「人呼んでリカバリー・カバヒコ」…カバだけに。 分譲マンションアドヴァンス・ヒルの近くの公園にあるアニマルライドのカバは、自分の調子の悪いところを触ると、 治してくれるという。 頭、口、耳、足、目…、人生に疲れた住人たちが、今日もカバヒコに触れにくる。 本を紹介してくれるわけでもなく、そこにじっとしているだけなのに、カバヒコは疲れた人々を助けている。 なんてすごいカバ。連作短編集だが、最後の章の伏線回収は、スッキリ気持ちよかった。

解説を読んで、この作品が森見登美彦氏のデビュー作だと知った。私の生まれ故郷である京都の街を、登場人物たちが西へ東へ動き回る。 こんな大学生がいはったなあ（いたなあ）と懐かしくなるファンタジー。

東大合格を目標に、厳しい親の監視の元、勉強を続ける高志。クラスメイトの星さんに出会って、自分の親の厳しさは虐待であることを知る。 逆に星さんの親は子どもに無関心で、お金の無心までされている。 そんな二人が親への復讐を計画する。 子どもは決して親の作品ではないし、親には子どもを守る義務がある。心に刺さる作品だった。

葛警部を主人公とした連作短編集。 「このミステリーがすごい」2024で１位だったので、期待して読んだ。が、期待が大きすぎたかな。葛警部のことは、とてもいいと思った。

俵さんの短歌は、五七五七七のリズムがとても心地よい。歌の内容も、ホストクラブ・韓国ドラマ・息子さんのこと…。読んでいて退屈せず、うんうんとうなづくことしきり。 ことばのちからを存分に堪能させていただいた。

ハイキングに行こうと思う。そこでこの本を読んでみた。タイトルが「え？」と思わせるが、ちょっとした気の緩みで事故は起こるものだ。 本書の中の、「死なないためには」のところをしっかり読んで、出発しようと思う。

「人呼んでリカバリー・カバヒコ」…カバだけに。 分譲マンションアドヴァンス・ヒルの近くの公園にあるアニマルライドのカバは、自分の調子の悪いところを触ると、 治してくれるという。 頭、口、耳、足、目…、人生に疲れた住人たちが、今日もカバヒコに触れにくる。 本を紹介してくれるわけでもなく、そこにじっとしているだけなのに、カバヒコは疲れた人々を助けている。 なんてすごいカバ。連作短編集だが、最後の章の伏線回収は、スッキリ気持ちよかった。

不条理な校則をめぐって、学校相手に奮闘する中学校たちの物語。 始まりは、スマホの使用を学校外の場所でも禁じられ、生徒指導の先生に取り上げられたこと。みんな黙って校則に従っているけれど、本当は変えて欲しい、と思っている人もいる。 ただ、変えたいからと、相手を攻撃するのではなく、お互い対話をすること、相手の話を聞くこと、がとても大切。そういうことを学べる本です。

家の間取りからこんなホラーが生まれるとは！ 今ままでになかった面白さ。 これは続編も気になる。

あるYouTuberが号泣した、と評していたので、読んでみた。 競馬シーンは迫力があり、その情景が目に浮かんだ。そして、全く未知の競馬の世界を少し知ることができた。ただ、号泣はしなかった。馬に魅入られ、馬と生きる人たちの物語。面白かったです。