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2024年4月の読書メーターまとめ

yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
読んだ本
12
読んだページ
4202ページ
感想・レビュー
10
ナイス
105ナイス

2024年4月に読んだ本
12

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
三部作を楽しませて頂きありがとうという思いです。長崎から上京した大学時代の世之介は懐かしみを覚えさせて、十数年後の世之介は少し心配心を興させても憎めない感があり、40歳手前の世之介はしっかり生きていて言葉の太さを感じさせて、フラッシュバック的に挿入される旅立ったかつての恋人との思い出に今のドミトリーの心豊かな暮らしがいかにも世之介らしいなと感じました。下巻223P「この世で一番大切なことはリラックスできていること」忘れられない言葉です。第一作のラストに帰結する所に吉田修一さんならではの力作を感じました。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

yutusbochan(yasuhiko.utsubo)

2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3502ページ ナイス数:106ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/35429/summary/monthly/2024/3 今月は我ながら読書にいそしみました。

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2024年4月の感想・レビュー一覧
10

yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
1939年~1948年にかけて放送されたラジオドラマ番組から選りすぐった短編小説より選定された月別の12の物語の短編集。謎を解決するエラリイの苦闘ぶりが楽しめる長編ミステリーとは違って、1月人形双面神クラブの秘密、12月クリスマスと人形など、謎解きそのものがクスッと笑えるようなエピソードも含まれていて、これはこれで楽しめるエラリイ物でした。
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yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
悪質な税金滞納案件を扱う特別国税徴収官僚と女性若手徴収官のバディ物語第4段は初の短編集、でもこの二人の悪戦苦闘しながら解決する様はやはり長編でじっくり楽しみたくなりました。全6篇の内5年目同期が集う税務大学校での長期研修の淡い恋物語を描く「五年目の鮭」は、過去3作で折に触れ語られていたイベントでしたが御仕事研修物語として面白く読め、最終話「対馬ロワイヤル」には国境を超えての事件は現実に起きてもおかしくない着想で興味深く読み終えました。
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先週一気に読み終えた「炎の塔」を初作とする銀座第一消防署勤務の女性消防士三部作シリーズの三作目は、後書きで五十嵐貴久さんが記したように「人間が内包する悪意」が引き起こした地下街大規模火災テロの物語。ギリギリまで前に向いて進もうとする消防士の熱意と仕事の術を感嘆しつつ読み進めました。今の時代にはこうした悪意が確かに夥しくあるのかも知れないけれど、自分の心のなかでそれに打ち勝とうとする人も多いはずと信じたくなる読後感です。
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yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
京橋中央税務署の特別国税徴収官付きの女性徴収官のシリーズ第3弾は、トッカン鏡の故郷栃木県を舞台に、姿を消した女性占い師の行方を追いかける事件ものへと展開。宇都宮通勤の自分に余りにも馴染みの会話や風景が繰り広げられました。鏡さんの旧友の登場人物がまた一人増えシリーズが更に拡大しそうな気配も。その一方公務員たる徴収官として出来ることの限りにも悩まされる主人公の姿は、まさにお仕事小説の極み。規制や制度を言い表すような「おばけなんてないさ」にも考えさせられました。恋の行方も気になり始め次の展開が更に楽しみです。
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yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
三部作を楽しませて頂きありがとうという思いです。長崎から上京した大学時代の世之介は懐かしみを覚えさせて、十数年後の世之介は少し心配心を興させても憎めない感があり、40歳手前の世之介はしっかり生きていて言葉の太さを感じさせて、フラッシュバック的に挿入される旅立ったかつての恋人との思い出に今のドミトリーの心豊かな暮らしがいかにも世之介らしいなと感じました。下巻223P「この世で一番大切なことはリラックスできていること」忘れられない言葉です。第一作のラストに帰結する所に吉田修一さんならではの力作を感じました。
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yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
主人公は社会人6年目の女性消防士、舞台は銀座の新しいランドマークとして建てられた100階建てタワーのオープニングデイ。登場人物達が紹介された後、グランドオープン2時間もたたずに検知された異常から物語は始まります。そこから先は五十嵐貴久さんならではの息もつかせぬ展開がスタート、何人かの犠牲者がでてしまうのはいつもの作風か。前段で何だろうと思うようなエピソードがプロットの伏線となって最終盤の展開がもたらされ納得感を覚えるエンディングでした。今時の建物ではあり得ないような設計設定は小説ならではと思いましょうか。
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yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
舞台は昭和から平成に移った35年前、旧友にして捜査一課と公安一課勤めの二人の刑事、いずれも父の後を追って同じ立場で事件を追いかける親子鷹の二人が、其々が追いかける事件。やがて二つがクロスして其々の解決に向かって行く様を描く物語は、この時代にしても過去のものと言いたくなる学生運動を軸足にして描かれます。スカッとはしないけど事件解決の達成感を感じる刑事物でした。
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yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
辻村深月さんのアニメ業界で働く人たちシリーズのスピンオフ6篇の短編。発表時期は2014年から2021年までと幅広いのですが、この収載順だとうまく繋げて読むことができました。一番繋がりが薄そうなストーリーですが、団地にすむ小学生が拾ってきた猫を誰かに飼って貰おうと団地内を廻った最後に出会い引き取ったメガネのお姉さんとの交流を描いた「夜の底の太陽」の少年の明るさが気に入りました。
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yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
自分も深夜ラジオファンだったから、この物語の持つ熱に浮かるようにページをめくるスピードが上がった。舞台は有楽町のラジオ局の深夜1時からの番組。直前に送られてきた番組を聞き終えたら命をたつとのメール。本能と勘で本気と捉えたディレクター、絶大なる人気を持つ毒舌ぶりのあるタレントパーソナリティ。放送コードへの抵触を懸念する局上層部の思いは押し退けてスタートした番組。刻々と迫るエンディングの時間。思わぬ次なる手の数々。ラジオならではのリスナーとの絆が物語の最後をこんなにも良き着地にしてくれました。感嘆の一冊です。
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yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
禊ぐ。標的を指令通りに自然に事故死させること。それを行うのは警備曲に中の秘匿部署特別公安五係、通称サクラ。このテーマの元綴られたサイエンスフィクションであり、事故に思えた事件の真実解明。これまで読んできた高殿円さんの作品とは趣が異なりなかなか取っつきにくい物語でしたが、結末には納得です。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/10/18(5310日経過)
記録初日
2009/09/22(5336日経過)
読んだ本
1160冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
387083ページ(1日平均72ページ)
感想・レビュー
1032件(投稿率89.0%)
本棚
49棚
性別
年齢
59歳
現住所
埼玉県
URL/ブログ
http://yutsubo.cocolog-nifty.com/weekend/
自己紹介

以前は翻訳ミステリーばかり読んでいましたが、小路幸也さん、吉田修一さんをはじめとする日本の作家さんの本も、とても好きになりました。

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