ネタバレこの作品は、しをんさんが自身の趣味嗜好を追及した作品だと断言できますね（笑）　ホテルマンと書道家の間にそこはかとなく感じるＢＬ臭、狂言への思い入れに通じる書道と言う伝統芸へのリスペクト　チカがひねり出す代筆の文面があまりに無理やりすぎて一人ツボって大笑いしました！　久し振りに肩の力を抜いて楽しめた一冊でした。

ネタバレ「方舟」では、大方の推理を覆す冷酷非情な逆転劇で読者の喝采を浴びた夕木さん　今回は、伯父の遺産の無人島にリゾート開発の下見で訪れた９人の関係者が大量の爆薬を発見する。翌日には１人が殺され、犯人から「殺人犯が誰か知ろうとしてはならない」、「３日間島にとどまること」、「約束を守らない場合は爆薬を起爆し島を破壊する」等の要求が出され、息詰まる３日間が始まる。　あれ、今回は意外と簡単に犯人の目星が付きます。ほら、やっぱり…　と思いましたが、今回も夕木さんが上手でした。「方舟」、「十戒」と連作なのね（笑）

ネタバレ明治後期の北海道、人里離れた山中で一匹の犬と生きる猟師・熊爪は、風呂にも入らず独特の臭いを放ち、鹿を狩り熊を撃って生きている。　そんな熊爪が繰り広げる「穴持たず（冬眠しない熊）」や「赤毛」との激しい命の応酬に思わず呼吸も荒くなる。　彼を取り巻く陽子や良輔たちとの不穏な関りも興味深い。　血と汗と脂と草いきれと獣の生臭い息の匂いがする物語です。　さすがは直木賞一気読みでした。

ネタバレこの作品は、しをんさんが自身の趣味嗜好を追及した作品だと断言できますね（笑）　ホテルマンと書道家の間にそこはかとなく感じるＢＬ臭、狂言への思い入れに通じる書道と言う伝統芸へのリスペクト　チカがひねり出す代筆の文面があまりに無理やりすぎて一人ツボって大笑いしました！　久し振りに肩の力を抜いて楽しめた一冊でした。

ネタバレ■暖簾　途絶えた暖簾の復活は律儀な番頭あればこそ、天晴れ周助律儀者　■菊日和　菊栄姐さんと惣ぼんさん　酸いも甘いも嚙み分けたキツネとタヌキにならはった　■行合の空　姉に引き換え妹は、まだまだ未熟者やなぁ　でもクヨクヨはせいでもえぇ、長女の桂ちゃんにはやがて花咲く商いの才ありや　願いを込めたお守りは幸の手元に届いたで　■幾世の鈴　夫婦して清き流れに手を差し入れて願うは「さらなる百年の商売繫盛」　五鈴屋の来し方綴った「あきない世傳」万々歳の大団円　高田さん　おおきに、ありがとさんでした！