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2024年3月の読書メーターまとめ

文庫本依存Hiro
読んだ本
8
読んだページ
2872ページ
感想・レビュー
8
ナイス
114ナイス

2024年3月に読んだ本
8

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

文庫本依存Hiro
『クスノキの番人/東野圭吾』読了。 人々が祈りをささげる、神秘的な力を持つといわれるクスノキを取り巻くヒューマンドラマであり、なのにほろ苦い後味の端正なミステリでもあり。 ここらへんの設計の巧みさが東野作品ならではの読み応えなんだよなと唸らされる1冊。 言葉にできない想いを託し、そして託される。 家族だからという関係性に依拠する苦しさと救いが、物語としてのカタルシスにつながるのが胸に響く。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
8

文庫本依存Hiro
『ミス・パーフェクトが行く!/横関大』読了。 総理の隠し子で、バリバリのキャリア官僚がヒロインという突飛な設定の連作短編ミステリ。直面する問題は社会性たっぷりの重たいテーマなのに、展開の速さと個性あふれるキャラ造形で、横関作品らしいサクサク読めるユーモアたっぷりのエンタメに。ヒロインが繰り返す台詞「仕事とは問題を解決すること」は蓋し明言だと思う。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『先祖探偵/新川帆立』読了。 その名のとおり、事件を解決するのではなくて、依頼人の先祖を探す探偵が主人公。 戸籍を始めとして、現地調査を重ねて秘められた謎を解き明かしていく中で、当たり前だと思っていた「戸籍」が抱える矛盾や問題点にも気づかされて、軽妙な文章ながら読み応えたっぷりでした。 考えたことがなかったけれど、自分のルーツってどうなってるんだろう?ということに不意に思いを馳せるきっかけになる1冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『羅針盤の殺意/知念実希人』読了。 天久鷹央の推理カルテシリーズ最新作は、いつも通りか、いつも以上に医療ミステリ×キャラ読みエンタメの新境地に。 短編集ながら、それぞれに通底する思想や思惑が感じられて、シンプルなストーリーなのに読みごたえはたっぷり。 基本がエンタテインメントなのに、どこか切ない後味になるあたりが構成の妙なんだろうなと思ったり。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『クスノキの番人/東野圭吾』読了。 人々が祈りをささげる、神秘的な力を持つといわれるクスノキを取り巻くヒューマンドラマであり、なのにほろ苦い後味の端正なミステリでもあり。 ここらへんの設計の巧みさが東野作品ならではの読み応えなんだよなと唸らされる1冊。 言葉にできない想いを託し、そして託される。 家族だからという関係性に依拠する苦しさと救いが、物語としてのカタルシスにつながるのが胸に響く。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 IV シンデレラはどこに /松岡 圭祐』読了。 ヒロイン李奈の圧倒的な読書量と読書愛に支えられるこのシリーズ、本作では、盗作ばかりしていると疑われる作家と小説家たちの戦いと、シンデレラの原典は何かを探る旅をパラレルに繰り広げ、その2軸をしっかりと絡ませ合いながら軽やかにミステリに昇華しているあたりが、松岡作品ならではのエンタテインメント。 世界中にシンデレラのような物語があり、それは日本でも同様で、だからこそ小説って面白いよなと改めて思ったり。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『卒業のための犯罪プラン/浅瀬 明』読了。 大学構内だけで使える仮想通貨を基軸に、今、社会で議論されているようなトピックをこれでもかというばかりに詰め込んだ意欲的な1冊。 ベースラインとしてはしっかりミステリなんだけど、騙し騙され、笑って泣いて、持ちつ持たれつの若者の成長譚としても楽しめる外連味たっぷりのエンタテインメント。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『滅びの前のシャングリラ /凪良 ゆう』読了。 あと1か月で地球が滅亡するとしたら…という、良くも悪くも先例が多々あるプロットでありながら、ストーリーの組み立て方が妙にグサッと胸に刺さる1冊。 世界が壊れていくという避けられない結末を、息苦しさを抱える複数の登場人物の視点で受容していくプロセスの繊細さ、やりきれなさ。そんな中でやっぱヤンキーキャラは強い(笑) 救いはないけど希望はある。明日はないけど愛情はある。可能性が閉ざされたからこそ見える未来を赤裸々に描く、人間性にフォーカスしたエンタテインメント🤔
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『メルカトル/麻耶雄嵩』読了。 かなり久しぶりに読むメルカトルシリーズの短編集。相変わらず設定も決着も発想も歪み過ぎてて、逆にそこが読みどころになるという不思議なエンタテインメント。 悪辣なまでに突き抜けた才能は、ある種のアートであり哲学でもある。破天荒なプロットを「メルカトルならそれもありか」と受け止めさせる諦念にも似た力業が、麻耶作品ならではの持ち味か。 何にせよ、今回は、意外と毒が薄かった気もし、普通に歪なミステリとして楽しめました。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/05/19(4363日経過)
記録初日
2012/04/26(4386日経過)
読んだ本
1173冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
424835ページ(1日平均96ページ)
感想・レビュー
1055件(投稿率89.9%)
本棚
41棚
性別
年齢
47歳
血液型
B型
職業
営業・企画系
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