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2024年3月の読書メーターまとめ

Tapio
読んだ本
11
読んだページ
4840ページ
感想・レビュー
11
ナイス
97ナイス

2024年3月に読んだ本
11

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Tapio
『湿地』『緑衣の女』に続く作品で、アイスランドの薄暗く陰鬱な情景を描いており、読んでいるとなんとなくその景色が感じられ引き込まれる。被害者のドアマン始め、その関係者もみな家庭に関する悩みを抱えていて、主人公のエーレンデュルもその例外ではない。平行して進む小事件もみな同じトーンで進み、やるせなくなる。みな、なかなか肝心な事実を話さないので、最後まで新犯人は分からずじまいだった。★★★★☆
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
11

Tapio
ホメオパシー、デトックス、水素水、ブルーライト、ラジウム温泉……等、怪しいなと思われるものを上げて、その科学的根拠がないことをやりだまに上げている。しかし、内容的には薄くそれが科学的でないことは主張するが、具体的根拠にはあまり触れられていない。読む人によっては、どっちもどっちという感じになるのではないか?科学と疑似科学にははっきりした境界がないと言っているが、これは疑問。漢方(薬品)とEPAについてはそれなりの根拠がありそうだ。挿絵が多いのは良いかもしれないが、このオレンジの字はいただけない。★★☆☆☆
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Tapio
レックバリは、『魔術師の匣』に続いて2作目だが、こちらの方がスウェーデンミステリの王道を行っているようで、読みやすかった。家庭内暴力あり、悲惨な過去あり。癖のある人物たち。主人公のエリカとパトリックにもそれなりに共感出来る。冒頭の「人物関係図」が、何故がわかりにくいのは、明確に出来なかった理由があったのだ。中程までは全然展開が見えなかったが、「空白の一年」が浮かび上がった頃に大きな仕掛けが見えてきて愕然とした。なお、小説の舞台フィエルバッカは実在の都市で観光名所でもあるらしい。★★★★☆
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Tapio
名作『ハローサマー、グッドパイ』の続編、というよりボリュームを増やしての物語のようにも読めた。今回の主人公も若い男女で前作の主人公の記憶を引き継いでいて、同じような行動を取る。記憶を引き継ぐというて点と、地球人の登場、そして凍期を生き延びるためのロリンの秘密?が明かされるのが新しい要素。期待を裏切らないが、前作の焼き直しのようにも思える。★★★★☆
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Tapio
人物関係がごちゃごちゃしすぎて、真犯人判明の時は強引すぎてあっけに取られる感じ。主人公のメンタリストも刑事もくせが強すぎて、いまひとつ共感できなかった。後半の展開はアクション映画さながらで、筆者の筆力を感じるが、ダーニエルの死因や少女ナタリーの登場は、ますます謎を深める。次作以降で回収されるのだろうか?上巻では唯一上司のユーリアだけがまともに見えたがが、彼女も一癖あった。安心できたのは犬のボッセだけかも。★★★☆☆
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Tapio
ヒッグス粒子の提唱者ピーター・ヒッグスの伝記。3部からなり、第1部は超伝導から発した問題で、粒子に質量を与える機構に対する一つの案。第2部はCERNによるヒッグス粒子の確認まで。第3部はノーベル賞の受賞前後の様子。著者はヒッグスと親交のある理論物理学者であるが、話は分かりやすい。ヒッグス氏は、フォン・ノイマンやアインシュタイン等の有名物理学者とは違って引っ込み思案で、マスコミから逃げる様子が描かれている。論文も実質3編で3打数3安打という表現が面白い。★★★★☆
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Tapio
潔癖症の女性刑事とメンタリスト?のミステリ。メンタリストが技術者なのか詐欺師なのかよく分からないが、観客には受けても妻とは分かり合っていないという悲惨な状況。いまひとつこの二人には共感できない。奇術をモチーフとした殺人を巡って、怪しげな人物がちらほら。ただ一人は上巻の終わりで悲惨な結果に……。下巻に続く。
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Tapio
フォン・ノイマンについて、まとまった話を読むのは初めてだ。原爆の開発者、コンピューター理論の考案者、ゲーム理論の創始者の一人、量子論にも関わり、オートマトンについても一言ある。実に多才で天才的な人物であるがとらえどころが無い。本書は、その詳細な生涯を描いた伝記というより、各部門で関わったノイマンの貢献について、科学史的な観点から述べられており、ノイマンが中心にいない場合もある。いまさら量子力学の歴史はどうか、という印象もあるが、ノイマンの独創性は強調される。★★★★☆
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Tapio
スウェーデンのミステリ。女性警部ヴァネッサが、あまりに刑事らしくなく情にもろい弱さを抱えながら、いざというときの判断がすばらしいのに惹かれる。登場人物がやたらに多く場面転換が多いのは、テレビドラマを見ているような状況か。北欧ミステリにありがちな各人が家族や犯罪の問題を抱えているところは、もはや定石というべきか。最終場面でのドタバタはちょっとやり過ぎの気がする。★★★★☆
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Tapio
カラビ=ヤウ空間の提唱者であるヤウ氏とサイエンス・ライターのネイディス氏の共著であるが、ヤウ氏の一人語りの文体となっている。カラビ予想を否定したと思って論考を進めた結果証明してしまったことや、ひも理論で有名なカラビ=ヤウ空間は、もともと数学的な枠組みがあったものをウィッテン他が利用して理論にしてしまったことなど、研究の過程やその影響について語られる。図や式が少なめで、どうもその複雑な幾何学を理解させようというレベルではなく、こんな概念があるというのを追っていくだけにつきる。★★★★☆
Tapio
2024/03/06 13:55

以下のページから、カラビ=ヤウ多様体をパラメーターを変えたり回転したりしながら見ることができる。 https://analyticphysics.com/Higher%20Dimensions/Visualizing%20Calabi-Yau%20Manifolds.htm

が「ナイス!」と言っています。
Tapio
『湿地』『緑衣の女』に続く作品で、アイスランドの薄暗く陰鬱な情景を描いており、読んでいるとなんとなくその景色が感じられ引き込まれる。被害者のドアマン始め、その関係者もみな家庭に関する悩みを抱えていて、主人公のエーレンデュルもその例外ではない。平行して進む小事件もみな同じトーンで進み、やるせなくなる。みな、なかなか肝心な事実を話さないので、最後まで新犯人は分からずじまいだった。★★★★☆
が「ナイス!」と言っています。
Tapio
ネタバレ【ガーディアン1000冊/191】続編の『ヘンツオ伯爵』と併載。さすがに古めかしく強引な展開が目立つが、エンターテインメントとしては面白い。架空のルリタニア王国の王とそっくり人物のドタバタ。王の代役をつとめたり、最後は王の代わりに最愛の王女と結ばれるとハッピーエンドと思いきや……★★★★☆
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/20(3905日経過)
記録初日
2013/04/01(4046日経過)
読んだ本
927冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
336418ページ(1日平均83ページ)
感想・レビュー
880件(投稿率94.9%)
本棚
4棚
性別
職業
IT関係
現住所
埼玉県
自己紹介

読書メモにちょうど良いので、使わせて貰っています。主に2013年4月以降のものを整理。

【主なジャンル】
 SF(スペオペ、サイバーパンクを除く)
 ロシア文学
 自然科学(一般向け)

【好きな作家】
 コリン・ウィルソン(本を読むことの意味を教えてくれた作家)
 フィリップ・K・ディック
 ダン・シモンズ(イリアム・シリーズだけはどうも……)
 ロバート・ゴダード
 夢野久作
 光瀬龍
 貴志祐介(気持ち悪いものを書かせたら第一人者)
 恩田陸

【苦手な作家】
 椎名誠(昭和軽薄体)
 村上春樹(重厚さを感じられない)
 高村薫(主人公にまったく共感できない)

【本の評価】
 あくまでも個人的な感想ですが……
 ★★★★★ - 推薦、必読
 ★★★★☆ - 良い本
 ★★★☆☆ - 読んで損はない
 ★★☆☆☆ - どうしてもと言うなら……
 ★☆☆☆☆ - 読まない方が良い

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