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2024年4月の読書メーターまとめ

S.J.
読んだ本
5
読んだページ
1240ページ
感想・レビュー
2
ナイス
4ナイス

2024年4月に読んだ本
5

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

S.J.
フロイトが、自らが発見した精神及び性の発達理論に命名する際に準えたことで知られる有名な悲劇。それ故に自分も顛末は周知していたにも関わらず、読むにつれ物語の展開に引き込まれてしまった。ここには悪意をもってオイディプスの秘密を暴露しようとするような人物は登場しない。何も知らず、或いは善意さえ込めて持ち寄られる証言の積み重ねが、主人公も知らない真相を明るみにだし、彼の精神を徐々に締め上げていく。様々な出来事の積み重ねだけでこの強い緊迫感を醸し出すために、ソポクレスは作劇手法上の変革まで行ったそうだ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
2

S.J.
フロイトが、自らが発見した精神及び性の発達理論に命名する際に準えたことで知られる有名な悲劇。それ故に自分も顛末は周知していたにも関わらず、読むにつれ物語の展開に引き込まれてしまった。ここには悪意をもってオイディプスの秘密を暴露しようとするような人物は登場しない。何も知らず、或いは善意さえ込めて持ち寄られる証言の積み重ねが、主人公も知らない真相を明るみにだし、彼の精神を徐々に締め上げていく。様々な出来事の積み重ねだけでこの強い緊迫感を醸し出すために、ソポクレスは作劇手法上の変革まで行ったそうだ。
が「ナイス!」と言っています。
S.J.
本書はホメロスの「イリアス」「オデュッセイア」の完全続編で、ダンテはこの作品にインスパイアされて「神曲」を著した。それどころか地獄と煉獄のガイドとして作者のウェルギリウスを登場させるという入れ込みようだ。しかしホメロスの2作を読了後、本作まで一気に読了した自分の正直な感想としては、続編というよりはやはりホメロスの模倣と感じた。本作に関しては18世紀頃よりそのような誹りがあるのに対し、好意的な批評家は「創造的模倣」だと主張する。当訳者の杉本氏も「本歌取り」のようなものと擁護するが、さていかがなものか?

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/10/05(3873日経過)
記録初日
2013/10/14(3864日経過)
読んだ本
378冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
113960ページ(1日平均29ページ)
感想・レビュー
85件(投稿率22.5%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

乱読で様々な分野の書籍に目を通しています。しかし大部分は内容の大意を掴んで必要な情報を得るだけの読み捨て状態。この読書メーターにはページ数までカウントされるようなので、序論から後書きまでちゃんと読んだ書籍のみ登録することにしています。

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