ネタバレ大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。明け方、地震が発生し扉が岩でふさがれたうえ、地盤に異変が起き、水が流入。そんな矢先に殺人が起こり…というお話。犯人の告白を聞いた時、私が思っていたのと違っていたので、納得がいかなかったが、ラストで、やはりね！となり、さらにそれを超える展開にはびっくり。もう一度振り返ると178ページなど伏線になっていたのだな。柊一が実はタンクを使っていたという一泡ふかせるもうひと展開あったら溜飲が下がったかも。

ネタバレそうそう。おかあさんは、赤ちゃんと一緒に生まれるの。何もわからず、試行錯誤で、ただただ必死に毎日を送る日々。赤ちゃんが食べないと、親が検診で責められる。「必要な分だけ食べてるのですから」は、とてもいい言葉。辻ちゃんが「長女を育て直したい」と言っていたが、私も長男を第三子の時のように、おおらかな気持ちで育て直したい😢子どもは、成長して、いろいろできるようになっていくが、今は成長しない猫の育児に忙しい。おかあさんを助けるのは、おかあさんのおかあさんではなく、お父さんであるべき。

ネタバレ大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。明け方、地震が発生し扉が岩でふさがれたうえ、地盤に異変が起き、水が流入。そんな矢先に殺人が起こり…というお話。犯人の告白を聞いた時、私が思っていたのと違っていたので、納得がいかなかったが、ラストで、やはりね！となり、さらにそれを超える展開にはびっくり。もう一度振り返ると178ページなど伏線になっていたのだな。柊一が実はタンクを使っていたという一泡ふかせるもうひと展開あったら溜飲が下がったかも。

ネタバレ夫の大江匡衡を亡くした朝児（赤染衛門）のもとに、綏子と源頼定の不義の子頼賢が、学問の師となって欲しいと慶円に連れられてくる。頼賢は、その後原子によって育てられるが、原子が変死し、頼賢は、三条天皇のもう一人の妃 藤原娍子を疑っている。朝児は娘の大鶴に請われ三条天皇の中宮 藤原姸子の女房として働くことに。道長は、姸子に生まれたのが女児だったことから、三条天皇に譲位を迫るようになり…というお話。朝児が、栄花物語を書こうと思った経緯の心情を細やかに描いている。姸子が、道長の娘であることから、三条天皇から愛されず→

ネタバレお気に入りさんの感想を読んで。60代～90代の、すべて実際の話をもとにした超短編小説集。「10匹狼さようなら」で70歳になった孝子さんが、気が進まない付き合いを思い切って解消する話が良かった。いいひと達だが、疲れるしお金もかかるというグループに「私は卒業します。皆さんこれまでありがとうございました。LINEも抜けます」と書き「もう会わないから、何を言われてもいいや」と思う。「行きたいところへは、一人で行く。誰に気兼ねもなく時間と場所を楽しむことができる」わかる！/料理を晩年も作り続け、頼らず生きたい。

ネタバレ面白かった！ある事件がきっかけで報道部からイベント事業部に異動になった守谷。吾妻が祖母からもらった一枚の絵の展覧会を企画しようと「イサム イノマタ」の署名を頼りに調べていくが…。秋田の油田、1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲など史実が、悲劇へと結びついていく。事件のきっかけとなった作品を大切に思う気持ちが、展覧会への思いと繋がっていき、守谷が成長していく姿が丁寧に描かれていた。最後は上手く行き過ぎという人ももしかしたらいるかもしれないが、私は、みんなが幸せな気持ちになれるラストで良かったと思う。

ネタバレ自分メモ 1．今後はどんどん「病院で死ぬ」のが難しくなっていく。2．一般病棟では三ヶ月が入院期間の限度、緩和ケア病棟でもそうなりつつある。3'病院は安泰な死に場所ではないので、病院で死ぬつもりだった人は注意。/現在の健康寿命は女性で七五歳ぐらいと言われている。それ以降はだいたいが何らかの持病を抱えることになり、八五歳になると認知症の有病率が五五パーセントを超えてくる。/人に頼らないのは心が強いからではない。むしろ、弱いのだ。/戒名とは仏教に帰依して出家した人につけられる仏弟子ネームにすぎない。

ネタバレ自分メモ　マゾリーノが描いた「アダムとエバ」は、善悪の知識の木の実を食べる前の姿なので、堂々と裸でいる/父を騙し長子権を奪うヤコブ（目が見えない父イサクに、毛皮の手袋で騙している）は、その後兄エサウが弟を許している/ヤコブが天使と戦っているテーマの名画が多い（ドラクロワ　天使とヤコブの戦い／ゴーギャン　誘惑のあとの幻影（天使と戦うヤコブ））/ソドムとゴモラは滅ぼされ後ろを振り返ったロトの妻は塩の柱となり、血筋を絶やさないため、ロトの二人の娘は父にお酒を飲ませ父と床を共にした/ヨセフは、ボディファルの妻に→

ネタバレ京都市中京区の薄暗い路地にある「中京こころのびょういん」。心の不調を抱えてこの病院を訪れた患者に、医者が処方するのは、本物の猫で…というお話。猫を飼ってみて、猫に癒される気持ちは、経験済み。ちょっとしたことは、どうでもよく思われてくるので、確かに猫を処方するのは良いことなのかも。「予約の患者さん」が誰なのかわかった時、なるほど、そういうことかと納得。2は、ニケにまつわるお話なのかな❓元気なアメショがでてくるが、我が家の猫と同じで（スコティッシュなのにアメショの血が入ってる）笑ってしまった。

ネタバレあたしがフランス王妃とかwww ウケるってかんじなんですけどー。 ネットスラングで書くマリーアントワネットの日記。1774年 5 月10日、ルイ15世が崩御し、夫・ルイ16世が国王に。だが、アントワネットへの世間の風当たりは強まる一方。取り巻きたちとの夜遊び、膨大な服飾費、授からない子ども、根も葉もない噂。イニシャルAとの本当の恋。やがて革命が起こり…。歴史にもしはないけれど、なにか一つでも違っていたら、こうはならなかったに違いない。アントワネットが最後まで自分らしくあるべき姿でいたことに拍手。→

ネタバレいろいろ考えながら、読み進める読書でした。最後なぜ彼女は、「赦して-知らなかったのよ」ではなく「ただいま」を選んだのか。ロドニーが無意識にそれを望んでいたからではないか。ジョーンは、彼にとっていつまでも「プア・リトル・ジョーン」であり、彼女を成長させようとしない。優しさというずるさで、彼女と向き合うことをやめてしまった。長女の恋を諭したように、本来ならどんな時もジョーンに向き合わなくてはいけなかったのに、楽な方に逃げてしまった。ジョーンは、本能的にそれを感じとり、自分が理解したことを悟らせなかったのでは→

ネタバレ大学3年生になった霜介は水墨画家として成長を遂げる一方、卒業後、水墨の世界で生きるのか、それとも別の生き方を見つけるのか悩んでいる。そんな折、体調不良の兄弟子・西濱湖峰に代わり、霜介が小学一年生を相手に水墨画を教えることになり…。青山くんの心の機微が丁寧に描かれていてとてもよかった。本文より「誰かのすごく良いところは、実は欠点のように見えるものの中に隠れてるって。大きな可能性は簡単に見てとれるようなところには、隠れていないんだって」｢誰かにダメって言われても、自分が素敵だと思ったものを信じなさい。→

ネタバレ再読。お気に入りさんに勧められて。精神を病み、海辺の病院に一年前から入院している母を、信太郎は父と見舞う。医者や看護人の対応にとまどいながら、息詰まる病室で九日間を過ごす表題作ほか「宿題」「蛾」「雨」「秘密」「ジングルベル」「愛玩」六編の短編小説集。話の本筋ではないところばかり覚えていた。例えば、家に居座り、土地を手放さないよう頑張るお母さんの描写や、ニワトリで収入を得ようと、たくさん飼い始めるが餌代の方がかかるようになってしまった部分。シュールなおかしみがある。医者に行かずに奮闘する「蛾」もまたしかり。