表裏一体。よくある出来事でも立場や思いが変われば二元論では語れない。コーラス部女生徒達のナベちゃん評の「いい人」は「都合のいい人」の意だったのか。早穂の前に偶然現れた様なユタカ。早穂のことを調べ上げてこのタイミングで見せたとしか思えない。『「知らなかった」は許されない』帯の言葉も印象的。人間関係顧みればお互いそれの積み重ねだった気もする。

シリーズ2作目。ホッケフライ、姫竹…美味しそう。未だにユウさんの素晴らしい作業行程が謎だが。2人が進むかどうするかのこんな時にユウさんの本名が大上祐輔と判明。正直え!もう！？早いのでは！？と思ったw元彼二股男が出てきて一波乱はいつですか(絶対あると思ってる)

古典部シリーズ4作目。短編集「やるべきことなら…」音楽室からピアノの音「大罪を犯す」数学尾道先生激怒の訳「正体見たり」温泉でのぼせて倒れる折木「心あたりのある者は」放課後に教頭の呼び出し放送「あきましておめでとう」荒楠神社は十文字かほ宅。蔵と納屋を間違える折木「手作りチョコレート事件」福部里志が唯一こだわりを向けられず捨てられないのが摩耶花。里志のどっちつかずな理由がわかるがチョコ割るの慄く「さっきの深刻な会議室が昼寝部屋」ホントそう「村井の面子を潰して平気な気楽な奴」で里志が容疑者候補なの笑う。雛たちか

南樺太が日本領だった1941年生まれ。4歳児の記憶力。多分周りから何度も聞かされてきた話なんだろうな。築き上げてきたもの。土地も動産も仕事も預金も信頼も全て取り上げられた引揚者。北海道がソ連の侵略対象だったこと。学生の頃は「昔はそうだったんだね」だったのに今の方が怖いと感じるその事実。

曲亭馬琴は映画やテレビでも壮年〜老人イメージだったので若かりし頃の描写が新鮮。滝沢家へのこだわりは武家なら当然か。京伝の言う通り「他人の怒りを買うまいとして慇懃に努めていた」馬琴の物語に北斎の絵。北斎の「おなごでも描くやつは描く。うちの三女なんぞ、結構描くぜ」でにやける。嫁の路の口述筆記は想像もできない茨の道。