たぶん成瀬は他人が自分のことをどう思おうが気にしないのだろう。自分が決めたことにひたすら突き進んでいく。だからといって協調性が無いわけでもなく、人に迷惑をかけるわけでもない。わが道を行く成瀬が良い。そして、そんな成瀬に付き合える島崎も良い。滋賀県愛もあふれていて楽しい読書だった。

10編の短編集。「3秒ルール」とか「痛いの痛いのとんでいけ」などよく言われている言葉から、これほど世界が広がるとは。どれも面白かった。「牛さん」が好み。私も牛になってのんびりしたい。

7編の短編集。芸能界の光と影。自分の持つ芸能界のイメージさもありなんな感じ。

「美」への追求。美しいものは好きだけど、芸術家の感性はよくわからない。

ついに読み終えてしまった。次の100年へ向けて、幸と賢輔はますます精進するのだろうなぁ。あ～、もっと読みたい。

隠し部屋まである洋館。そこに招かれた作家、編集者、評論家。ミステリー好きにはたまらない。そして事件が起きる。いろんな仕掛けがあって面白かった。この洋館は下村さんのご自宅がモデルだそうで、QRコードを読み込むと、ちょっとだけこの豪邸を見ることが出来る。嬉しいサービス。

たぶん成瀬は他人が自分のことをどう思おうが気にしないのだろう。自分が決めたことにひたすら突き進んでいく。だからといって協調性が無いわけでもなく、人に迷惑をかけるわけでもない。わが道を行く成瀬が良い。そして、そんな成瀬に付き合える島崎も良い。滋賀県愛もあふれていて楽しい読書だった。

5編の連作短編集。ファシリティードッグの「ピーボ」がお利口さん。犬種はゴールデンレトリバーがよく合う。人はピーボにいやされるが、特別病棟の受刑者との接触はピーボの負担にならないのだろうか。真相解明の間は子供たちがピーボに会えないのもかわいそう。

東日本大震災の仮設住宅で起きた殺人事件。同じ震災にあっても失ったものが少なく肩身の狭い思いを抱いている者、利権や金儲けを目論む者、震災被災者に寄り添おうとする者、震災後のいろんな人の思惑が交差していく。重い話だった。