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2024年4月の読書メーターまとめ

桜もち 太郎
読んだ本
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感想・レビュー
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ナイス
447ナイス

2024年4月に読んだ本
11

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • 五月雨みどり

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

桜もち 太郎
うーん、なかなか手強かった。以前読んだ「Schoolgirl」の方が面白かったかな。正式名称はシンパシータワートーキョー、通称東京都同情塔の設計者であるマキナリサと彼?である拓人の語りで物語は進む。2030年を想定したもの。この塔は新宿御苑横に建てられた71階建ての刑務所だ。犯罪者が心地よく快適に過ごせる塔。犯罪者の人権を守るのか、被害者の心情はどうなるのか、あと6年後の世界だけれど日本人の価値観が実際にはどう変わっていくのか興味があるところだ。ジャニーズ問題や性差に関しても言及されていた。芥川賞受賞作。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

桜もち 太郎

新年度がスタートしました。地獄のような忙しさ、、、。2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:3880ページ ナイス数:416ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/223491/summary/monthly/2024/3

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
11

桜もち 太郎
幼い頃、離れ離れになった恋人珠彦に送った手紙の一節が、ハワイアンのメロディーに乗って聴こえてきた。「サウスポイント」とはハワイ島の南端のこと。ここで主人公の私の恋人珠彦の両親は、奇跡的な出会いをし珠彦が生まれた。ハワイで死んでしまった珠彦の弟幸彦。悲しい思い出の中で生きる家族。「今を創ることが、未来を創るのだ」珠彦の一家と私の中にあるずれや歪み、それを正すように抱き合う二人。一生わかり合えないし、変わらないからこそ素晴らしいこともある。ハワイの神秘さ空気感に包まれるような読書だった。安心して読める一冊。
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桜もち 太郎
貴和子という女性をめぐる6作品からなる連作短編集。正直、一つ一つの物語に印象がなく、読みながら忘れていくので何が何やらわからなくなってしまった。残念な一冊だった。感想も薄い。すみません。
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桜もち 太郎
「情事」「誘惑」の中編からなる作品。題名の淫靡さに期待を持って読み始めたが裏切られた。「セックスを反吐が出るまでやりぬいてみたい」と思う35歳の主婦洋子。自身の老いが女の価値を下げるとの彼女の考えはどうかと思う。「夫の浮気は許さなかったが、自分自身の情事には寛大」な日本人女性のシナ。どちらの作品も森瑤子の世界観はわからないでもないが、何となく消化不良気味だ。第1刷が1982年、そして2019年で第63刷と言うことは魅力はあるのだろう。女性の立場だとまた違った感想を持つのだろうか。興味のあるところだ。
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桜もち 太郎
題名にこんなこと言われたら感想も書きにくい。「私はつじつま合わせのために生きているんじゃない。支離滅裂な人生を、生きている、それでいい」主人公は17歳の女子校生。きっと作者自身のことだと思う。自身の十代を分かったように語ることは、過去の自分に対する冒涜だ、とのあとがきにあった。物語の少女は、死にたさがどんどん更新されていく、危うさ、繊細さ、鋭利な無敵さがある。京都の大学に7年通う兄と恋人、兄の友人の三井、この3人とのやり取りの中で少女の心が変わっていく。自分の十代、何を考え過ごしていたのだろうか。→
桜もち 太郎
2024/04/21 19:09

→自己顕示欲のかたまりで、至らなさばかり思い出す。こう考えることも自分に対する冒涜なのだろうか。初めて読む作家は新鮮な文体で良かった。

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桜もち 太郎
48から50歳の閉経間近の作者の自己嫌悪一杯の随筆。「人はある年齢になると、自分の過去の欠乏を埋めるために生きようとする」セックスで傷ついたものはセックスでしか欠乏を埋めることができないって、なかなか奥が深いと思う。自分だってそうだ。20代の欠乏を今埋めながら生きているようなものだ。前半はあけすけに、女性の性が書かれているが、男女の区別なく読めるし、男も知らなければならないこと、気をつけるべきことが盛り沢山。後半は死についての話が多かった。「若い頃に戻りたくはないけれど、老いはしんどい、つらい」確かにね。
桜もち 太郎
2024/04/21 10:59

次は「シニカケ日記」を読んでみよう。

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桜もち 太郎
ラップの世界で「レペゼン」とは「背負う」と言う意味があるらしい。母を背負った明子64歳と、行方不明だった一人息子雄大35歳とのラップバトル。本当の思いは言葉で表現しないと伝わらない。「何のために私らは、息子を産んで育ててきたんやろか」終盤のバトルで本音をぶつけ合う二人。最後は予想通りの展開だったが、楽しく読めた。和歌山の梅農家の物語。
けいこ
2024/04/17 20:14

寂しいですね。ご冥福をお祈りします。

桜もち 太郎
2024/04/17 20:24

ありがとうございます。

が「ナイス!」と言っています。
桜もち 太郎
うーん、なかなか手強かった。以前読んだ「Schoolgirl」の方が面白かったかな。正式名称はシンパシータワートーキョー、通称東京都同情塔の設計者であるマキナリサと彼?である拓人の語りで物語は進む。2030年を想定したもの。この塔は新宿御苑横に建てられた71階建ての刑務所だ。犯罪者が心地よく快適に過ごせる塔。犯罪者の人権を守るのか、被害者の心情はどうなるのか、あと6年後の世界だけれど日本人の価値観が実際にはどう変わっていくのか興味があるところだ。ジャニーズ問題や性差に関しても言及されていた。芥川賞受賞作。
が「ナイス!」と言っています。
桜もち 太郎
終盤に虚構と現実が曖昧になり、今まで自分は何を読んできたのかと腹が立ってきた。神童と言われた弟、常に弟と比較された兄。田舎の町に住む二人は、弟の先導で映画大脱走の如く町から逃げ出す。「人間は誰でも虚構の中に生きてるんや」弟の書く小説の通りに生き、小説に侵食されていく兄、という構図だったはずなのに。弟の存在自体が虚構なのか、梯子を外された感じがした。文身とは「決して消えることのない刺青」のこと。兄庸一にとって弟は自身の身に刻み込まれた刺青のような存在だったのだろう。それにしても最後の1行は腑に落ちないぜ。
桜もち 太郎
2024/04/13 09:00

春の忙しさと、中日ドラゴンズの好調さで読書が進みませぬ。

が「ナイス!」と言っています。
桜もち 太郎
南米アルゼンチンが舞台の短篇集。著者がスタッフと共に取材旅行をし、そこで感じとったものを物語にしたもの。いいなぁ、作家って旅行の延長線上に仕事があって。でも出不精な自分としては、南米なんて120%行かないだろうけどね。それぞれの作品は静かで大人の恋の物語で、必ず不倫という言葉が入っている。しかし不倫はメインではなく、南米旅行が主になっている。街の雑踏、雄大な自然や遺跡、その場所にいかないとわからない臨場感にほんの少し触れることができた。「絶対に一人でそこへいく」死とは孤独の極地なんだろう。とても静かにね。
桜もち 太郎
2024/04/07 09:59

不倫物が大好物の自分としては少し物足りなかったかな。

が「ナイス!」と言っています。
桜もち 太郎
彼女の作品は全て読んできた。ルッキズムと言われようが、彼女の顔が好みだから仕方がない。映画監督として脚本から一つの映画を創り上げるストイックさ。「生活のために仕事をするのではなく、自分の人生を生きるために仕事があるのだ」彼女の映画との向き合い方は、どんな仕事にも当てはまる。「自分の人生を生きるため」に日々の仕事をしているか、自分に問いかけたい。タバコに酒、仕事に異性、一旦始まると、けじめがつかなくなる所も魅力的だ。ハコウマとは、映画用語で高さを出すために乗る箱のこと。153センチの小柄な彼女らしい題名だ。
桜もち 太郎
2024/04/06 10:38

本作はエッセイだったが、また小説に挑んでもらいたいなぁ。

が「ナイス!」と言っています。
桜もち 太郎
「今まで普通に暮らしていたのに、こんなことになるだなんて」人生スピード落下、それもこれもコロナのせい。マッチングアプリで最悪のしくじりをした女、コロナで高校に通えなくなり、犯罪に巻き込まれる少年、女にハメられ持続化給付金の不正受給をしてしまう中年男。彼らの行き着く末路は、、、。コロナが巻き起こす微妙な狂い、人生何があるかわからない。終盤は一気読みすることができた。スピード感あふれるエンタメ作品だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/05/22(4363日経過)
記録初日
2003/05/22(7651日経過)
読んだ本
2932冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
806927ページ(1日平均105ページ)
感想・レビュー
2643件(投稿率90.1%)
本棚
12棚
性別
職業
専門職
自己紹介

読書が好きです。でも読んだ内容はすぐに忘れてしまいます。致命的です。だから附箋をはりながら読んでいます。いろんな作家を幅広く読もうと思うのですが、結構、偏ってしまいます・・・・。一応司書教諭の資格は持っていますが、全くいかせてません。
人生最高の書籍は、夏目漱石の「こころ」、遠藤周作の「沈黙」です。べたですね。

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