ショック状態で判断力を失っている国民の油断につけこんで普段なら受け入れがたい政策を実行する政府の手口を紹介しています。政府は震災やコロナ禍を隠れ蓑にマイナンバーカードの強引な普及推進をはじめとして国民の自由を制限し政府の監視下に置こうとしているそうです。

和声法について、三和音・四和音・カデンツ・和音記号から借用和音・和音外音・転調まで、100の項目を立てて説明しています。和声法を知ることが楽曲の理解を深め、演奏や鑑賞に役立つことをできる限り平易に述べていますが、それでも和声法の基本を知らないと難しいかも。

第５部・第６部・エピローグ。主題や物語のために存在する人物は一人もいません。誰もが血の通った肉体と感情の溢れ出る魂を持った人間として描き出されます。生きることに必死なので、必然のように死んでいき、また生きようとして藻掻きます。小説とはこれだったのですね。

ショック状態で判断力を失っている国民の油断につけこんで普段なら受け入れがたい政策を実行する政府の手口を紹介しています。政府は震災やコロナ禍を隠れ蓑にマイナンバーカードの強引な普及推進をはじめとして国民の自由を制限し政府の監視下に置こうとしているそうです。

これも高校以来の再読。島村がいわゆる高等遊民なのが鼻につきますが、こういう生き方もありだと今は思えます。誰も幸せにしない男に惹かれる駒子も何を思うのかわからぬままの葉子もそれぞれに魅力があります。雪国の情景を徹底的に描き出す文章の力が半端ではありません。

第3部・第4部。ラスコーリニコフの殺人の顛末が主筋なのは確かですが、彼の家族や友人、彼と対決する予審判事、妹への求婚者ルージンとスヴィドリガイロフ。そして何よりヒロインのソーニャ。こんな人いるかなと思いつつこんな人がいたに違いないと思わせる小説です。

40年数年ぶりの再読。この巻は第1部・第2部で、ラスコーリニコフが金貸しの老女を殺す少し前から始まります。彼の家庭環境や友人関係、ペテルブルグの実際のところ、同時代の真実を映す鏡としての小説の王道です。登場人物たちの暑苦しさに辟易しつつ頁がはかどります。

古代から現代まで、21作の名画を順に取り上げ、その内容の紹介かたがた著者の学識と個人的な経験の蘊蓄が語られます。１７作は観たことのある作品でしたが、どれももう一度観てみたくなりました。見直すことで、史実に忠実な点も映画としての虚構の面白さも確かめられそう。

原題を訳すと「最終的にはイタリア人が成功する」。30年に渡りイタリアを訪れ、ワインの紹介を仕事としてきた著者がイタリア人の人柄と心そして行動の特徴を具体例も豊富に描き出しています。計画性には欠けるが臨機応変の能力に長ける彼らの魅力的な生き方が感じられます。

紫式部がママをする「BARゆかり」に藤原道長ほかの人々が来店し、摂関政治の実情をそれぞれの立場から語るという趣向です。千年経ったから話せるということもあるようですが、歴史上の出来事なので、小説家の腕の振るいどころがあまりないような感じで、物足りない。

３年前に親の家を相続し、税金を払いつつ維持していますが、十数年もすると子供が私の家を相続した後、維持または売却することになるでしょう。自分の死後、私の家のことで相続人（妻子）が困らないように、今できることはしておくようにしたいと考えながら読みました。