっちゃあなりませんという感じか。顔ってもの、その人の隙間が見えてくるから怖い。
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tom
大栗博司さんの二冊目。前作「重力とは何か 」がとても分かりやすかったので、期待して読み始める。でも難しい。大栗さんによれば、アインシュタインの理論は、とても美しい。でも、力の理論は迷路のようなもの。たとえて言えば、レインボーブリッジのシンプルな美しさと新宿駅の巨大なつぎはぎ建造物の違い(あるいは建て増しを繰り返した温泉宿)。力の理論を理解しようとするのは、新宿駅に入って道に迷うのと同じ。私の物理学の理解で脳内混乱は当然のことか。次に読むのは「そ大栗先生の超弦理論入門」だけど、これはたぶん理解不能。
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tom
読友さんのコメントを読み借りてくる。最初に既視感、たぶん、どこかの時代に借りてきて、冒頭だけ読んで、読み捨てた本らしい。今回は最後まで読む。この本は、熟練のミステリー読みが楽しんで読む本だろうというのが読後感。事件の解決とその後の展開はユーモアと言えるのかもしれない。でも、これがユーモアなのか、ずいぶんにひねくれたユーモアだことと思いながら、それでも読んだ。面白かったか?そうでもないな。まあ、最後まで読みましたという感じか。
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tom
ときどき中島さんの書いたものを読む。ときどき面白い。そしてこの本は、さほどには面白くはない。アパート経営を始めた女性が主人公。アパートの住人には、変な人が集まっている。幽霊が多い。向かいに墓場があり、六地蔵もある。幽霊が居座るのはそのためか。ぼんやりと読み終えて、印象に残ったのは、主人公が混乱・疲れ果てて作る鶏がらスープ。鶏がらスープ、以前はときどき作っていたなと思い出し、今日、久しぶりに作ってみようかと思ったのでした。こんなことを考えたのだから、いい物語かもしれないです。
tom
2024/04/14 07:14

ということで、鳥がらスープを作ってみた。確かにおいしい。でも、3時間も時間をかけて作るものか、安直に顆粒スープを使っても、さほどには変わらない。微妙だ。そして、今どきの調味料のすごさを再確認という結果に。

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tom
二回読む。最初に読み終えたとき、分かりやすく書いてくれているのに、何も頭に入ってなかったと気づく。だから、もう一度読んでみた。分からないところは、当然分からないままなのだけど、それでも頭の中が整理できた感じがある。この種の本として、かなりの良書かもしれない。例えば真空エネルギーについて「何もないところから粒子と反粒子が「対生成」され、たちどころに消えるという現象が起きる・・・。」と書いてある。そうだったのかと、私は思った(笑)。相対性理論と量子力学の合体、安直ミステリーよりも、よほどワクワクする。
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tom
こんなに古い本、誰も読むはずはない。だから初登録。出版は1982年。あの時代に流行っていた女性、桐島洋子とか伊藤比呂美、戸川純、小森和子などが対談相手のインタビュー集。桐島との対談では、荒木の妻陽子さんについて、少々語られる。陽子さんは荒木の写真撮影風景を知っていたのだと、これには・・・。面白かったのは、最後に登場する編集者との対談。荒木は対談相手について、絶妙なコメントをする。こんなふうに彼女たちを見ていたのかと驚く。そして、「女はすばらしい。すばらしい。」と締めくくる。ちょっとすごい。
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tom
荒木経惟の写真集。見開きごとに16点、小さな写真が全部で2212枚。大量の写真を眺めることの奇妙な面白さを楽しむ。ところどころにすでに亡くなっている妻陽子さんが現れるけれど、大半は男と女が現れて、道を歩き、部屋に入って・・という光景。面白いかどうかと言われたら、よくわからぬとしか答えようがないけれど、大量の写真に迫られると面白いかどうかなんて、どうでも良いような感じもする。不思議な写真集。
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tom
荒木経惟の連続読見中。この写真集は、荒木が25歳のときの作品、電通で会社員をしていたころの、ごくごく初期の作品(その復刻版)。楽しめるかどうかと問われたら、私の興味は惹かない写真だけど、若いころの荒木さんは、こういうゲイジュツ的写真に向かっていたのかと、ちょっと驚く。この写真集を見て、今に至るまでの変化の道筋を追いたい気分になる。
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tom
似たような物語にグレイマンシリーズがあるけれど、私にとっては、グレイマンの方がよほど面白い。グレイマンは、悲哀と悲惨が書き込まれているためかもしれない。本シリーズは、かなりの大味。続きがあるし、出たら読むかもしれないけれど、同じようなコメントを書くことになりそう。
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tom
3週間ほどもかかって読了。理由は、登場人物が多すぎること。誰が誰だかわからなくなり、何度、登場人物一覧を確認したことか。そして、場面転換が多すぎる。あちらに飛び、こちらに飛び、これをきちんと追わないと、話の筋を見失う。ネタは児童虐待、これはうっとおしいけれど、虐待場面を執拗に描くことがないのがありがたい。この物語でもオリヴァーとピアは着実に悪い奴らを追い続ける。絶妙なコンビとは言えない感じだけど、二人の動きが物語を面白くする。時間はかかったけれど、楽しんで読了。
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tom
図書館にある荒木経惟本を全部読んでみようかと、ほとんどおバカなことを考えて、最初に借り出したのがこの本。町田康は、ほとんど読んだことがないけれど、読友さんのコメントを読み、気になって仕方ない人。荒木と町田のコラボ、まあ読んでみるかという感じ。町田の文章、何を語っているのか、サッパリわからぬ。でも、だらだらと読み続けていると、その文体のリズム感、なんとも面白い。その合間に荒木の写真が出てきて、この奇妙なリアリズム。ということで、訳わからぬまま、それなりに楽しんで読了。
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tom
探している本を見つけます。その条件は、理由を語ってくれること。こんなセールストークで物語を聞き出すことが悦びの古本屋店主のコレクション集。実話らしい。探し出せない本を入手するため、専門家に頼もうとする人がいることは理解できるような感じがある。でも、この本を読みながら考えたわけです。昔読んだ(読もうとした)本をどうしても探し出したいというまでの気持ちが私にあるかどうか。そして、そこまで思う本はないというのが結論。過去に出会ったあの本を・・と面倒なことを考えるよりも、今ここにある本をたくさん読みたい。
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tom
ただひたすら戦いの前承が続く。それだけで400頁。長すぎると私は思う。まあ、エンタメ本だし、身を入れて読む本でもないから、どうでもいいけど。それにしても長い。さっさと始めろよという感じか。それとも、この前承に伏線があるのかも。ということで下巻に進む。
が「ナイス!」と言っています。
tom
少し前に読んだのは「ヒッタイト」、高野さんの新作だからと借りてきたこの本に出てくるのが「シュメール」、本を読むとき奇妙な連鎖が続くことがあるけれど「ヒッタイト」の後に「シュメール」が続いたかと驚く。この本は、イラクに広がる未知の湿地帯の探検。場所が場所だけに、危険がいっぱいと著者も用心しながら突き進む。こういう土地を探検するには、地元の有力者に頼るしかない。そして、有力者の病気を奇貨として入り込んだのが謎の刺繍布「アザール」を作る人々の探索。ここが本書の白眉だと思う。
tom
2024/04/07 08:41

「アザール」を調べてみると、とても魅力的。欲しいけれど、本物を手に入れるのはほとんど無理みたい。これが残念。 著者は、末尾に世話になった人からの恩義の内容を逐一記述している。この節操が好きだなと思う。

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tom
近江料理にこだわる夫が失踪して10年。妻の妙子は夫を探しに東京に。夫探しのエピソードを幕間にして、メインは安宿の賄い婦として妙子が作る近江料理。もう一つは、抗がん剤治療による味覚障害対策としての昆布だしの効用。近江料理なるもの、赤いこんにゃくとなれ寿ししか知らない。好きな人は好きかもしれないけれど、うまいと思った記憶はない。でも、読みながら、食ってみてもよいかと思う食い物でありました。近江は近いし、季節も良くなる。近江料理を探しに遊びに行ってみようか。ついでに、味覚障害に対する昆布だしの効用、これに驚く。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/05/08(5473日経過)
記録初日
2009/05/08(5473日経過)
読んだ本
4171冊(1日平均0.76冊)
読んだページ
1370912ページ(1日平均250ページ)
感想・レビュー
4125件(投稿率98.9%)
本棚
8棚
性別
年齢
71歳
血液型
AB型
職業
無職
現住所
兵庫県
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