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2024年3月の読書メーターまとめ

A.Sakurai
読んだ本
10
読んだページ
2847ページ
感想・レビュー
10
ナイス
80ナイス

2024年3月に読んだ本
10

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

A.Sakurai
「このミス」1位ということで.文中にあるけどプロットは『ローリング・サンダー』や『ジョン・ウィック』そのもの=復讐バイオレンスアクション.黒人や性的マイノリティーといった偏見を受けている社会層の有り様を細かく描写している点が特徴.主役は壮年の黒人と白人のバディーだが,彼らの世代よりかなり古い大衆文化を頻繁に書き入れている.抑圧の厳しかった時代の匂いを含ませたのだろう.★見慣れない単語が多かったり,スマートフォンを一貫して「携帯」と表現したり,原文自体の表現に癖があるんだろう.
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
10

A.Sakurai
画像生成AIはChatGPTなどと違って実際に触ることはなかった.最近になってあちこちでStable Diffusion利用のCGが見られるようになったので,どうやって作っているのか興味が出てきた.本書ではひと通りのソフトの扱いとCGの作り方を説明していて概要は把握できる.本当に興味深いのはモデルの作り方なんだが,そこまでは触れない.Excelの「使い方」とExcel自体の「開発」ぐらいの差はあるということか.
が「ナイス!」と言っています。
A.Sakurai
「このミス」1位ということで.文中にあるけどプロットは『ローリング・サンダー』や『ジョン・ウィック』そのもの=復讐バイオレンスアクション.黒人や性的マイノリティーといった偏見を受けている社会層の有り様を細かく描写している点が特徴.主役は壮年の黒人と白人のバディーだが,彼らの世代よりかなり古い大衆文化を頻繁に書き入れている.抑圧の厳しかった時代の匂いを含ませたのだろう.★見慣れない単語が多かったり,スマートフォンを一貫して「携帯」と表現したり,原文自体の表現に癖があるんだろう.
が「ナイス!」と言っています。
A.Sakurai
ノート&メモは知的生産の最重要ツールなんだが,使い方が定まらないのでときどき本書のようなノウハウ本を覗くことがある.使い方は人それぞれなので,自分に合うかどうかは運用してみないとわからないので参考になることは稀だ.手書き/デジタルでは効率と簡便さからついデジタルになってしまう.実際に紹介されている熟練者の実例とインタビューによると,手書きの方はノート作成に予想以上に長い時間をかけている.プロでも慣れていてもメモ&ノートには時間と手間が必要なのだ.ラクしようとするからだめなのか.
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A.Sakurai
実際に演習をやるために再読しながら手を動かしてみた.あれ?なんか違う.「自分のなかの興味関心とは、人生やこの世、さらには存在それじたいについての疑問や関心のことだ。」というので興味あるものを片端からリストアップし,問いを作っていったら膨大な数になった.検索し,考察し,書いていったら長大な時間がかかった.この本は最初に明示していないが,自分の興味の分野やジャンルがある程度決まっていることを前提としている。祖型は大学で研究を始める学生への授業なのだから当然か.演習する人はある程度は分野を絞ることを推奨.
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A.Sakurai
日本の人口減少について政策的に何ができるかを提案した著作.実際に官僚として少子化対策に携わって,介護保険で社会問題の政策対応の経験があるだけに具体的だ.ただし,少子化は多くの因子が複雑に絡むので広く原因と対策を挙げているものの,対策を詳細化しているのは仕事と育児の両立支援策を広く行う「子ども保険」だけだ.出生率低下の最大因子である未婚化への対策はほぼ無い.移民や個人生活への政策関与は非常にハードルが高い.現在の経済社会環境では子どもは生産性や効率を下げるのでそれを補完する仕組みが必要ということになる.
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A.Sakurai
訪問看護を舞台にしているが,看護師側の内面を描くのがメインの本作.新シリーズでは実質的な主役である持田さんを中心に詳細に描くつもりのようだ.いままでプライベートをあまり描かなかったのに,いきなり同衾シーンが出てくるわ,父親になるという設定だったり,かなり凝った展開になりそうだ.★自己愛の塊で人嫌いなのに承認欲求強い”クズ”な患者に対して小紫さんが感情移入していく描写がなかなか良い.自身も同じタイプだと自覚して,ならばどうすればよいのかと悩む.
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A.Sakurai
三井大阪両替店(大口融資専門銀行)が残していた江戸時代の信用調査記録を中心に当時の金融事情を解説している.目玉はめっぽう面白い信用調査記録そのものなのだが,それを理解するために本書の半分は当時の法制,金融事情,組織・人事制度,社会情勢などの背景を広範ながら簡潔に説明している.江戸時代の金融の肌触りが伝わる.本書に描かれる三井は異様に堅実な経営だ.おそらく失敗経験からのフィードバックループが効いていて,リスクに過敏.従業員の性対策から法制度の活用(微妙に乱用),そしてあの住友家さえ信用調査する念の入れ方.
A.Sakurai
2024/04/16 22:10

リスクに過敏な三井は利益は大きくとも債務不履行の可能性が高い大名貸しは基本的にしなかったとのこと.しかし,表13の大口契約顧客一覧表によれば宝暦2年に薩摩藩に2件合わせて85万匁の超大口契約があり,ははあ宝暦治水だなと合点した.しかし,あとで気がついたのだが,宝暦治水のお手伝い命令が出たのは翌宝暦3年末.有名な平田靱負の借金ではなかったようだ.

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A.Sakurai
以前に伏線はあったとはいえ,今巻はほぼ碓氷峠の話.アウトドア派なら見逃せないはずの小海線と八ヶ岳は寝ていたことにして強制スルーした.以前から同じ観光名所案内のフォーマットなのだが,初期ほどの面白さはない.ナゼなのだろうかとずっと不思議に思っている.キャラクターの心情とのマッチング率が低いからだろうか.★巻末のキャンプ場はどこかで見たような,と思ったら映画版か!
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A.Sakurai
本格ミステリ作家の知念さんが推理小説導入路として小学生向けに書いたというのを書評で読んで.ジュブナイルよりさらに低年齢向けのようでキャラクターとか部室の設定が子供時代のワクワク感をくすぐる.事件自体は登場人物も少なく犯人もすぐに分かるが,動機は推測できなかった.
が「ナイス!」と言っています。
A.Sakurai
前作では島崎家周辺を主に扱ったが,続では島崎家が中心.それも小説に”書かれなかった”ことが眼目なので,島崎家の実際と小説の対比となる。まず、正樹の父である吉左衛門が美濃岩村からの婿養子で、岩村とは付合いが深かった事実が小説では全カットされている。藤村が主に参照した『大黒屋日記』と小説を比べても借金や正樹の大病など大事件が削られている反面、ささいなこと=天候、盗賊、駆落、心中、病気、貧窮、祭礼など人々の営みを細かく書いたりしている。藤村の作り込み。最後に兄の友弥の件が挙げられているが、実際にはどうだったか。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/06/12(4339日経過)
記録初日
2012/04/29(4383日経過)
読んだ本
4224冊(1日平均0.96冊)
読んだページ
842285ページ(1日平均192ページ)
感想・レビュー
2662件(投稿率63.0%)
本棚
7棚
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