シリーズ4作目。立花さんの悩みはもう置いといて。ほかのことにはピンとくるのに、どれだけ鈍いのか、アンちゃんそこがかわいいのだけれど。働き方も多様性の時代、辞めるのも権利だなと思った。和の決まり事を魔法の呪文という大学生の二人組がよかった。最後の和歌山出張にやられた。パンダと温泉、行ってみたいと思った。2024-53

セーラのぶどうパンの話はよく覚えている。自分が飢えているのに、他人に施しができるセーラをほんとにすごいと思った。今でもセーラのように人の役に立つ人間になれていないと思う。メアリさんの遺した本、私も1冊欲しい。どんなレシピが挟まれた、どんな本だろうと想像するのも楽しい。2024-65

児童書や引用で読んだ気になっていたものの、ちゃんと読むのは初めてだった。なんだか理不尽で、最後にありすが叫ぶところでスカッとした。家の近くの本屋には鏡の国のアリスはなかった。2024-64

シリーズ12作目。金烏凪彦は出自からしてあまり好きではなかったのだが、思ったより骨のある人物だった。雪哉の立場が、あまりにも偏り過ぎていて何が本当かわからなくなる。2024-63

自分って変じゃないか？変わってるんじゃないか？誰にも言えない秘密を誰しも抱えて生きている。そのことをたった一人でも打ち明けられる人がいれば、たった一人でも大したことじゃないよと言ってくれれば、自分にもこんな秘密があるよと共犯者になってくれる人がいれば、その先の人生はずいぶん生きやすくなるのだなあと思った。千代にとって、夫じゃなくて初さんがそういう人であって良かった。【第170回直木賞候補作5/6】2024-62

最初は燕岳の暇つぶしに持っていったのだが、しばらく放置し、再度読み始めたら面白かった。暇で退屈に耐えられない人は、忙しくて退屈な状態になりがち。パーティが退屈な私はとても納得できた。暇であっても退屈ではない気持ちになれるのはいつのことか、まだまだ道のりは遠い。2024-61

帰る家は何処に、というサブタイトルがたまらない。尚哉にとっては高槻が、高槻にとっても尚哉が帰る家になる。その他にも健ちゃんや難波君がいてくれて本当に良かった。2024-60

勉強ができることと、社会で上手に生きていくことの違いを理解できないとこうなる事例集。本人のプライドの高さが問題なんじゃないかと思われるもの、家族の犠牲になったと思われるものなど様々な事例があった。修士卒業の年を迎え現在就活真っ最中の息子がこうなってほしくないと切に思う。2024-58

シリーズ8作目。普通って何かを問う凪良さんの作品を読んだ後で、普通は非凡で普通でいるのがよいという今野さんの作品を読んだ。作家の個性だなあと思う。そして、今野さんの普通に納得し登場する若者たちが理解できないと思う自分は、頭が固くなっているなあと思った。2024-58

連作短編6編。縁切りマンションの管理人、統理は元妻の遺児で小学生の百音を引き取って育てている。同じマンションに住むゲイの路有は毎日二人の朝食を作っている。高校生の時に交通事故で亡くなった恋人を今も忘れない40歳目前の桃子。普通って何、と今回も問いかける凪良さんのメッセージを確かに受け取った。2024-57

中華、高級、イケメンの女装、謎解きする平民。要素が似通っている。なので、というかでもというか面白かった。2024-56

自己肯定感の低いパティシエールが、店の前に偶々倒れていたストーリーテラーの男性を助けたことで、世界が変わる。見た目を変え、店の内装を変えて生まれ変わった月と私は人気店になり、お客さんの気持ちを明るく前向きに変えていく。レモンのケーキが美味しそうで、困った。2024-55

やんごとなきお方の病に対処すべく、医療チームは投薬実験やら、古文書研究やら、手術チームの編成やら忙しい。巻き込まれ体質の羅門と猫猫は事の中心に引きずり出される。阿多妃、陽、月、猫の四者会談が一番の肝だった。とにかく無事で終わってよかったし、会談の内容が今後守られるといいと思った。2024-55

シリーズ4作目。立花さんの悩みはもう置いといて。ほかのことにはピンとくるのに、どれだけ鈍いのか、アンちゃんそこがかわいいのだけれど。働き方も多様性の時代、辞めるのも権利だなと思った。和の決まり事を魔法の呪文という大学生の二人組がよかった。最後の和歌山出張にやられた。パンダと温泉、行ってみたいと思った。2024-53

きらん風月を読み終えて手に取ったので、江戸時代元禄化政期の文人絵師がまた別の角度から描かれていた。大阪の木村蒹葭堂、来年の大河の蔦屋重三郎など、全く知らなかった魅力的な人たちの存在を知れてよかった。滝沢馬琴は八犬伝の作者として名前は知っていたが、お家存続のため、家族のため書き続けた人だとわかった。山東京伝、葛飾北斎などビックネームも次々と出てきて、ドラマ化したらすごいと思った。2024-52

掛川日坂宿に住む栗杖亭鬼卵という文士を訪ねるお忍びの松平定信。文化人とそれを取り締まる側であることをお互いに気付かぬふりで話が続く。永井さんは歴史に埋もれた文化人に光を当てるのが上手だと思った。2024-51