ネタバレ★★★☆☆　レビー小体型認知症の祖父が、幻覚を見ながらも事件の真相にたどり着く。状況から「物語を紡ぐ」という表現がステキ。居酒屋さんで殺人が起きたり、プールの授業中に先生が失踪したり、ジョギング中に殺人事件に巻き込まれたり、日常の謎というにはややヘビーだけど、楓の母親を殺したストーカーが、楓のストーカーになっているというのが急展開でびっくり。楓だけでなく楓に思いを寄せる岩田先生も「天涯孤独」で、後半は重いお話だった。仲のいい祖父と孫娘ってステキな物語になるな、と思う。

ネタバレ★★★☆☆　日本からやってきたベテラン議員の印西とその娘。ゴメスの過去を知る科学者たち。印西の娘ネオがいちばん怖いな。最新の技術を使った素材でも、蟻の力で破られるのが痛快。ゴメスの刀に仕込んであった毒は恐ろしすぎるな。何度火事が起ころうとも立ち直った江戸にならう江戸国。頼もしいです。

ネタバレ★★★☆☆　「賽子と虻」虻の神様の呪い、怖すぎる。姉のおりんのために頑張った餅太郎、すごいな。神様に人間の善悪はあてはまらないって八百万の神を信仰する日本独自の考え方なのかな。「土鍋女房」川の神様に愛された渡し船の船頭。神様に愛されちゃったらどんな女性に言い寄られても応えられないよな。「よって件のごとし」小野不由美の「屍鬼」を思い出しました。噛まれたら自分も〈ひとでなし〉になってしまうなんて。死んだほうがマシだな。

ネタバレ★★★☆☆　レビー小体型認知症の祖父が、幻覚を見ながらも事件の真相にたどり着く。状況から「物語を紡ぐ」という表現がステキ。居酒屋さんで殺人が起きたり、プールの授業中に先生が失踪したり、ジョギング中に殺人事件に巻き込まれたり、日常の謎というにはややヘビーだけど、楓の母親を殺したストーカーが、楓のストーカーになっているというのが急展開でびっくり。楓だけでなく楓に思いを寄せる岩田先生も「天涯孤独」で、後半は重いお話だった。仲のいい祖父と孫娘ってステキな物語になるな、と思う。

ネタバレ★★★☆☆　今回は清十郎の運命の人を決めるのがメイン。いくらたくさんの女性と付き合ってきたとしても、妻にしたい女性と出会えなければ幸せではないのかも。最終的にはお安さんというステキな女性と縁があってよかった。

ネタバレ★★★☆☆　良彦の祖父敏益の最後の御用を描いた「継いでゆく者」。「ふじたのグラタン」食べてみたいなぁ。お店はなくなってもファンが味を受け継いでいくってステキだな。大人になった良彦が敏益の昔の人助けの話を聞くっていうのもいいな。ともに刀を打った狐神に小槌を返したいと願う「永遠の相槌」。稲荷システムの先進的なさまがすごい。飼い犬と打った刀、ステキだな。そして次への序章「ありふれた日常」。落ちていた100円を拾ってお菓子を買おうか迷う黄金、かわいい。

ネタバレ★★★★☆　完全に騙されました。最後でホントにびっくり。慌てて読み直しました。そうだと知って読めば「オジサン」と呼ばれていたり、フルコースを奢っていたり、ヒントはあったんだな。稔パートの犯罪のグロさばかりに気を取られてました。岡村孝子さんの「夢をあきらめないで」なつかしいな。犯罪者は父親の稔だけど、母親の雅子も相当ヤバい。こんなに息子の部屋をあさる親って存在するのか？　雅子パートのヤバさもあって、騙されるのかな。

ネタバレ★★★★☆　「しのぶひと」ますほと雪哉の縁談！　そりゃ弟の明留としては嫌だろうな。千早は澄尾さんの気持ちに気づいてたんだな。「すみのさくら」浜木綿の幼い頃のお話。さり気なく若宮と出会っていたエピソードがあってすてき。「まつばちりて」女を捨て落女として宮中にあがった松韻。忍熊の大きな愛がせつない。「ふゆきのおもう」冬木と梓との絆をいつか雪哉が知るときがくるといいな。「ゆきやのせみ」ほっこりするけど、雪哉が不憫すぎる。「わらうひと」ますほと澄尾、お似合いだと思うな。