キャラ設定がブレないのって重要だ。物語を動かす力を担ってるから。主人公菖蒲。常に眼前に自分のしたいことが見えていて。何を欲しているか曇りなき目がなくてはこうは生きられない。あ、大きな目標とかではなく日々の小さな選択全てにおいて。ま、人生とは小さな選択の積み重ねが運命に繋がっていくのかも。終盤で吐かれた菖蒲のセリフ「わたしにとって知性とはムカつく相手をどれくらい早く言い負かせるかだし、教養とはずるい男に騙されずに自分の好きなように生きるスキルのこと」中国は一度訪れた。文中にあるように野蛮味がスリリングだった

踊り子・ストリッパー。裸の花。なるほどと思いながらも、職業に対する主人公の矜持がこちらを懐柔してくる。アスリートかのような身体への注意深さ。一方で他者の言葉に恥いったり。心の揺れが彼女の魅力を弾ませる。二人の若いダンサーを育てる巡り合わせとなりダンスショーが売りの店のママに。右足を骨折したことにより踊ることをあきらめたのだった。ダンサーふたり、訳ありバーテンダーとママ。4人が創る店の成長とその人間模様が面白い。人が流れ、現れ去っていく、時には吹き溜まる、夜の世界。「個」であることの潔さが物語を締めくくる。

心さえあれば、体なんていらないのかも知れない。触れ合うこともないまま、どのくらいか忘れちゃったけど、たくさんの、季節が過ぎ去って、あなたとの思い出も擦り切れちゃてる。けど、記憶は消えない。あなたの唇も指先も笑い顔も口癖も歩き方も。初めて会ったときのことも雷鳴のなか抱き合ったことも。遠距離からのあなたには痕跡を探してもゼロで。はじめから、超えることを前提とした関係だった。私の底が割れない強さがいい、って言ってくれたこと、今でも支えになってるんだ。ね、こんなふうにわたしのなかには痕跡があるんだ。

キャラ設定がブレないのって重要だ。物語を動かす力を担ってるから。主人公菖蒲。常に眼前に自分のしたいことが見えていて。何を欲しているか曇りなき目がなくてはこうは生きられない。あ、大きな目標とかではなく日々の小さな選択全てにおいて。ま、人生とは小さな選択の積み重ねが運命に繋がっていくのかも。終盤で吐かれた菖蒲のセリフ「わたしにとって知性とはムカつく相手をどれくらい早く言い負かせるかだし、教養とはずるい男に騙されずに自分の好きなように生きるスキルのこと」中国は一度訪れた。文中にあるように野蛮味がスリリングだった