次いで、日本ではなじみの薄いアルフレート・アンデルシュ(1914-1980)、ジャン・アメリー(1912-1978)、ペーター・ヴァイス(1916-1978)の3人の作家論。このなかで、アウシュヴィッツ生還者で自死したジャン・アメリーの来歴に興味をもった。この作家の本は、1980年代にいくつか翻訳されている。彼の深奥に秘められた記憶は、いったいどういうものだったのだろう。
Z世代的価値観は、地球全体の環境を大切にすること、自分を大切にし、自分を愛する「セルフケア・セルフラブ」を信奉する。日本の若者がこれに当てはまるかどうかは知らんけど、フォロワー数が人間の価値を決めるかのような現代社会を生きるZ世代にとって、「セルフケア・セルフラブ」とういうのはうなずける話である。世代を区切って考えるのは好みじゃないけれど、私は遥か昔に遠のいたベビーブーマー(ブーマー)世代。文化時評として違和感なく読むことができる。
画像を変更(2016.9.25)。実家からチャリで10分、安田侃の作品が点在する公園。夏、本を読むお気に入りの場所。
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母親になることを促す社会において、母親になって後悔している女性がいることを知るだけでも、この本を読む意味はあるかもしれない。