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2024年4月の読書メーターまとめ

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2024年4月に読んだ本
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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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今年度の本屋大賞受賞作。滋賀県大津で生まれ育った成瀬あかり。まっすぐに,やりたいことはとことんまで追い求める性格で成長していくさまを描いています。表紙の成瀬が西武ライオンズのユニを着ており,「これが私の制服なんだ(p.34)」というのはいいセリフだなと思ったし,西武の発祥は滋賀県なんだなというのも再認識できます。成瀬などの出身校である「ときめき小学校」は架空だが,それ以外のほとんどは実在の地名や店名が登場しており,そりゃ大津市民は必読の一冊ですし,それ以外の人は成瀬のまっすぐさを堪能してほしいです。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
22

siomin
国が管理する国道なんだから立派な道路かと思いきや、けっこう貧弱な道路が存在する。日本全国にあるそれら道路を踏破する「酷道マニア」という人が存在するのもすごいもんだ。正直、私だったら絶対に走りたくない道ばかり。よくぞプリウスで走ろうと考えるものだ。やはり踏破するには不便な道は廃道になったり改修されるもので、酷道は減る一方なはずだが、意外にも新しい酷道が誕生するというのも驚きます。
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中島敦といえば山月記が有名だし、古代中国の話が多いのかと思いきや、古代ギリシャの話も書いていたとは。さらにパラオの話である「幸福」は、地位と幸福は一致しないんだなと認識しました。とはいえ古代中国の話は面白く、とくに「李陵」は、司馬遷のエピソードも交えてあり、そういう背景があったのかと初めて認識しました。
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動物園の歴史や文化について著者の思いが詰まった一冊。城と動物園の関係、美術館と動物園の関係など、そことそこが結びつくのかと思うものもありました。戦争中の動物園のはなしがちょこちょこ出てくるのですが、正直読むのがつらくなった。著者の思いが伝わってくるが、謎のギャグがところどころに出てくるので、それはちょっときつかった。
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レジェンドレスラーへのインタビュー集。一つの事象は見方が変われば印象は変わるのはよく言われることだし,とくにプロレスの事件は様々な思惑が絡むので(このなかではSWSの成立と崩壊あたり),いろいろなレスラーの話は面白い。新日本プロレスの旗揚げ直後のオフィスに日本プロレスのレスラーが日本刀を持って殴り込みをかけた事件,殴りこんだグレート小鹿とたまたまオフィスに居合わせた藤波辰爾の話が双方向で読めるのは面白かった。しかし,メガネスーパー社長から相当額を巻き上げたGKは無茶苦茶だな(グレート小鹿ではない)。
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淡々と文章と時間が流れていく内容でした。田舎の蕎麦屋と姉妹とヨウムのネネが過ごす日々を描いた小説。ヨウムは50年以上も生きるそうで,集まったり去ったりする人たちの一方,ネネは一冊を通して軸となって話が展開していきます。親との不仲で越してきた姉妹に対し,姉妹の視点に立って迎え入れた藤沢先生は凄いなと思いましたし,そのように記せる著者も凄いなと思いました。得てして家族の問題には親の立場に立ったりなあなあに済ませる教師が多めではあるので。
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「バッタを倒しにアフリカへ」の前段階を記した新書。専門書を下敷きにしているので一部内容が難しいところもあるが,研究者の生活の一端を示しているのが読みどころだと思います。日ごろの研究,研究の論争,どうやったら専門誌に掲載されるのか,金欠との戦いなど,研究の裏話もたくさん。結局のところ,著者もその仲間も昆虫が好きなんだなと思います。そのため,虫の画像が多く,苦手な方は心して読んだ方が良いです。
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9年ぶりに再読。天災が日本史に与えた影響と,過去に記録されたものを現代に活かすという二本立て。山内一豊は天正地震で娘を失いその悲しさから妻は震災孤児を育てその子は学問僧になったとか,シーボルト台風で被害を受けた佐賀藩は財政が逼迫し一気に藩政改革と洋風化が進んだというのは特筆もの。まあ,その一方で佐賀藩は「捨て足軽」の考えもあったというのは恐ろしい。
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「成瀬は天下を取りにいく」の続刊。高校生や大学生の話となり,こちらの本のほうが天下に少し近づいたような気がする。成瀬はあまりにも実直で勉強もできるため学校では友達は少ないとあるが,とはいっても島崎や篠原,北川みらいのように慕っている人もつくっているのは凄い。広島の西浦,高知の城山のように今後なんか発展しそうな人もいるから,次作もありそうな気配。「やめたいクレーマー」の後は,いったいどんな後日談があったのだろう。よっと気になった。
siomin
2024/04/26 11:37

「芸は身を助ける」とはいうが,成瀬にとってのけん玉は,いくつかのはなしに活きているというのも面白く感じました。

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今年度の本屋大賞受賞作。滋賀県大津で生まれ育った成瀬あかり。まっすぐに,やりたいことはとことんまで追い求める性格で成長していくさまを描いています。表紙の成瀬が西武ライオンズのユニを着ており,「これが私の制服なんだ(p.34)」というのはいいセリフだなと思ったし,西武の発祥は滋賀県なんだなというのも再認識できます。成瀬などの出身校である「ときめき小学校」は架空だが,それ以外のほとんどは実在の地名や店名が登場しており,そりゃ大津市民は必読の一冊ですし,それ以外の人は成瀬のまっすぐさを堪能してほしいです。
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大学入試で出題された世界史の難問奇問などを取り上げたシリーズの最新刊。この本が4冊目で過去に世界史入試問題の問題点を何度も指摘しているが,結局は作問者は同じ過ちを繰り返したり(董仲舒は本書でも何度も出てきます),教科書に載ってもいない問題を出題したりなど,相変わらずひどい問題がたくさん出題していますし,それに対して著者の厳しい指摘が冴えわたります。歴史総合の話やら,共通テストの話やら,コラムも面白い。日本史や地理など他の科目も読みたいが,このシリーズはレベルが高い故同レベルで執筆できる人がいないのが残念。
siomin
全国の珍しいバス路線を紹介した一冊。「秘境」とはいうものの,幕張の連接バスや名古屋のゆとりーとラインもあるので都市のバスも紹介されているが,やはり山道を抜けていったり狭隘路を通るバス,めったに運行されないバスなど拓さん紹介されています。ただ,昨今の厳しいバス会社の状況では,こういった大変なバス路線は淘汰される運命に迫られるので,乗るならば今すぐ動かないといけない。
siomin
内容に誘われて読んでみたし,面白かったけど,読書メーターでは3年前に読んでいたことがわかった。ほんとに記憶力が悪すぎる。本自体は,イグノーベル賞を受賞した研究の紹介で面白いです。
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東工大→中大教授によるエッセイ。大学の研究室の内情が伝わってきます。いくら優秀で実績を挙げている研究者でも,その道で成功するのは運の要素も強いんだなと。あと,格付け会社はどのように格付けするのかを明示しておらず,「格付け料」を企業に請求するんだとか。それを断ったらどのように格付けされるんだか。なかなか恐ろしいことも記述してった。
siomin
土曜午後にTBSラジオで放送されていた「久米宏ラジオなんですけど」のコーナーを抜粋した一冊。時事テーマをもとに落語家が小咄を行うが、久米宏の番組故風刺が効きまくっています。そういえば久米宏は東京五輪反対派だったから、そのあたりのネタは読みどころです。ただ、時事ネタが中心だから、今となってはわかりづらいものも多数。こぼれ話として、落語家が即興で小咄をどのように作るのかを知れたのも良かったです。
siomin
過去から現在の居酒屋経営者を紹介していますが、出てくる人がかなり個性的。居酒屋は努力と才覚でのし上がることができる業態のため立志伝的な人も出てきており、その成功譚は面白い。とはいえ競争が激しく、一気ののし上がるということは一気に落ちぶれる危険性もはらみ、今となってはそんなチェーンもあったなあと思うものもあります。つぼ八はイトマンに乗っ取られて創業者が追いだされたが、そこから再起を図ったという歴史は読みどころです。養老乃瀧の店頭に某政党のポスターがあるけど、その理由もこの本で分かりました。
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競輪協定オートレース地方競馬を舞台にした短編集。狭い人間関係、ギャンブルという金が動く世界ゆえに、かなり人間臭い話が続きます。やはり八百長や不正を迫るケースはあるのかなあ。どの作品も選手だけでなく家族も描かれており、家族もやはり大変なんだなとも思いました。
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絶版本に関するアンソロジー。今や入手困難な書籍についてのエッセイが中心。ナチス関係の本は詳細な注釈無しではドイツでは出版できないというのは確かに絶版とは言えます。その一方で、「品切れ重版未定」という言い方で実質は絶版扱いになるという出版社の身勝手さも指摘しているのかもしれません。
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私は競馬をやるので、ばんえい競馬も見に行ったことがあります。しかもこの小説の舞台である帯広。なのでその情景を思い出しながら読むことができました。この小説の主人公はばんえい競馬を人生に例えていて、第二障害は厄年あたり。勢いで走ってきた人生もこのくらいで山に差し掛かるもの。確かにそうだよなあと実感。
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言わずと知れた直木賞受賞作。北海道の山中で熊などを狩猟する主人公のはなし。街中での生活に背を向け山の中で熊と格闘する。人などもろともしない熊と隣り合わせで生きないといけない北海道の現状は昨今伝わりますが、それを生々しく伝えています。大自然のなかで時には死と向い合わせ。タイトルの「ともぐい」のように熊や鹿のともぐいが描かれますが、まさか最後にこのタイトルが生きるとは。描写がきついところもあるので、グロが苦手な人はきついかも。
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数理工学の教授による大学教授の世界をつづった一冊。教授の生活を知るには面白いでしょう。雑務がたくさんあるものだが、「エンジニアは頼まれた仕事は断らない」というのは凄いと思わざるを得ないし、「エンジニアは納期を守る」というのは頭が下がります。過去に出版したORの専門書をなかなか改訂せずに、勝手にソフトカバー化した挙句勝手に定価を上げたというはなしは、直接は関係ないが申し訳ないと言わざるを得ません。
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スポーツエッセイだけど、著者はドラゴンズファンで世の中を斜に構えているから、面白すぎる。剣道の経験者だから剣道には手厳しいし、ハンドボールやボブスレーとかも手厳しい。東京ドームのバックネットの通路最前列に紛れ込む客とそれを咎める係員の攻防は、確かに気になったし、九州場所の砂被り席にいる髭のおっさんも私も過去に気になっていたので、ちょっと感動した。ベストセラー作家なのか、スキージャンプのアホネン選手でよくぞここまで妄想できるもんだと思います。
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ちょっと前の落語家ならば、とんでもない行動や言動をとる者がいるもの。ここに登場する立川文字助もそのひとり。初代笑点の座布団運びで相撲の落語をやらせたら一品らしいが(しかし相撲の落語しかやらないので他の落語家が相撲の落語ができずに困ったという話も)、とかく酒が大好きで、それでしくじることは多数。たくさんのエピソードで埋め尽くされています。談春が築地の場外で働いていたというが、それは文字助が引っ張ったからなのか。傍から見ていると面白いが、身近にいたら堪ったもんじゃないとも思います。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/11/05(4196日経過)
記録初日
2014/01/05(3770日経過)
読んだ本
1433冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
389256ページ(1日平均103ページ)
感想・レビュー
1352件(投稿率94.3%)
本棚
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性別
年齢
46歳
血液型
O型
職業
クリエイター系
現住所
東京都
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