黒木と伊兵衛が2人で養生所を始めて、黒木にこどもが生まれて。なんとも穏やかな気持ちになる一方で、幕府では権力を持った治済が恐ろしい。幼少期からその片鱗があったのなら、なんとかその時点でおさえられたら良かったものを。家斉は、心はあるけれど、治済がいる限りどうしようもできない。黒木「いいのだろうか 私だけがこのように幸せで…」

黒木と伊兵衛が2人で養生所を始めて、黒木にこどもが生まれて。なんとも穏やかな気持ちになる一方で、幕府では権力を持った治済が恐ろしい。幼少期からその片鱗があったのなら、なんとかその時点でおさえられたら良かったものを。家斉は、心はあるけれど、治済がいる限りどうしようもできない。黒木「いいのだろうか 私だけがこのように幸せで…」

家治は聡明な人だと思っていたけれど、度重なる哀しい出来事で変わってしまった。そして悲痛な最期。そして、田沼意次の権勢の終焉、青沼の斬首、源内の最期。度重なる不幸に胸が痛くなった。黒木の無念の叫びは、読んだ人誰しもが思ったはず。そして、まさかのここで男の将軍の誕生で、物語は転機を迎えるのか。黒木「あまりに理不尽ではないか！」

吾作がついに大奥へ。青沼という名前は懸命に蘭学を教えようとする青沼にふさわしい。それにしても蘭学を通して町人から将軍まで様々な人たちが肩を寄せ合って話し合っているのはなんともは不思議であり、温かい。田沼意次が美しく聡明であるのに対して、定信はまだまだ若い。青沼は、源内は、これからどうなるのだろう。田沼意次「そなたはいつも金にならぬものばかり欲しがるのう」

家重は意思疎通がうまく取れなくてかわいそうな女性だが、それ以外はまっとうな感情があり、愚鈍でもない。周囲の人たちがどれだけ理解があるかが大事な様に思うが、なかなかそうはいかないのはいつの世でも変わらない。忠光や意次は貴重な存在。そして、吉宗の最期、平賀源内、蘭学と赤面疱瘡。物語が大きく転換しそう。吉宗「今までずっとそなた一人が背負ってくれていたのだな…」

道真の疑いが無事に晴れて良かった。それにしても、基経は道真をどう思っているのだろう。面白いと思っているだけなら良いけれど、読めない人なので気になるところ。隔り世の話は、昔の適当な戸籍だったらあり得るのかなと思うし、そうしようと思う村人たちの気持ちもわかる。そして、今度は伴家と源家。伴善男が何を企んでいるのか。基経「私も兄どもと同じではない」

大納言は何を考えているかいまいちわからないが、道真のことは気に入った様子。源能有は立場は微妙だが、なかなか面白い人であったし、大納言の思惑はわからないが、道真と気が合うのではないかとも思った。紀豊城は様子がおかしいと思ったら病気だったのか。今後、道真はさらに巻き込まれていくのか。業平「お前が力となるかだ」