芝居小屋が集まる木挽町で起きた仇討事件。その2年後、ある侍が、仇討を成し遂げた男に関わった木戸芸者や女形、殺陣師、小道具職人等に事の顛末を聞き取る形で事件の真相に迫るミステリー風人情時代劇。登場人物達の職業からオチが分かり易過ぎて、ミステリとしてはアレですがw 訳あって「悪所」と呼ばれる町に落ち着き、自儘に暮らす人情味のある市井の人々が陰の主人公。愛児を失った矢先に子供の切り首作りを請け負った無口な職人の章が印象的だった。 それにしても時代小説って、当時の言葉使いや風俗等、考証大変そう。

捕物は失敗、筋読みも外しまくり失点を重ね、最早免職⁉︎という窮地に陥りながらも、直感と執念の捜査が実を結ぶ。その手柄を誇ることもなく煙草のように部下に分け与えるフロストと対極的に描かれるマレットとキャシディのクソ野郎ぶりは職場にいたら刺すレベル。 リズとバートンはあらあらwと。 残り２作しか読めないことが寂しいよ。

シリーズ第４弾。休暇中に署長の煙草をくすねる為に署に立ち寄ったばかりに、例によって寝る暇も無いように発生する行方不明や殺人、窃盗、誘拐事件etcに巻き込まれるフロスト。 少年や幼児が刺されたり殺されたりと、起きている事件は陰惨そのものなのに、不適切にもほどがあるフロストの下ネタ全開のジョークと、お約束のマレット署長とのやり取りに何度も吹き出してしまう。「ちんぽこ」が何度出てきたか誰か数えて欲しいわw 下巻へ。

「カイロ大卒」という自らやマスコミが作り上げた虚構を土台に、政治理念も志もなく、単に自らを輝かせるステージとして権力を志向し、時々の権力者に擦り寄っては裏切りを繰り返す呂布ムーブ。ある意味トランプ以上のバケモノだわ。終章に引用されたマックス・ウェーバーの「純粋な権力崇拝ほど政治の力を堕落させ、歪めるものはない」の一言に尽きる。 とは言え、青島都知事から現在まで、タレント知事がいくら失政を繰り返しても、懲りずにイメージ重視で当選させちゃうのが我が国の民度、民主主義の限界を示しているのではなかろうか。

警察学校編の前日譚。現場で若手刑事のOJT にあたる風間。決め手となる証拠や、その発見に無理や偶然があり過ぎるのに、そんなの全てお見通しとばかりの慧眼ぶりには、もうアンタがとっとと解決しちゃえよ、とw 被害者が全員クズばかりで、犯人には全員執行猶予付けてあげたいw ドラマは観てないが、表紙までキムタクに寄せんでもええやろ、と。

芝居小屋が集まる木挽町で起きた仇討事件。その2年後、ある侍が、仇討を成し遂げた男に関わった木戸芸者や女形、殺陣師、小道具職人等に事の顛末を聞き取る形で事件の真相に迫るミステリー風人情時代劇。登場人物達の職業からオチが分かり易過ぎて、ミステリとしてはアレですがw 訳あって「悪所」と呼ばれる町に落ち着き、自儘に暮らす人情味のある市井の人々が陰の主人公。愛児を失った矢先に子供の切り首作りを請け負った無口な職人の章が印象的だった。 それにしても時代小説って、当時の言葉使いや風俗等、考証大変そう。

消耗品として扱われる非正規労働者がグローバル企業に叛旗を翻す勧善懲悪エンタメ、というテイながら、格差社会や財界とズブズブの政権批判は容赦無く、世が世なれば投獄、ロシアなら暗殺待ったなしというゴリゴリのプロレタリアート文学。 労働法の勉強にもなり世の労働者必読。