全編を通して、Vtuberの持つポテンシャルを思い切り信じてみよう、という姿勢が貫かれていて、そこに好感を持った。いい意味でアイロニーがなくて、Vtuber文化へのラブレターみたいな本だった。
これは著者ではなく編集者の責任だが、いくら「バキ」オマージュとは言え、「真理を求めた"男たちの"熱き闘い」と帯にでかでかと書いてしまうのは如何なものか。たしかに本書に女性の哲学者は登場しない。古代から現代に至るまで、そもそも女性に学びや発言や著述の機会が与えられてこなかったわけだから、いざ哲学の歴史を振り返ったときに(その歴史じたい、多くは男性が記述しているわけだけど)出てくるのは男ばかり、というのは現実的に仕方ない側面はあるにせよ、わざわざ性別を限定するキャッチコピーを堂々と帯にのせるのはいただけない。
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これは著者ではなく編集者の責任だが、いくら「バキ」オマージュとは言え、「真理を求めた"男たちの"熱き闘い」と帯にでかでかと書いてしまうのは如何なものか。たしかに本書に女性の哲学者は登場しない。古代から現代に至るまで、そもそも女性に学びや発言や著述の機会が与えられてこなかったわけだから、いざ哲学の歴史を振り返ったときに(その歴史じたい、多くは男性が記述しているわけだけど)出てくるのは男ばかり、というのは現実的に仕方ない側面はあるにせよ、わざわざ性別を限定するキャッチコピーを堂々と帯にのせるのはいただけない。