智に働けば角が立つ。情に棹されば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。住みにくさが高じると安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて画が出来る。

どんなにつらい状況でも自分の意志だけは自由である。感情に溺れることは他人が悪いように思えて自分の凝り固まった判断から逃れられないことであり自らストレスの種をまいている。他人の評価ではなく自分自身に思われることが真の自由。事実を把握するところで立ち止まり、そこから先の善悪の価値判断は慎重に。教養のある人は他人も自分も非難しない。人生が舞台という制約の中で自分の手で変えられるものは何か、反対に受け入れなければならないものは何か。置かれた状況をわきまえた上で自分に振られた役は何なのか、何を望まれているのか。

公言は公約。おれこそ芸術家であると宣言した以上、すべておのれだけに降りかかる。言ったばかりに徹底的に、残酷なまでに責任を取らなければならない。自分を積極的に主張することが、じつは自分を捨ててさらに大きなものに賭けることになる。まず飛び出し、自分の責任において、すべてを受け入れる。この態度でしか社会は社会は進まない。「絵画の石器時代は終わった。ほんとうの絵画は私からはじまる」と新聞で宣言した岡本太郎ならではのことばである。

智に働けば角が立つ。情に棹されば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。住みにくさが高じると安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて画が出来る。

愛は技術であると知ることからはじめる。技術を習得する過程は理論に精通すること、習練に励むこと。技術の習練には規律が必要。規則正しくやらなければどんなことも絶対に上達しない。愛する技術を熟達したいと思ったら生活のあらゆる場面において規律、集中、忍耐の習練を積まなければならない。安全と安定こそが人生の第一条件だという人は信念をもてない。愛されるには、愛するには勇気が必要だ。愛のことを真剣に考えた人は個人的な現象ではなく、現在の社会構造を根本的に変えなければならないという結論にいきつくだろう。

オーディブル。小説などを黙読せず、誰かに読み聞かせるように実際に声に出して読んでみると理解度が異なるらしい。やってみる。