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2024年3月の読書メーターまとめ

みじんこ
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2024年3月に読んだ本
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  • 中玉ケビン砂糖

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  • 中玉ケビン砂糖

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みじんこ
ネタバレ前巻に続き食べ物の描写にこだわりを感じ、グレープフルーツ大福とたきなの料理が美味しそうだった。全体通じて千束の明るさでこちらも楽しくなる。『Safety work』、千束の身のこなしとリボルバーを使った対応などはさすが巧者だと思った(意図に気付けるたきなも十分すごいと思うが)。続く『Dog』も簡単にやられたかに見えた水川にそんなドラマがあったとはという意外性もあった。『One's duties』は謎の敵と対峙する緊張感があり、フキが今の自分の立場をわきまえつつ、サクラを気遣い信頼している描き方がよかった。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

みじんこ

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:4106ページ ナイス数:117ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/337037/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
21

みじんこ
イースターに合わせて四福音書を読む。新書サイズだと厚みという点で心理的ハードルが下がる。主な場面は知っていたため、あの話はこの福音書にしかないのか、実質同じ話だがここが違っている(ある意味理解を助けている)、といった読み方もできた。主を信じることがいかに重要かが重ねて述べられている。たとえ話が非常に多く、そのおかげもあり当時を生きていない我々にもある程度までは分かりやすい。佐藤氏の文章、情勢論と存在論の話は毛色の違う話ながら面白かった。人により繰り返し読み心に留めている箇所も異なるのだなと改めて思う。
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みじんこ
ネタバレアニメの記憶はあったものの、登場当初のダミアンってこんなに性格の悪い子供だったかと思った&コロッと落ちるのも早すぎるとも感じた。最初期のダミアンの設定画も紹介されていたが、今の姿に落ち着いてよかったと思う。ステラ8つ獲得までの道は前途多難で、他の任務なら何でもこなせるロイドだがこれが一番達成困難なミッションかもしれない。偽りの家族ではあるが、それでも徐々に家族としての役割を果たしたいという気持ちが芽生えていっているのがあたたかい。ヨルさん&ユーリの姉弟、裏の顔での苛烈さはよく似ていると思う。
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みじんこ
ネタバレ全体的にエル・ナツメが中心のエピソードも多かった印象。前巻のラストからどうなるのかと思っていたが、そっとチノの手を取るココアの静かな優しさ、間違いなくお姉ちゃんだった。ティッピーの声担当になったチノによるキャラ変ぶりは確かに新鮮。催眠術の回、ココア以外はみんな演技だったのは意外なオチで、そう考えるとリゼの可愛さが増す。不思議の国のアリスでいっぱいの文化祭、千夜のホラーな姿がもはや別作品と化していた。入れ知恵した人で納得。隙がなく手ごわい相手とも言えるユラ、大人な雰囲気もいいが油断した姿もまたいい。
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みじんこ
ネタバレ銃撃事件は解決したものの、様々な権力闘争・陰謀もありそうですっきりしない。徐々に壬氏とは何者なのかという部分に迫りつつ、前巻の蛙の一件がまだ尾を引いている印象。先日のアニメ版の最終回でもちょうど牛黄の話が出ていたが、今回でようやく念願叶ってかつてない喜びようである(自分には価値が分からない)。里樹妃、まだ幼いうえ悲しい境遇だが、少なくとも河南がいてくれてよかったと思う。壬氏の静かなる怖さも感じた。小蘭の年季明け後の道についても気になる。表紙絵の氷菓、食べたであろう楼蘭妃の反応も見てみたいところ。
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みじんこ
ネタバレベラスコ、法王との場面では最も侍たちに心を寄せ、最後は宿敵のペテロ会とも神の下に和解できたが、野心家としての挫折と間近に迫る生命の終わりを抜きにしてああはなれなかっただろう。地域と祖先との結び付きの意識から自分だけが切支丹にはなれないという侍、司教会議でも話題にのぼったが自分も実際に親族からこの意見は聞いたことがある。しかし、最後までイエスに対し偉大さ等は感じなかったが、なぜ信じる人が多いのかは彼なりに理解し、自身もまた「あわれな犬」として受容したと言える(正統な教義云々よりも、彼がどう思ったかである)。
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みじんこ
ネタバレ政党システムと連立の政治学的解説から始まり、細川政権からの日本の連立政権における意思決定プロセス・内情等を解説しており読み応えがある。自公は政策的に異なると言われるが、逆にそれゆえの独自性アピールが可能でウィングの広がりが生まれるというメリットの指摘はなるほどと思う。連立維持には人間関係、相手方の尊重が重要ということも分かる。自公の強固な選挙協力体制と比べて非自公陣営の固定票が限られているのは極めて脆弱であり、政権交代には「選挙制度改革を含む政治改革」まで提起されているのはいかに不利かが再認識できる。
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みじんこ
ネタバレ徐々にこの世界の情報統制の実態が明らかになっていく。サードリコリスはどうしても力不足で消耗されているのが気の毒に思う。千束、相手を楽しませるという意識のある、たきなが言うようにいいガイドだった。一方的にやられているだけに見えながら素早く発信器を付けていたミズキも優秀だと思った。ジンとミカの過去ももっと知りたくなり、怖い雰囲気だったが戦いが終わった後のやり取りは結構いい奴、仕事師なのではと思えてきた。千束とたきなの距離感が物理的にも縮まっている印象で、ジャンケンの提案は相手が悪かったと言わざるを得ない。
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みじんこ
事故で重傷を負った経験、死に行く人をケアするという取り組みも踏まえ、キリスト教的観点から死について省察する。著者自身の正直な心情も語られている印象。神の子、兄弟姉妹としての全人類との歴史的死の連帯は壮大な話であると思いつつも、そう考えられれば誰もが孤独ではなく、平等でもある。十字架上のイエスの側にいたマリア、そして神の御手に委ねるという「信頼」と空中ブランコの話は印象に残った。私自身、葬儀の際に多くの人が集まった際、故人を偲びお互いに話をすると著者の言う「最大の贈り物」を感じることができたと思えた。
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みじんこ
カトリック教会の成立や修道院の起こり、位階制、典礼の意味などが詳細に解説されている。三位一体とペルソナの神学は引用部分がやや難解だった。個人的にはなぜマリアが信仰されているのかについての第5章が面白く、特に超越者としての強調がなされた神と母性的な包容力との対比はなるほどと思う。ロザリオの祈りの繰り返し、心臓の鼓動や日の出・日の入りなども繰り返しであるとする引用は頷ける。日本史で出てきたバテレンなどのキリシタン関係の用語の語源はこれなのか、という発見もあった。アッシジのフランチェスコにも興味が湧いた。
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みじんこ
「キリスト教を知るためには、多くのキリスト教書を読むよりも聖書そのものを完読することが近道」はその通りだと思う一方、分厚く難しそうという印象。本書ではどの順番で(創世記からではないのは意外だった)どのくらいの量を読むか、時代背景、主な内容等も解説され参考になる。当時の人々がいかに律法を重視する社会の中で生きていたか、血の重要性と律法が使命を終えたことの解説、神とキリストの関係をつきたての柔らかい餅に例える部分は分かりやすかった。生贄を捧げるのは分かるが、なぜ焼き尽くすのかという点もようやく理解できた。
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みじんこ
世界史の教科書のやや記述が詳しい版に著者の考察・当時の体験が少し書かれているような印象。現在の世界情勢の原因を、それ以前の現代史を学ぶことで理解することができる。米国は中東でもロシアへの扱い(NATOの東方拡大について)でも結果的に政策を誤った部分があると思わされ、また個人的になんとなくの理解だった事象を学び直す機会にもなった。「自由な社会の敵」として共産主義等の他に感染症も取り上げているのは納得の視点だった。中国の分もあるだろうが、世界の民主主義国の人口より権威主義国の人口の方が圧倒的に多いのは驚き。
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みじんこ
ネタバレたきな、模擬戦を経てからとてもいい表情を見せるようになったと思う。かつて殴られたフキにその分お返し、その後で絆創膏を渡すのは確かに「スカッとした」体験だった。一方で、千束はたきなを待っているという意図を理解できるフキの描かれ方もよかった。アニメでも印象に残っていた「さかなー」と「チンアナゴ」の流れは出たー!と思い、大ゴマで表現されていたのはよかった。千束からさりげなく人生の時間への言及がされ始めているなとも感じた。徐々に陰謀が動き始めている中でも、まだ愉快なラストでつかの間の安心感。
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みじんこ
ネタバレクルミの本体が入っていたのはケースの方にいたとなると、銃弾の盾にされたらそれは怒るだろうなと思う。クルミがあっという間に馴染んでボドゲ会に参加している一方で、あくまでDAに戻りたいと思っている、そちらへの思い入れが強いたきなが対照的である。変な噂まで立てられたたきなは気の毒に思う。千束がリコリコという新しい居場所へと彼女を迎えようとする姿には自然な優しさがある。千束とフキの関係も描かれており、どちらもファーストリコリスながらライセンス更新の体力測定では千束の超人的な能力・差が改めて示されている印象。
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みじんこ
様々な文献が引用されつつイエスの生涯を福音書から読み解いていく。単なる文字としての聖書以上にその奥にあるコトバを感じることが重んじられている。ハンセン病を患いながらも聖書を読んだ近藤氏、確かに彼は常人以上の何かを得られると思える。エックハルトの神殿と商人についての引用、人は祈りを通じて神との取引を願ってしまうというのは自分も無関係ではないと感じた。ユダへの「生まれなかったほうがよかった」は糾弾ではないとする解釈、彼の宿命を思いやる見方は憐れみがある(イエスがゲッセマネで悶えた際も彼を思ったかは疑問だが)。
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みじんこ
ネタバレ原作アニメに沿って進んでいく+絵も良いが、1巻ラストでまだ2話の途中までなので全体のボリュームとしてはやや少ないなと思った。そう言えばこういう話だったなと思いながら読んでいたが、初期はたきながさんづけしなくていいと言われていても真面目な性格からか「千束さん」呼びだったのは不思議な感じがする。暫くたきなの顔に殴られた後の絆創膏が付いたままなのはやや痛々しい。千束の弾丸回避の力はやはりすごいと思うとともに、ここぞという時のたきなの射撃の正確さは頼りになる。たきなの京都時代の話もいつか知りたい。
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みじんこ
聖書が百話にまとめられ、版画や写真なども差し挟まれながら流れを追うことができる。わりとあっさり目な記述の場面もあった。本の成立や時代背景なども触れられており、書かれている内容をそのまま受け取るという立場ではないのは特徴的である。人は何度も過ちを犯し、異教の神を拝んだりして敵の侵攻などの罰を受けたりもするが、それが人というものだとも思え、それでも完全には見捨てられないところに主の憐れみ深さを感じる。物質や名誉から切り離された貧しい人々こそが生とは何か=生を創った神を知っているとする考え方は納得した。
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みじんこ
ネタバレ前巻に続き食べ物の描写にこだわりを感じ、グレープフルーツ大福とたきなの料理が美味しそうだった。全体通じて千束の明るさでこちらも楽しくなる。『Safety work』、千束の身のこなしとリボルバーを使った対応などはさすが巧者だと思った(意図に気付けるたきなも十分すごいと思うが)。続く『Dog』も簡単にやられたかに見えた水川にそんなドラマがあったとはという意外性もあった。『One's duties』は謎の敵と対峙する緊張感があり、フキが今の自分の立場をわきまえつつ、サクラを気遣い信頼している描き方がよかった。
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みじんこ
秘跡や巡礼の経験、好きな聖人の言葉などが語られ、対局においても日ごろからの心がけにおいても、ひふみんの根底に長年にわたる深い信仰とそこから得られている恵みがあることが分かった。勝たせてくださいではなく「良い将棋を指せますように」と祈るという姿勢は印象深い。教皇フランシスコの、生涯をかけて子育てに取り組んだ人を「隠れた聖人」とするという考え方はなるほどと思い、自分も感謝の気持ちを持ちたいと思った。やや短めの本だったので、そもそもなぜキリスト教(カトリック)を選んだのかという話もあるとなおよかった。
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みじんこ
天使と悪魔の働きや千年王国、最後の審判等名前だけは流布しているワードも説明され学びが多かった。霊(神の息)と魂は別であるという点、確かに日本的宗教観とは異なる点だと思う。人には分からないという面も多く、新天新地の神の国へ入れる救いはあるのか確信は持てないが、著者の言うように放蕩息子の逸話等も思い出し、憐れみ深い神の御手に委ねるしかないのかもしれない。聖書は「生者のための書物」であることも語られ、結局死ぬからという消極的考えではなく、ヤコブの手紙の「あれもこれもやってみよう」という姿勢は心に留めておきたい。
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みじんこ
様々な性の在り方を選択し、信仰を持ち歩んでいる人々を知る。用語解説も含め、本当に多様だと再確認するとともに、カミングアウトしていない人が自分の周りにもいるのだろうなと思える。聖書における同性愛は罪と解釈できる箇所について、塩谷氏がキリスト者の最高法規が「隣人を愛しなさい」ならそれと矛盾する箇所は相対化されるべきと述べていたのはしっくりきた。教会によっても性的少数者の受容は様々だと感じ、中でも福音派教会にアプローチする寺田氏は丁寧・切実な訴えだと思う。同じ当事者の助けとなる仕事をしている人たちも希望である。
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みじんこ
ジェンダーは「社会的・文化的な性」で生物学的性とは異なる後天的な物であるという点から、性規範、性的嗜好等も歴史や文化的背景の影響により構築されたという論は実に興味深く、昔と現代の日本の乳房への認識の違いの例も面白かった。「性」の多層構造は分かりやすく、「性同一性と性的指向は性別の移行に際しても必ずしも連動」しない点、性同一性障害が今は精神障害ではないこと等、知らないことばかりだった。「LGBT」についても解説されているが、確かに全てを兼ねられず、「性的少数者」の置き換え語として自分も使用していたのは反省。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/03/26(4052日経過)
記録初日
2013/03/23(4055日経過)
読んだ本
1482冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
340882ページ(1日平均84ページ)
感想・レビュー
1223件(投稿率82.5%)
本棚
3棚
性別
年齢
29歳
血液型
A型
職業
その他
現住所
東京都
外部サイト
自己紹介

某大で国文学を専攻していました。修士。歴史(主に日本の中世、近現代、中国史)関係、古典文学、政治の本を読みます。
小説も面白そうなのを見つけて読んでます。いわゆる名作にも触れたい。
今は勢いに乗ってなんでも読める!という時とうーん今は中々ページが進まない、という時があります。完全に気分次第。

よく読む&読んでいきたい作家:西村賢太、佐藤友哉、嶽本野ばら、小林泰三、平山夢明

漫画は水瀬いのりさんが出演しているアニメの原作も多いです。
最近読んだ本の感想は必ず投稿しようと思います。
皆さん、いつもナイスをありがとうございます。
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個体として自らの本能のまま生きていくミジンコでいい、プラナリアでいい、そちらの方が寄り添いあってしか生きられない人間よりも、遥かに生物として自立していると思うのです。  嶽本野ばら『下妻物語』より。

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