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2024年3月の読書メーターまとめ

coco
読んだ本
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読んだページ
6949ページ
感想・レビュー
20
ナイス
186ナイス

2024年3月に読んだ本
20

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • ニッポニテス的遍歴
  • ぶぶ ひこ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

coco
短編集第3弾で6編収録。比嘉姉妹は出てきたり出てこなかったりだが、シリーズ抜きにしても、ホラー短編として佳作揃いの素敵な本。1番のお気に入りは「とこよだけ」(ちょっとだけ恒川っぽい?とか思った)。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

coco

cocoさんの2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:20冊 読んだページ数:6261ページ ナイス数:179ナイス ★cocoさんの2024年2月に読んだ本一覧はこちら→ >> https://bookmeter.com/users/352934/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
20

coco
前巻から続いてケルシャー一味の反乱計画が進んでいく。貴族による華やかなパーティーのシーンが印象的で、外見的にも内心としても少しづつ変わっていくぶっきらぼうヒロインヴィンの様子が楽しい。
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coco
再々読くらい。19世紀中盤から20世紀中盤にかけて、既存の思想・価値観が揺らぐ時代に思索をした哲学者を取り上げる。なんとなくの印象だが、シリーズの他の巻より専門寄りの記述が多く、まったくの初学者が読むには難しい章が多いように感じた。白眉はニーチェの章。分量の関係で当然網羅的ではないが、彼の思想展開とその要点が明晰に見て取れる。
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coco
再読。一般向けのラジオ講演のはずなのだが、内容はかなり高度だと思う。哲学一般に関する部分はともかく、大部分はヤスパース自身の哲学に関連した内容で、少なくとも彼の思想にまだあまり馴染みのない自分にとってはなかなか歯が立たなかった。彼の主著『哲学』3巻組を積読しているので、本丸から攻めて理解を深めていこうかと考え中。
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coco
久しぶりの再読。暗くシリアスな世界観や「合金術」という面白い道具立てが大好きで、西洋ファンタジー小説が比較的苦手な自分にしては珍しく、かなりお気に入りのシリーズ。登場人物が多かったり翻訳がやや堅かったりするけど、ストーリーも登場人物も魅力的で、一度この世界に入り込むとするすると読み進められる。
coco
2024/03/31 19:25

原作は3部作の1作目にあたる”MISTBORN : THE FINAL EMPIRE”で、この邦訳はそれをさらに3分冊したもの。原作1冊が邦訳で3冊になるなんて、けっこうな大作じゃないかな。

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歴史は大の苦手だが、唯一と言っていいほど興味があるのがこの古代オリエント。なぜか分からないけど、古代は古代でも歴史は中国やインドではなくオリエントに惹かれる。約3000年を文庫1冊で駆け抜けるので記述は要旨のみの簡潔仕様で、かえって自分みたいなライト読者にはありがたい。一番好きなのはヒッタイト。勉強になったのは(ユダヤ教への関心との兼ね合いで)イスラエルのパート。
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coco
短編集第3弾で6編収録。比嘉姉妹は出てきたり出てこなかったりだが、シリーズ抜きにしても、ホラー短編として佳作揃いの素敵な本。1番のお気に入りは「とこよだけ」(ちょっとだけ恒川っぽい?とか思った)。
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coco
哲学者・心理学者であるジェイムスの宗教心理学に関する著作。宗教の制度や教義ではなく個人の心情の観点から、また宗教の価値論ではなくあるがままの存在論の立場から、人間の宗教感情を分析する。自分は哲学屋でもっと哲学よりの議論(たとえばまさに宗教の価値とか)を期待していたのだけど、そもそもの議論の方向性が違ったみたい。とはいえ、膨大な資料を引用しつつ展開される記述はなかなか読み応えがあり、長いながらも平易な文体もあって、非常に興味深く読むことができた。
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coco
以前一度読んでいるが、お勉強のために再読。定評のある憲法の教科書。
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coco
荀子思想の解説書。ひと通り『荀子』は読んだことあるものの、せいぜい通り一辺倒の「性悪説」の理解くらいしかなかったのだが、「礼」による統治という国家思想や「名」の思想など、なかなか面白いと感じた。個人的に一番注目しているのは、荀子思想の「偽」(=人為)という側面。本流である孔子・孟子と比して、人間の主体性であったり能動性であったりが全面に出ているように思う。
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coco
イラスト&短い解説のチョムスキー入門。現代書館のfor Beginnersシリーズなんかと同じ作りですね。前半2/3くらいが言語学で、残りは彼の社会活動家としての側面を扱う。なんとなく興味深いことを言っていそうなことはわかるんだけど、解説があまりに断片的なのでまとまった理解を得ることは難しい。紙面の大半を占める独特のイラスト・コラージュ含め、なんとなくの雰囲気を感じるくらいの本か。
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coco
1巻目から500ページ越えの大作。作者お得意の飛行機をメインとした各種設定の綿密さもさることながら、中盤以降の大きな展開がとりわけ目を惹く。これはかなりぶっ込んできましたね。2巻以降にも期待です。
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coco
新カント派に属し、独自の文化哲学を展開した哲学者カッシーラーの概説書。その生涯と新カント派としての思想的枠組みを見たのち、数学・自然諸科学から文化に至るまでのシンボル形式の哲学を解説する。平易な英語で簡潔にまとめられており、日本語では入門書がないこともあって、存在自体がありがたい有益な本。これを手掛かりにカッシーラー自身の著作にあたっていきたいところ‥なんだけど、主要著作の日本語訳は高価だったり絶版だったりして、手に取るハードルが高いのがネックなのよね。
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coco
ジェンダー史の入門。「ジェンダー」ではなく「ジェンダー史」なのがポイントで、全体的に歴史学的な関心が強い。10講のうちはじめの1-4がジェンダー論についての史学史、後半5-10が各論だが、いずれにしろ具体的な時代・地域を取り上げての個別具体的な議論がメインなので、ジェンダーについての総論・概論を求める層(実は自分もこれ)にはあまり向いていないかも。
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coco
老子・荘子の思想、生涯、原典からの抜粋、後世での思想展開を手広く紹介。個人的には諸子百家の中でも老荘(とりわけ荘子)に大いに共感するところがあり、興味深く読んだ。中でも最後の後世での展開部分がかなり手厚く、道教や仏教等と関係しつつ、独自の発展をとげたところなど特に勉強になった。
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coco
筆者の勤務する関西外大での講義を書籍化したもので、7人の哲学者を取り上げ、その恋愛についての議論を解説・分析する。「はじめに」でことわりがある通り体系的な「恋愛の哲学」を目指すものではなく、各哲学者の個別・並列的な説明が主だが、それぞれの要点が平易にまとめられているので、読者自身共感したり反発を覚えたりしながら「恋愛」についての思索を深めることができる。議論として面白いと思ったのはサルトルとボーヴォワール。あと一切読んだことないけど、レヴィナスは個人的にかなり気になるな。
coco
2024/03/09 15:07

(余談)内容とは関係のないことだけど、本書は組版があまりにも酷い。意味もなくページ上部に本文をずらしたレイアウト、極端に小さな文字と極端に大きな文字(視覚障害者向けかと疑うレベル)の混用、不自然な文字間スペースに意味のない複数フォントの多用。変わった組版の本はたまに見るけど、ここまでめちゃくちゃなのははじめて。

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coco
「人生の意味の哲学」特集。現代哲学の中でもかなり新しい分野ということで、Metz(や論敵としてのベネター)など一部の代表的論者の説を下敷きにしながら、多種多様な議論が展開される。まだまだ発展途上の分野で深めたり整理したりすべき論点が多そうだが、日本でも森岡先生を筆頭になかなか活発な議論が展開されているので、個人的には注目しながら追っているところ。吉沢・大谷・脇坂論文あたりがとりわけ興味深かった。
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coco
英語史の本ではあるが、古英語・中英語部分はかなり文法解説が詳しく、それらの文法入門としても読めると思う。世界史的背景、各時代の文法、言語の歴史的変化を広く浅く説明している。初版第1刷が88年とかなり古い本だが、手元にあるのは19年25刷。長く読まれているなかなか良い教科書ですね。
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coco
「日本的家族」の欺瞞を暴きたてる論文集。政治色が強く、右派言説(安倍政権や日本会議界隈など)への批判が前面に出ているのが特徴。自分も右派のいう「家族」はその歴史的経緯にしても価値的評価にしても錯誤と詭弁に満ちていると常々感じていたため、要所要所で頷きながら読んだ。ちゃんとした論拠もなく、「日本的家族」だの「伝統的家族」だのを情緒的に強弁するのが理解しかねるんだよな‥。家族社会学の知見を踏まえて読むとなおよし。
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coco
「顔」をテーマにしたホラー。強迫的にまで顔、顔、顔が全面に出てくる後半が直接に怖いが、うっすら仄めかしている前半の雰囲気の方が素敵。シミュラクラ現象、と名づければ簡単なのだけど、たしかに考えはじめるとそら恐ろしいものがある。
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coco
ドゥルーズによる定評あるスピノザ研究書。オビに「最良の〈スピノザ〉入門書」とあるのだが、決して平易ではないのであくまで研究向けの本だと思う。自分はあまり詳しくないため部分的な理解にとどまったが、はじめの3章「生涯」「道徳と生態の倫理」「悪」あたりはまだ読みやすく、また知見を深めることができた。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/05/06(4010日経過)
記録初日
2013/03/19(4058日経過)
読んだ本
3313冊(1日平均0.82冊)
読んだページ
891291ページ(1日平均219ページ)
感想・レビュー
3306件(投稿率99.8%)
本棚
33棚
性別
年齢
33歳
現住所
東京都
自己紹介

哲学と語学と児童書と絵本が好き。

【最近の関心】
法学(家族法、刑法)
フェミニズム

【愛読書】
「唯一者とその所有」(Max Stirner)
「ツァラトゥストラかく語りき」(F.Nietzsche)
「意志と表象としての世界(A.Schopenhauer)
「星の王子さま」(Antoine de Saint-Exupéry)
「不思議の国のアリス」(Lewis Carroll)
「グリム童話」(Brüder Grimm)
「悪童日記」(Kristóf Ágota)
「西の魔女が死んだ」(梨木香歩)

【好きな作家】
上橋菜穂子
小野不由美
櫛木理宇
紅玉いづき
澤村伊智
白河三兎
恒川光太郎
野﨑まど
はやみねかおる
三津田信三
村山早紀
…などなど。

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