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2024年3月の読書メーターまとめ

ハメ・ドゥースト
読んだ本
9
読んだページ
2672ページ
感想・レビュー
9
ナイス
126ナイス

2024年3月に読んだ本
9

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ハメ・ドゥースト
★☆☆令和5年度最後の一冊。着想を物語として成立させるための繊細な言葉選び。電子書籍では味わえない仕掛けに驚き。最後の一語「」に心震える。p.233どれほど限りなく透き通って見える海でも、必ず底がある。まっさらな砂が降り積もっている。そこに言葉を埋めておくこともできる。けれど物語は言葉を届けるためにはできていない。祈りと同じで、届ける相手を選べないからだ。ただ密やかに、水底で待ち続けるだけ。透きとおっていれば--だれかが見つけてくれる。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

ハメ・ドゥースト

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2843ページ ナイス数:99ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/261645/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
9

ハメ・ドゥースト
★☆☆令和5年度最後の一冊。着想を物語として成立させるための繊細な言葉選び。電子書籍では味わえない仕掛けに驚き。最後の一語「」に心震える。p.233どれほど限りなく透き通って見える海でも、必ず底がある。まっさらな砂が降り積もっている。そこに言葉を埋めておくこともできる。けれど物語は言葉を届けるためにはできていない。祈りと同じで、届ける相手を選べないからだ。ただ密やかに、水底で待ち続けるだけ。透きとおっていれば--だれかが見つけてくれる。
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ハメ・ドゥースト
★☆☆
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ハメ・ドゥースト
★★★『線は僕を描く』の続編。僕が、線が描く圧倒的な臨場感。砥上さんの描写力に感服。霜介が小学校の出前授業で開眼。その子ども観、授業観に強く共感。子どもの教育にかかわる人に読んでもらいたい一冊。
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ハメ・ドゥースト
★★★
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ハメ・ドゥースト
★☆☆デフ・ヴォイスシリーズのスピンオフ・刑事何森第2弾。p.252最初に「何があった?」と尋ね、後はこちらの話を「うん、そうか。うん、そうか」と相槌打ちながら延々と聞いてくれた。そして時折「それはこういうことか?」「もう少しそこの気持ちを話してくれ」などと言葉を挟む。それに答えながら話しているうちに、それまでのモヤモヤと形のなかった感情に、次第に言葉がついてくるようになる。なぜ自分はこんなことをしたのか。それが少しずつ分かり始めたころ、今度はオヤジさんが話し始める。何森にも分かるように言葉を選びながら。
ハメ・ドゥースト
2024/03/17 19:26

→何森のした行為で、誰が、どうして困り、どんな風に傷ついたか、ということを。オヤジさんの声を今でも覚えている。「法律も決まりも人がつくったものだ。先に法律や決まりがあったわけじゃない。まず人がいるんだ。だから決めるのも人だ。つまり、お前だ。これからどうすればいいか決めるのはお前自身だ」そんなことを言ってくれた大人は、オヤジさんが初めてだった。親も教師も、頭ごなしに叱るか、ヒステリックに泣き喚くかのどちらかだった。「そんなことしてはダメだ」と怒鳴り、「ルールだから守るのは当たり前」と押さえつけるだけだった。

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ハメ・ドゥースト
★☆☆結婚に向け、本格的に動き始めた二人。シリーズ第11弾。p.141何もかも思う通りにはならない。話し合いとはどちらかが正しいか決めるものではなく、落としどころを探るものだ。どこかで手を打つ、妥協をしなければならない。p.186慣例。まわりから期待される関係性。これは敵かもしれない。明文化されていない分やっかいである。これが普通である、みんなやっている、という言葉は、行動の言い訳としては使いたくないものだ。
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ハメ・ドゥースト
★☆☆
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ハメ・ドゥースト
★☆☆
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ハメ・ドゥースト
★★☆ダムの底に沈んでしまった美しき故郷にまつわる、祖母、娘、孫の三世代にわたる女性の物語。不器用にしか生きられなかった佳代の最期が胸に迫る。p.299山はいつでも、豊かな音色とともにあった。鳥がさえずり、虫たちが声を合わせ、沢が鳴り、葉がこすれ合い-佳代は時折、悲しさをこらえきれなくなる。その中でなぜ、人間が奏でる音だけが、こうも醜く汚いのか。p.137眩しいほどの緑が、頭上高くに天井を作っている。陽光に照らし出された枝葉が、生の喜びを山いっぱいにあふれさせる季節だ。瑞々しく輝き、濃い色に染まり、→
ハメ・ドゥースト
2024/03/01 12:28

→鳥や蝉の声をも一緒くたに包容する背の高い木々が、空の暑さをずいぶんと和らげ、子どもらに格好の遊び場を差し出している。p.93これでは明らかに赤字だ。だから諦めようとしたのだろう。だが長期的に見ればどうか。会社が売っているのはただの事務用品ではない。知恵と信用だ。顧客を大切にすることを忘れ、期待を裏切った途端、通販サイトに仕事を奪われ、社員が路頭に迷う。その危機感があるか。自分の頭で考えて、今を未来へと繋いでいくのが仕事。仕入れ先からの回答をそのまま客に伝えるだけなら、ロボットにでも任せておけばいい。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/10(4249日経過)
記録初日
2011/08/30(4626日経過)
読んだ本
2772冊(1日平均0.60冊)
読んだページ
621866ページ(1日平均134ページ)
感想・レビュー
2758件(投稿率99.5%)
本棚
8棚
性別
現住所
愛知県
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