ネタバレいい本だったなぁ。田舎の蕎麦屋の水車小屋、イラストの雰囲気もとても良い。高卒で母の婚約者に短大入学金を遣いこまれ、虐待を受けていた妹の律と独立し蕎麦屋に勤めだした理佐。水車小屋の番人は賢いヨウムのネネ。この物語を表情豊かにしているのは、ネネと律のキャラクター。そして社会経験のない純真な勇気の持ち主、理佐だからこそ築けた生活。ネネの周りに集まる人はみんないい人ばかりで心配したりされたりしながら、みんな対等に生きている。優しいのに力強い一冊。ネネを中心に集まった人たちの中に自分も入りたい。人生の勇気をもらえた

ネタバレ無気力で母に育てられた不三子と自分のせいで母を亡くしたと思った飛馬。年齢も境遇も違う二人の、1960年代からコロナ時代までの変遷をたどる。自分で考え選択すること、流言流布に翻弄されないこと、見知らぬ人とつながりたい人間たち、家族を守ること、危険を予知して誰かを助けること、いろんな要素が盛り込まれていた。その時代に巻き込まれれば、未来を見据えて正しいことを判断できる人間はいない。その時信じたこと、選択したこと、意見の違いに耳を傾けても選び取らなければならない。そしてそれを責められるならなんと生きにくいことか

ネタバレ面白かった！ユーモラスで感動的な親子の成長。シングルマザーで甲子園を目指す航太郎を支える看護師の奈々子。慣れない土地で寮生活の息子と自由に会うことも話しすることも叶わず、保護者や監督との軋轢に疲弊し不安を募らせる奈々子。高校野球の闇に読みながら最初は航太郎が心配で仕方なく、航太郎の選択をハラハラしながら見守った。奈々子と航太郎の関係性がいい。時に思いやり、時に憤り、我慢して信頼する。そして会話が面白い。「おかん」呼びを拒む奈々子の意地が微笑ましく、それに応える航太郎が愛しい。続編があれば絶対に読みたい。

ネタバレいい本だったなぁ。田舎の蕎麦屋の水車小屋、イラストの雰囲気もとても良い。高卒で母の婚約者に短大入学金を遣いこまれ、虐待を受けていた妹の律と独立し蕎麦屋に勤めだした理佐。水車小屋の番人は賢いヨウムのネネ。この物語を表情豊かにしているのは、ネネと律のキャラクター。そして社会経験のない純真な勇気の持ち主、理佐だからこそ築けた生活。ネネの周りに集まる人はみんないい人ばかりで心配したりされたりしながら、みんな対等に生きている。優しいのに力強い一冊。ネネを中心に集まった人たちの中に自分も入りたい。人生の勇気をもらえた