読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

さるぞう
読んだ本
48
読んだページ
9797ページ
感想・レビュー
44
ナイス
775ナイス

2024年3月に読んだ本
48

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • 桜木花道
  • 碓氷優佳💓

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さるぞう
独ソ戦が激しくなる1942年。故郷の村で家族や友人をドイツ兵に殺された少女セラフィマは復讐するため新設された女狙撃部隊に参加する。それは死臭漂う最前線へと向かう地獄の部隊で…。本屋大賞受賞作。戦争の過酷さ戦地での女の扱い等エグい描写がありながらも、ある種青春冒険もののような友情・努力・勝利がありグイグイ引き込まれた。故郷を焼いた男への復讐と上官への殺意、そして1人ずつ倒れていく戦友、主人公も段々変容していき娼婦のような悪態までつく。そうしないと自分を守れない。『戦争は女の顔をしていない』への帰結も痺れた。
さるぞう
2024/03/12 06:44

共感やカタルシスを得られる一方、男女の壁は埋まらずに終わる。そういった輩を殺すという選択肢しか示されず、これもまた戦争の姿なのでしょう。女の顔をしていないことへの対峙。ただランボーになって女同士でいちゃいちゃして男を排除した姿もまた正解とは思えない。だからこそラストの前へ進むシーンが肯定的に思える。男は男だけで、女は女だけでは社会は成り立たない。殻を破って人と関わる。そういうメッセージが好き。エグい描写はあるけど戦争ものにしては抑えめだし、青春味があるたしかに万人受けする作品でした。面白かった。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

さるぞう

大好きな恩師が亡くなったような喪失感。寂しい…。圧倒的な作品があり、それを超えようと数多の作品が挑みそれでも超えられなかった。時代を作った偉大な作品の生みの親。ちょっと動揺が、どうしようもないな。

さるぞう
2024/03/08 15:53

言葉にならない。トキワ荘の方々が亡くなった時もこんな感じだったのかな。漫画好きになってから1番のショックな出来事。

さるぞう
2024/03/08 15:54

SAND LANDスルーしてたけど絶対観よう

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
44

さるぞう
もうすぐアニメも始まる都市伝説オカルトもの新刊。今回は丸々きさらぎ駅関連の話。主要キャラが出てこず書店員三輪ちゃんの怪異に遭う話が続きなんなんだと思ってたら、中盤からいつメンに。今回はきさらぎ駅に誘われた姉ちゃんを助ける安楽椅子探偵みたいな展開。まあ電話で直指示してるから安楽椅子とは違うか。そこから駅シリーズで懐かしいやら楽しいやら。何やかんや生き残れるのが特徴的な話(じゃなきゃしょうげんできないわけで)で、証言そのまま攻略法もある。作者の好きなエロ漫画スタイルのキャラを浴びた水着回もあるよ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
話題のアニメコミカライズ版完結。概ねアニメと同じで高クオリティ。最後にヤノのこれまでがくっついてる。この可愛い白川さんに好かれてる主人公が坊主のおっさんというところがまた良い。最後の不穏な余韻もまた面白く、まあアニメ観ればいいじゃんと言われたら返答に窮するが、別にこちらでもなんら問題ない出来。不思議な世界が現実との地続きだと知れ、それが希望に繋がるのがいいんだな。脚本が巧み。久々に触れたけどやっぱりオッドタクシーは面白い。芸人がダイアンの声でしか再生されない。スピンオフも読んでみるか。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
金持ちの御曹司と結婚前提の付き合いをしている鳴海はある日自分の息子と名乗る慶に声をかけられる。それがきっかけでDV気質の彼と別れ慶と妹の家に居候することになるが…。未来からやってきたと語る息子と母親の物語。最後にとんでもないタイトル回収を見せてくるSFサスペンス。晴海の義母義父がクソ野郎でラストの展開といい胸糞なんだけど、その助けたシーン「今すぐ離せよ母さんを」で爆笑してしまった。30前にしては言動や思考が子供っぽすぎないか?そこは友人として助けなよ(笑)そこでバラす必要ないでしょ。続きは気が向いたら。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
「あなた…ペニスが大きいでしょう?」学校一のマドンナに声をかけられたトウタ。彼女は進化心理学の研究対象として興味津々のようで…。冒頭からエロ展開と見せかけて真っ当な人類の進化について描くラブコメ。ただまず伝えたいのは唐突な打ち切り作品だということ。なにやら描きたいものがズレてしまったらしいけど物足りなすぎる終わり。これじゃ進化について雑学をさらっと伝えただけじゃないか。冒頭のエロ問いはようは薬指が長いとアソコも大きいのはほんとか確認させてくれというもの。結局これもあってないようなもの。消化不良で残念。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
エッグヘッドの戦いも中盤に。大将黄猿参戦。”どっちつかずの正義”を掲げる、社畜型大将は謎だらけだったけど彼こそ1番私たち読者に近い存在なのかもしれない。戦桃丸との戦い、ベガパンクとの再会、ボニーとの過去。最後の動けない姿すらどこまで本気やら。そして登場五老星サターン聖。五老星は戦える天竜人だった。そして後半丸々ボニーとくまの過去。なんという悲惨な愛のある過去。まさか血すら繋がってなかったなんて。エグすぎる。くまが麦わらの一味を飛ばした先、共に旅行したかった場所…𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬。泣いたよ…。
さるぞう
2024/03/28 03:27

冒頭の海面上昇、この世界を語るキーになりそう。潮の満ち干きとは引力で月だ。地獄でしかない過去。途中のSBSで子供に真似してもらいたいんだーとか語ってるけど尾田っち、こんなの子供が読んだらどう受け止めるんだろう。その中でも気になる情報がちらほら。ゴッドバレー事件と英雄と呼ばれたガープの一端が明らかに。かつて政府に逆らったバッカニア族。ニカのことを伝える空白の100年関連か。やっぱりジョイボーイがニカですかね。いきなり悪魔の力を発動したボニーも気になる。父親なのかな。天竜人、不老不死、イム様?面白かった。

が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
暗い過去と現在が交差する。分かりやすくPTSDを周囲にさらけ出さないので、読者だけが彼の心のぽっかり空いたものを知っている。ただそれでも周りの人間が島崎を気遣うのがいいなあ。こんな経歴不明の無口な中年が受け入れられる環境なかなかないよ。お祭りを手伝ってまた新しい敵。なんかこう全てを知ってる公安にイラついてきたな。お前らは何を守ってるんだと。テロリスト養成なんかしてる集団まででてきるからさ。人殺しすぎててどんどん話が大きくなっていくからこの架空日本の立ち位置をどう認識すればいいか戸惑う。面白いよ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
部下とのコミュニケーションに悩む椿はドジで不器用な大学生桃子と相席ランチした事で友達になり、彼女を見習い少しずつ社交的になっていくが…。仕事が出来るが人付き合いが苦手、仕事が出来ないが友達が多い、正反対な2人が相席してお喋りする日常もの。前の喫煙者の漫画もそうだったけど狭い範囲で背景薄めでノリで読ませる居心地の良さが好きな作家。世の中を見れば自分がコミュ力高いと自認してる人の方が少ないわけで、ご時世柄もあり歳下との距離感に悩む人も多いはず。歳上との方が楽に感じるのは受け身になれるからなのよね。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
養ってくださいとお願いするドラゴンに突然出会った大学生村上。能力はすごいけど使えないポンコツドラゴン”イルセラ”との同居生活。人外が人型に変身して社会に溶け込む話は巷に溢れている。しかし人外はその姿のままであるべきだ!という強硬派の作者による変身できないドラゴンが本作。メスっぽい?どうしようもないドラゴンながら、意外と働き者で行動的。ゆるい会話にテンポ良いつっこみと読みやすくほっこりする。だからこそ後半主要キャラに入ってきたお転婆娘がくせ者。彼女が世界観を広げるのか壊すのか、ゆるりと続きを楽しみに。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
オールナイトニッポンを10年代半ばから聴いていた人なら知っているかもなラジオディレクター石井玄によるエッセイ本。特にリトルトゥースなら熱くなる文が多い。あとは星野源さんとかアルピーに力が入ってる感じかな。オードリーの東京ドームライブを観た熱量が収まらないので読んだ。才能がないからとやれることは全部やる、ワーカーホリックな仕事描写は真似できるものじゃない。だからこそ読んでてラジオ愛に共感してグッとくる場面も多い。都市伝説的に語られる岡村さん関連で辞めたって話、なぜかは明かされてなかった。でも読めてよかった。
さるぞう
2024/03/25 00:50

宮嵜Pの本を読んでるので深夜ラジオでのニッポン放送とTBSラジオの対比みたいなものを感じながら読んだ。深夜ラジオと言えばオールナイトニッポンが代名詞であったけど近年はラジオの覇者はTBSラジオだ。全時間帯トップ、スコアも圧倒的。しかしTBSラジオは営業が弱い。聴く人はいてもお金に変えるのが下手だ。その点ニッポン放送は上手い。深夜にアイドルやアーティストを選びイベントも多くこなしスポンサーも多い。その仕事観の差が如実に現れている気がした。面白いだけじゃ飯は食えない。ただアルピーの件は未だに許せない。

が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
タイトル通りモラハラ夫に辟易していたら不倫発覚で離婚してシンママになったら医者の幼なじみと再会して再婚しました漫画。フィクションなので、YouTube動画とかネット掲示板とかにある出来すぎ展開なストーリーに面白味はないのだけど、監修に弁護士が入ってて離婚ノウハウコラムは読んでて面白かった。不倫夫は不幸に堕ち不倫相手女は過ちを見つめ成長する?みたいな女性向けファンタジーがあるので、暇つぶしに読む感じなら楽しめるのでは。実は3人に1人も離婚してないらしい日本、こういう話の需要はまだまだあるんでしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
伝説的作品完結。全体の流れの前に、えっこんな終わり?なかなか今じゃ考えられない、生死不明エンディング。毎回ここで終わりかいと思わせて続いてきたけどさすがに終わり。作者は満足気にコメントしてるけど、絶対ゼウス編は構想にあったでしょ。ファンの嘆きに共感します。ハーデスとの最終決戦も瓶を壊そうとして神殿アタックして本体登場からの100p弱しかない。ダメージもよくわかんない胸に一突き。なんだこの消化不良は〜!!こりゃシリーズ全部攻めてくしかないってことですね。尻上がりに面白くなっていったので楽しめました。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
バトルの加速が止まらない。次で完結だからとはいえいくらなんでもだぜ。いつもの命をかけた紫龍の戦い。パンドラも目を覚まし一輝に全てを託す。過去の亡霊が現世の身体を乗っ取るパターンの連続なのでみんな記憶喪失から思い出す話ばかりになってる。エリシオンに到着しタナトスとヒュピノスと対峙。唐突に星矢の姉ちゃん登場。魔鈴さんじゃないんかい。なんで記憶失ってるんだよ。タナトスの遠隔攻撃をみんなで防ぐ。みんなで頑張れ〜星矢!黄金聖衣装着でみなぎるパワー。絶体絶命で次巻へ。聖衣だけ綺麗に砕けるのセクシーシーンかい。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
ハーデスになった顔面瞬。その前に現れたアテナ沙織は土下座する。暗黒世界はやめてけれ。自分の命を代償として。アテナの血が熱い。これしきの熱で瞬の体内に居られないとはサウナーの風上にも置けないぞハーデス。嘆きの壁の向こうへと行ったアテナとハーデスの魂。その先にあるのはエリシオン!!黄金聖闘士たちが蘇り集結し壁を壊す。魂は地上にあるんかいとか冥界ってなんだっけとか逝ってなかったんかいとかうるさいうるさいうるさい。超次元が立ちはだかる。紫龍は一人で戦い次巻へ。聖闘士星矢は友情・自己犠牲・勝利が原則ですね。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
世界大会を優勝した綾瀬川はシニアに参加する。成長痛と偽り試合には参加しない。友達のイガと一緒にボール拾いをしてるだけでも大人たちの好奇の目は注がれる。こういう世界にいたことないので、推薦枠で親がギスギスするってのは知らなかった。まあみんながみんなプロに行けるわけなく勉強ができるわけでもなく、良い大学への踏み台にしたい。だからその枠を使える綾瀬川に戦々恐々とする。友達の母ちゃんの愚痴がリアルすぎて怖い。父母会参加する母ちゃんあんな感じのガサツさあるよね。野球好きなのが伝わってくるしやってほしいけど…。面白い
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
実名報道の余波でネットから自分の名前を消したい人の話。昔は掲示板、今はまとめサイトやXか。テレビ見てつぶやくノリで書き込む人がたくさんいて、そういう人たちはその事象というより何かに怒ったり説教したいありきで物事に触れる。クリックすらしない見出し詐欺やそれに付けられたコメに引っかかり安易に何かを批判する。その姿勢に対する疑問みたいのが描かれてて面白かった。デジタルタトゥーをどう消していくか。たしかに20年前の小さい事件(青島に怒られそう)が未だに閲覧できるの、更生とはなんなのか考えさせられる。私刑はダメよ。
さるぞう
2024/03/18 14:26

例えば社会的に意義のある、元自衛官へのセクハラ報道とか公務員の横領とか、そういうのは名前が一切出されない。それは警察発表がないから、という指摘はなるほどなと。恣意的に社会的制裁を選んでるんですよね。だったらアメリカみたいに全部公開して、交通違反とかでも公開されるから逮捕という重みを軽くする、みたいな方向もありかもしれない。まあこの辺は素人の私よりもいい案があるんだろうけど、ネットがない時代の前提をいつまでも引きずるのはよろしくないと思います。

が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
素性を偽っていた片渕柚希が話す実家での怪死事件。その家はあの家と同じ窓のない部屋があって…。原作だと次から次へ怪しい家が出てきてんなアホなって気持ちになったもんだけど、漫画版だと時間を置いてるからかスっと入ってきた。家は光をどう入れるかの歴史でもあるので、光を意図的に遮断しようとする姿には違和感しかない。よく言えば丁寧だけど、悪く言えば展開が遅すぎる。栗原さんが来れば話が早いのに!(笑)推測だけで悪い方に転がっていくのこれぞ人間。映画も公開し文庫も出た中でこれ完結まであと何冊も続くの長い道のりだ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
殺し屋として育てられてきたねずみ。一目惚れだというあお君に告白されドキドキの同棲生活が始まる。それは暗かった孤独な世界に明かりを照らすことになるが…。衝撃の展開が連続するノワールもの。ヤクザにいいように使われていた少女が初めて愛を知る。しかしそれは愛する人をも飲み込む闇。エグい描写の連続で切なく読む手が止まらなかった。2人の語る世界にはイチャラブしかないのに、現実は命がけ。目を覆いたくなる暴力シーンの連続。それだけ強いならねずみちゃんが何とかできないものなのか。おすすめしづらいけど良ければぜひ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
鬱を患った人への圧倒的な肯定で押し切る。それがまた安易に自体の解決に向かわないのも好感持てる作り。地道に1歩1歩やってくしかないのだ。精神病じゃなくたって手術したからはい終わりじゃなくて、そこから長いリハビリが続く。立ち上がれる人は続けられる人。無理のない範囲で少しずつ。めいちゃんの明るさでだいぶ読者も楽に読めてるけどかなり内容は重い。うつ病の内面をしっかり掘り下げるパートとめいちゃんの青春が交互にやってくるものだから耳キーンってなるわ!!めいちゃんが落ちたり彼氏出来て離れたら心配。綱渡りのドキドキ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
11世紀のイングランド。狼に育てられたルークを温かく迎え入れた村。しかしある日突然ヴァイキングが村を襲い少年が心許した村人が殺されていく。『ヴィンランド・サガ』フォロワー作品って感じの復讐譚。ただ1巻にしては進みが遅く絵も荒め。残虐で悲惨さにまみれた世界。野性味溢れる戦闘スタイルでヴァイキングと戦う。もっと歴史的背景を打ち出したりテンポをよくしてくれた方が好きかなあ。一応攻めるデンマークと押されるイングランドの関係はあるものの。あくまで個人で戦うのか戦士になるのか一応次も読みたいと思います。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
中学生で双子の弟日野陽介は思春期真っ盛り。ぽっちゃりな望月さんを見てからムラムラが抑えきれなくなり夢精をして自己嫌悪の日々。一方姉みかげはどうやら先生に恋をしてるようで…。思春期男女の少し変わった想いを描いた漫画。精通、教師への想いは分かるとして、腐女子で悶える子が出てきて普通の思春期じゃないなって笑った。変な三角関係。ただ真面目な話精通に対する性教育はほぼない日本なので、そこへの距離感の難しさがうまく描かれている。オープンに話せなくてもオフィシャルにアクセスできる場は欲しいよなと思った。面白かった。
さるぞう
2024/03/15 12:17

よく生理痛とかで男性にももっと知識をといった声も聞く一方、知られるのは気持ち悪いといった声もある。プライベートへの関与を拒むことは協力を遠ざけることでもあり、協力を求めることはプライバシーへの干渉に繋がる。じゃあ男性同士はどうなのかと言うと、マチズモ的でありそれをネタにすることいじることが基本線にある。それで傷つく多くの男性がいることもまた事実。性教育が遅れているとされる日本。親から聞くのは気持ち悪いし、やはり学校で触れる機会を増やすしかないのかな。難しいからなあなあでずっときちゃってるんだろうね。

が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
謎の絵葉書、仲良かった友達、そして…。全体の話の前にちょっとラストが強烈すぎてそこまでの流れ全部吹っ飛んじゃった(笑)これだけ子供を丁寧に愛ある描写でやってきたのはこれのためだったのか!!許さねえ、ってのとやっぱりこういう展開にしてくるのねえって感想。力なきいい子は蹂躙されるのが物語ですよね、分かってますよ、そうしないとお話は盛り上がらないって。しかし病院の点呼はどうなってるんだ。イマジナリーフレンドも潰してきたし、こいつが犯人なのか?やっとスピードに乗ってきたとも言える、シンプルに面白い漫画体験。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
戦国時代最強の呼び声も高い島津一族。豊臣に包囲されていた織豊時代、気づくと3世紀のローマに転生していた。ローマ帝国を統一したアウレリアヌス帝の時代で島津が暴れ回る架空戦記タイムスリップもの。元アシということでめちゃくちゃ藤田和日郎の絵で展開される『ドリフターズ』という印象のなろうコミカライズ作品。あとは『キングダム』やら『シグルイ』やら『蒼天航路』やらの脳筋エッセンスをぶち込んだ感じか。刀の動きどうなってんのとか物理的にその動きは無理あるとか思っちゃいけねえんだ。勢いあって悪くないので既視感を無視だ無視。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
バイトを何度も無断欠勤する社会不適合者の亜久里はある日異次元へと飛ばされる。そこには平行世界の亜久里達がいて、どうやら自分の心のゆらぎによって集められてしまったようで…。元の世界に亜久里たちを帰そうとするファンタジー。久々に頭の中を情報が上滑りして何も入ってこなかった。多分相性の問題なんだけど、絵はよく書き込まれてるし状況説明する謎の存在や、違う分岐をした自分たちという掘り下げがいある設定も練られてるし、結局1歩踏み出さないと何も変わらないよってメッセージも好き。でもなんでこんなに。ごめんなさい。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
異形のものが暴れる世界。学校で虐められていることを兄太陽に言い出せない少年美月は些細な口論から兄を殺してしまう。しかしその直後兄はテンメイ様と名乗る異形に体を乗っ取られ復活する。その力は美月にも影響し…。力が入ったバトルファンタジー。デビュー作ゆえのごちゃっとした読みにくさはあるものの、パワーを感じる1枚絵が印象的。設定自体はありふれたもの。ただ見せ方とか世界への抗いが今風なのかな。腕が大きく太くなる造形が気持ち悪くて悲しきモンスター感があり面白い。一生その罪と後悔を背負うヒーローはアメコミっぽいか。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
あやかしの死により出る穢れ。あやかしを葬送し穢れを祓う葬儀屋のあやかしとそれに仕えるあやかし殺しの罪人の物語。練られた世界観の設定と美麗な絵がクオリティ高くて面白い。昔あやかしと人間は戦った。勝ったあやかしは共存を選び今に至る。しかし依然あやかしは穢れとして忌み嫌われる。その中で罪人となった少女の過去が描かれ胸を打つ。強固な主従関係じゃない、やりあえる関係のバディなのもいい。まあ実際は抗えないのだけども。穢れを祓うシーンも考えられてるし、先が楽しみなファンタジーです。再会しそうな悪が怖い。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
絵が描けなくなった元美大生が相続したオンボロ屋敷。人里離れ心を落ち着けようとしたのもつかの間、雇ったはずのメイドはどう見ても子供。生活力皆無な男と少女の同居暮らしを描いた優しい作品。最初時代が分からなかったけどスマホあるし現代ですね。舞台はイギリス。騙されて犯罪に加担してしまったっぽい主人公と、大好きな祖母を亡くし転がり込んできた少女のバディが可笑しい。オンボロ屋敷なもんだからみんなで協力して少しずつ住みやすくなっていく。みんな優しい、読んでいて心温まる作品でした。過去もきっと清算されていくんでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
独ソ戦が激しくなる1942年。故郷の村で家族や友人をドイツ兵に殺された少女セラフィマは復讐するため新設された女狙撃部隊に参加する。それは死臭漂う最前線へと向かう地獄の部隊で…。本屋大賞受賞作。戦争の過酷さ戦地での女の扱い等エグい描写がありながらも、ある種青春冒険もののような友情・努力・勝利がありグイグイ引き込まれた。故郷を焼いた男への復讐と上官への殺意、そして1人ずつ倒れていく戦友、主人公も段々変容していき娼婦のような悪態までつく。そうしないと自分を守れない。『戦争は女の顔をしていない』への帰結も痺れた。
さるぞう
2024/03/12 06:44

共感やカタルシスを得られる一方、男女の壁は埋まらずに終わる。そういった輩を殺すという選択肢しか示されず、これもまた戦争の姿なのでしょう。女の顔をしていないことへの対峙。ただランボーになって女同士でいちゃいちゃして男を排除した姿もまた正解とは思えない。だからこそラストの前へ進むシーンが肯定的に思える。男は男だけで、女は女だけでは社会は成り立たない。殻を破って人と関わる。そういうメッセージが好き。エグい描写はあるけど戦争ものにしては抑えめだし、青春味があるたしかに万人受けする作品でした。面白かった。

が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
これにて打ち切り完結。情報としては過不足なく、源間兄やインターハイや恋や兄妹やあれこれ描ききってはいる。めちゃくちゃ駆け足で(笑)リブートの方はこの通りのストーリーを濃密に描くのか変えてくるのか。とりあえずヒロインはマストで出して欲しい。あと二瓶監督が何かを指示してるシーンが全くなく相手監督だけがいろいろ考えてやってる感なのも惜しい。とまあ『ドッグスレッド!』に期待しかないです。でもこれはこれで隠れた名作扱いしていいぐらい面白かった。アイスホッケーを選んだ。その喜び。スポーツの良さが伝わってきて最高です。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
vs八戸清里。主人公の成長が異常に早く進むのでもうこの辺で打ち切りは分かってたんだろうなあ。ライバルっぽく出てきた桐渕も個人プレーに一瞬光るものはあったけど後半は地味。なんなら敵監督の戦略の方にフィーチャーしてるしこの辺はじっくりリブートで描かれるだろうから期待したい。源間兄の弱点とかって言われてもまだ大物感が足りない。これはインターハイ決勝とかで乗り越える試練。樋口元キャプの苦しさみたいのも原因がロウにあるのが後味悪い。だからかリブートでは変えてたし読者もノリやすい変更だと思った。こちらも充分面白い。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
ラフプレー上等の雪花高校との試合。このプレーがどこまでリアリティあるのか分からないけど、アイスホッケーにはレッド退場の概念はないのか?弱小で王者に挑む、ラフプレー相手と戦うと、なんだかんだスポーツ漫画の王道展開を描いている。これでエース級が怪我したら完璧。可愛い弟分と自分の立場将来に揺らぐケンゴ。超厳しい割にちょくちょく抜け出て先輩と会ってるなと思ったり。二瓶先生はよく見てるし、見抜いてる。練習にも慣れ選抜。この駆け足、あと2冊で打ち切りなのに面白さが増す。面白いよ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
地獄の練習は初日から圧倒的運動量。倒れる新入部員たち。時代錯誤と言われてもついていけるやつだけが生き残るのだからずるいよね。ただ頂点を目指す人で自分を追い込まなかった人はいない。二瓶節炸裂の語録も江田島平八であーる。技術ほぼなしでここまで食らいつける1年、可愛くてしょうがないでしょ。デカいヒロインが出てきたりあの負けが尾を引き半グレに流れていく先輩あり、世界の奥行きが見えてくる。小学生女子と遊ぶ土肥、まだワンナウトってところか?高校行ったらツーアウト。ヤンキー高校と1年主体で対戦。絶対やばいやんで次巻へ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
年々規制が強まる中国でBL漫画を描く主人公が、日本の編集者からの誘いを受け日本でBL漫画を描き始める。実際作者が中国から来た方なので文化や価値観がリアル。一人っ子政策により親の期待を一身に受けるようになった子供たち。結婚や仕事などのプレッシャーも描かれる。ただほぼ無職みたいな収入でいい歳になっちゃった娘に結婚相手を斡旋しようとするのは親の立場を考えると分かるというか…。タイトルは中国の慣用句からで、ようは隣の芝生は青いってこと。表現に関しては中国よりいいかもしれない。このまま夢の国として描かれるのかなー。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
人造人間の生成に成功した世界。鉄の体を持つテツヲはヤクザにいいように使われていたが、ホムンクルスを保護する施設に保護され裏社会のホムンクルスと戦うことになる…。オナエス作者の初連載作品は特殊能力を持った人造人間の戦いを描くバトル物。オナエスのせいで堅いとか柔らかいとか全部あっちに想像しちゃうんだけど、どこからともなくそっちの匂いを漂わせてるのが笑う。掟シンジ臭は徐々に消えていく。股間から武器を出すのを却下した編集グッジョブ。カロリー高いセリフや作画だけど面白かった。どうやら売れてないらしいので先が心配。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
高校アイスホッケー界に君臨する狼之神高校。地元をあげて応援する姿に感化され観戦するロウ。これぞ氷上の格闘技。意地と意地のぶつかり合いを見届けた彼は狼之神に入学することに。リブートなので大きな流れは前作と一緒。ただここまでしっかり震災を描くとは思わなかった。まあちょっと試合のシーンが素人には把握しづらいので、キャラに感情移入させる方向はいいと思う。学年も変更してるし長いこと続けていく覚悟を感じる。入部し地獄のトレーニングが始まり次巻へ。ゲロで喉を潤すのは嫌ねえ。コミカルなシーンは安定の野田節で面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
将来有望なフィギュアスケーターだった白川朗は突然暴れ協会から追放、北海道苫小牧の祖父宅に妹とともに住むことに。そこはアイスホッケーが盛んな地域で…。『ゴールデンカムイ』前に連載していた作品をリブートするという珍しい形。卓越したスケート技術とど素人のスティックさばきで殴り込む。廃部寸前のホッケー部の試合に出て活きのいいライバルと出会う。前よりコンパクトになっていて試合終了まで行くので匠の技を感じさせる面白さ。カムイにでてきたキャラの子孫みたいな顔つきばかりで楽しい。エログロなしでどこまでいけるか。おすすめ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
無口なフジイさんは今日もどこかで生きている。嫌なことに鈍感なのかと思ってたら、しっかりなんだろうなって戸惑いはあってよかった。最近はこういう人をすぐ発達障害みたいな箱に入れようとして、なんなら当人もそういう箱に入りたがって安心したいみたいな感じも取れるけど、本来社会生活をおくれていたら障害なんて箱に入れちゃいけない。ただの本人の特性。独身男性でフジイさんほど行動してる人がどれだけいるか。その行動はもう好きだから。そして読者もフジイさんを好きになり気になってしまう。外山さんですら放っておかない作者の優しさ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
ダンジョン雑用に転生した2人の女子。日々の清掃にくたびれ、彼女たちは冒険者を殺すダンジョン制作に動き出す…。運営側といえば『ダンジョンの中の人』だけども、それよりも殺意満々で殺しにかかるギャグ漫画。これぞ道満晴明だなってブラックユーモアたっぷり。1話短めでサクサク進むのでダークさも紛れてるけども、悪意とんでもなくて冷静になっても笑う。ダンジョン題材ではあるものの映画漫画ネット多岐にわたるパロディは有名なものばかりなので大丈夫。グロとエロを交えてるのが作風でしょう。でも絵柄からか塩梅が絶妙で落ちない。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
電書限定本。『金の国 水の国』の作者による短編集。過去に出した再録も多く含むので、イラスト集とか持ってない人向け。男女のファンタジー交えた交流を描いていて、神様に仕える2人が東京で交流する話、インドっぽいところで弟が先に結婚したことから風習で木に初婚を捧げる男の話、野球部の先輩とマネージャーの後輩を描いた話などを収録。どれも初々って感じで朗らかな気持ちになる。表題作、東京だと東側が好きで、あの埋め立て地に行くと東京来たなって感じがして、人も少ないし好き。神様の頼りない感じが面白かった。全編通してほっこり。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
ノンバイナリーのイラストレーターがAIロボと共同生活をする漫画。すごくゆとりを感じる作品。季節感があり、感情を持たないはずのロボの描く絵に感情を見る。本来自然はただそこにあるだけでなにも情はないはずなのに、それを眺める人間は勝手に感じとり感動し解釈をする。それが人間の豊かさに繋がってると思う。勝手だしそれによる軋轢もある。一方救われることもある。仕事であるイラストと趣味のスケッチ。その棲み分けで生きてる。AIとの会話はほぼほぼ自分との会話。それがたんたんと積み重なり見えてくる。面白かった。おすすめ。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
1990年代のドイツ。フランスからわけアリで失踪中のテオは孤児院で厳重警護されている少女リノアと出会う。彼女はイマジナリフレンドと会話するテオの救いとなるのか…。硬派な作品で自殺した父親の目撃者となった莫大な遺産を持つ少女と失踪届が出された小説家の歳の差バディ。母親がいるのに後見人にならず面会も遮断されてる理由も謎だし、そもそも主人公が逃げてる理由も分からない。分からないまま1巻が終わり、読者への信頼か作者の自信か、なかなか挑戦的だと思う。ただ雰囲気は抜群に良く、続きも読んでみたいと思った。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
何度も時を戻し気合いで事件を解決する巻戻士を描いた第5巻。敵であるクロックハンズが制約なしにバンバン時を戻すのに対して、こちらは体力を消耗していくのがキツすぎる。しかも犠牲前提と全てを守ろうとする姿勢、これは守備型が圧倒的に不利。だからこそ、彼らの姿勢が熱いんだ。シライを助け現在が変わる。今までの行動が繋がってくるのが面白い。読んできよかった。次は金庫で不審死をとげる男の救出。大企業に潜入して企画を通し出世を目指すって、この年齢に対してきつすぎる。大人にヘッドハンティングさせた方が楽なのでは?(笑)
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
10年前にドームツアーをやるほど人気のグループの中心だった星一。しかしライブの頭に声が出なくなる。そしてあの人は今になった…。10年ぶりに再会した元メンバー光に誘われまた歌おうとするが声が出ず…。挫折からまた光の階段をかけ上がろうとする男を描く。現代はコミュニケーションの社会。どんなに真人間でも声が小さく遠慮がちより、デリカシーがなく声が大きいヤカラの方が交友関係は広くなるしモテる。トラウマ持ちの主人公が背中を叩かれ続け歩き出す。すごく真っ当な作品で勇気をもらえる。今後嫌がらせ受けそうでドキドキする。
が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
TBSの深夜ラジオJUNKのプロデューサーを務めてる作者が旧知の芸人やラジオ体験を語ったエッセイ。芸人との対談部分がめちゃくちゃしっかりあって、この手の本には珍しい作り。極楽とんぼからハライチまで、テレビで見る芸人がなぜギャラの安いラジオをしていたのか、その愛を爆発させていて読み応えがある。ただ一方局としての迷走みたいのも見え隠れしていて、立場上あまりそこにつっこめないのが惜しい。それでもJUNKの固定化への疑念やマネタイズなど匂わせてはいるかな。なんで好きな聴いてる芸人ファン向けになっちゃってるかも。
さるぞう
2024/03/02 19:25

私は今でも爆笑問題とおぎやはぎとバナナマンは通勤中聴いてる。最後のchelmico鈴木真海子がよかった。なんで聴き続けてるか、彼らの素の部分に惹かれ、私生活を知りもう家族みたいな感じになってて、大きな笑いとかいらなくて、ただ彼らの生の声を聴く。その距離の近さが安心になり、当たり前になってる。アルピーのちんちんを公共の場で言える価値みたいのが、深夜ラジオスターでありそこから剥けない部分だなと感じて好きだな。あとは設楽さんが大好きだなと再確認。視野の広さと優しさ。読めてよかった。

が「ナイス!」と言っています。
さるぞう
獣人アルフと人間の少女イズミが旅をしたくさん種類がいる竜の生態系を調べ本にしようとするハイファンタジー。似た作風で言うと『ヘテロゲニア〜』の竜特化版みたいな感じで丁寧に世界観を広げ風俗を描く。竜と古い風習を残した人たちの持ちつ持たれつの関係とか、すごく人間味があって練り上げられててよかった。それでいうと民俗学っぽい感じもあり、竜とバトルし捕まえるではないのが心地いい。地味な分地に足ついているので、文字で見るより読んでみてほしい作品。竜がいることで文化が生まれる。盛り上がりはないけど好きだな。おすすめ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/11/27(4171日経過)
記録初日
2012/11/19(4179日経過)
読んだ本
9188冊(1日平均2.20冊)
読んだページ
1813399ページ(1日平均433ページ)
感想・レビュー
7961件(投稿率86.6%)
本棚
23棚
現住所
海外
自己紹介

漫画ばかり読んでます。本棚はジャンル別で順位つけてます(随時更新中)。気軽にナイスするので嫌な人ごめんなさい。お気に入り登録解除はご自由に。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう