専業主婦・水穂が我が子を死なせた児童虐待死事件 専業主婦の里沙子が家庭で抱えている闇が、裁判員に選ばれたことで顕になっていく… まず、誰にでも起こり得る事件てのが題材として良い 個人的に一番気になったのが、 終盤やっと死んだ子の名前が明かされた事 これは意図的なのか？ 生後8ヶ月で死んだ子には一人の人間としての人格が与えられなかったという事なのか？ 最後まで読んでも結局答えは見つからない 他人からかけられる無意識の悪意というのは本当に怖い そして他人に解ってもらえないもどかしさは日々感じることだなと

産まれると人語で何らかの予言をし、すぐに死んでしまう牛。ホラー、怪談好きには最高の題材。小松左京の『くだんのはは』は傑作だが短編で、同じ題材を長編で読める！なので大いに期待して読んだのだが…宗教を絡め日本史の闇の部分に踏み込んだのは面白いが、人が死にすぎる、国家権力を動かすほど影響力があるというのはリアリティがない。結果、ただのトンデモ小説でした。がっかり。

専業主婦・水穂が我が子を死なせた児童虐待死事件 専業主婦の里沙子が家庭で抱えている闇が、裁判員に選ばれたことで顕になっていく… まず、誰にでも起こり得る事件てのが題材として良い 個人的に一番気になったのが、 終盤やっと死んだ子の名前が明かされた事 これは意図的なのか？ 生後8ヶ月で死んだ子には一人の人間としての人格が与えられなかったという事なのか？ 最後まで読んでも結局答えは見つからない 他人からかけられる無意識の悪意というのは本当に怖い そして他人に解ってもらえないもどかしさは日々感じることだなと

短編集。ロードムービー、大食いグルメ旅な表題作も良かったが、『マミーボコボコ』が強烈だ。 フリークス揃いの大家族は美談風にして放送する。モデルは、昔よく垂れ流されていた安っぽい見世物小屋番組だ。大家族と言っても児童手当欲しさにただ餓鬼を産み増やして多いだけ、よく肥えた母親、生活能力のない父親、放送当時から思ってた。豚小屋で豚みたいな生活してる人間はどんな化け物だろうと興味本位や怖いもの見たさで見てるだけ。まさに感動ポルノ。こんな奴らも少子化の日本では持て囃される。平山夢明はこういう現実をグロテスクに描く。