まず、この二人は負け組か？なにをもって負け組というのか。あえて負け組を定義するなら、何も努力せず、すべてを他人のせいにして厭世的に生きている人であろう。 この二人は全く以てそうではない。 これまでに身につけてきた技能。それが回り回って繋がり、結果として成功することとなる。 一生懸命に生きているからこそ、人が集まり支えてくれるのである。

落語の基礎から魅力まで丁寧に解説されていました。 談志師匠のお弟子さんだということを差し引いても、談志師匠のイメージとは違った本来の姿も垣間見ることができたように思います。

ある意味、自分の外見によって左右される。言いかえれば、髪型を変えることによって違うパーソナリティが発出する可能性を秘めているということである。 自分で自分を決めてしまっているのも事実。新しいというか、眠った自分を見つけ出すために背中を押すという感じだろうか。

授業形態で話が進行していくが、この内容を中学生が理解し考察できるのか、少々疑問が残った。

展開としてはこれまでの「ひなた」シリーズと同じであるが、今回も発想というか着眼点に驚かされる。 失う物のない人の思いきりの良さもあるが、今回もやはりこれまでに身につけていた技能がその身を助け、周囲をも助ける結果となる。人生に決して無駄はないのである。

前作と比べて随分と人間の汚い部分がクローズアップされている。 いつの時代でも、どこの世界でも、金の亡者になる者は少なからずいる。その陰で涙を流し悔しい思いをする人がいる。 ただ、同情できるわけではないが、金の亡者に至る経緯が悲しいと感じられる部分もある。しかし、そちら側に流れることのない人たちも多くいるのも事実。結局は人間性と周囲の支えの差なのだろう。

いちいちもって納得の内容だった。

まず、この二人は負け組か？なにをもって負け組というのか。あえて負け組を定義するなら、何も努力せず、すべてを他人のせいにして厭世的に生きている人であろう。 この二人は全く以てそうではない。 これまでに身につけてきた技能。それが回り回って繋がり、結果として成功することとなる。 一生懸命に生きているからこそ、人が集まり支えてくれるのである。