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2024年4月の読書メーターまとめ

すうさん
読んだ本
12
読んだページ
2945ページ
感想・レビュー
12
ナイス
86ナイス

2024年4月に読んだ本
12

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

すうさん
短編ごとで物語が描かれて、うつ病、パニック障害、ADHDなど様々な心の問題を抱える人たちが、純喫茶・純の女性マスターや椎の木クリニックの夫妻と密接にかかわりながら回復していく。過去にはマスターや医院の夫婦も心に傷を負い、心の病を経験してきたのだ。実は私の周りにも心の病をもちながら生きている人が大勢いる。回復できたのは彼らの周りに寄り添ってくれる人がいたから。心の病は「乗り越える」のではなく、「連れ添っていく」ことだ。心の傷は絶対消えないが、抱えて生きるからこそ我々の人生はより深く豊かになると思う。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
12

すうさん
私は生き物が大好きで魚類、爬虫類、サルなどの霊長類などの本は図鑑だけでなく読み物としての本も沢山持っている。本書は二年前からスタンダードプードルを飼い始めたのでより深く学ぼうと購入。「犬にウケる」というよりも、飼い主の都合や今まで教えられてきた知識などで飼ってはいけないことが理解できた。動物は言葉を語らないから(理解できても)専門的な知識や情報を知ることは飼い主だけではなく、動物たちそのものも幸せにできる。つまり飼い犬、飼い主ともども、互いのQOLを上げるために最新飼育知識を得ることは不可欠だと思った。
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すうさん
私は思い切り「昭和男」で、男性同士の恋愛は「男色」というイメージで三島由紀夫の世界でしかなかった。ある意味背徳であったり武勇であったり。だから流行りのBL小説かと思って少々馬鹿にして読みはじめた。大きな勘違いであった。この小説には、友情も愛情も家族も私達の人生の中にある大切なものが、ある日突然運命のように出会いまた突然消えてしまうことが描かれていた。正直物語の終わりには泣きそうになっていた自分がいた。本書を読んで感じ取るところは人によって違うのだろうが、還暦が過ぎた私にとって新しい物語との出会いになった。
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すうさん
解剖学者の養老孟司だからこそ「死」というものを客観的に語る。死には一人称、二人称、三人称の死があり、一人称は自分の死だから経験することができない。三人称はだれか知らない人の死だから自分に余り影響はない。つまり自分に関係のある身近な人の死が自分に大きく影響を与えるのでこれを学ぶことが大切。死は絶対的事実だから人間を生物とモノに分ける境界にある。死とは人をモノとして「仲間外れ」とすること。現代ではなかなか死に直面しないのでその実感も薄れていく。本書を読み直して「生きる」とは何かを改めて問いただされた。
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すうさん
これは楽しい本。日本に寺院に興味がある人で、なかなかそのお寺に行けない人は一度本書を手に取ってみると良い。確かに書かれている内容は初心者向けかもしれないが、きちんと要所を押さえているし写真もとてもきれいだ。また地域ごと(県ごと)に索引も作ってあって分かりやすい。図書館本なので購入していないが裏側に税別3,800円と記載されていた。やっぱり図鑑系、写真系は高価になりますね。でも家の本棚に一冊入れてたまに眺めてみたくなる本です。
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すうさん
主人公・旭の周囲に起こる沢山の事件の脈略がとらえきれない。出来事が起こる流れが肌感覚では理解できないところがあった。「衝撃の最後の4ページ」と帯に書かれていて、確かに物語としては衝撃的な結末であるが、ある意味尻切れトンボで、事件の意図が理解ができず本書は何がテーマなのか不明のまま。多彩な作家だと思うのだが、いままで彼女の本のテーマを見つけられないことが結構あった。否定的な評価ではあるが、物語の中の表現や言葉の使い方は私の好きな作家のひとりであり、正直本書も最後まで引き込まれていて数時間で読了した。
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すうさん
黒人侍がいたらしいが、果たして本書のように彼が日本語の言葉もある程度自由に話せていたか、また奴隷から侍にまで出世してどうかは不明な点が多い。あくまで本書はフィクションであるが、そうやって思って読むと本書は面白い。それは弥助というより彼の主人の織田信長の人生があまりにドラマチックであるからだ。信長は戦国時代の寵児であり波乱万丈だから、周りにいる同時代のライバルや自分の家臣たちさえも華やかに彩られた物語になる。重臣だった明智光秀の本能寺の変などは、これからもまだまだ沢山の物語が書けるとおもった。
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すうさん
明治維新以降、列強各国に追い越せと進めてきた結果としての日清戦争および日露戦争。結果としては日本の勝利に終わったが、実際はもろ手を挙げての勝利ではなかった。アジアの中での成り上がり国としての存在は認められたが、アジア東進をもくろむ英仏独、それと南下政策のロシアの思惑が複雑に絡み合うこの時代の歴史に興味深々。確かに列強との戦争に勝つことで存在感を認めさせ、明治以降の悲願は達成された。そこでまたぞろ日本人の言霊論の登場。その後都合の悪いことは見て見ぬふり、リスクヘッジのできないことが露呈され始めるのだ。
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すうさん
社会学者、宗教学者の中沢新一の監修で書かれた子供向けの本。子供達には神様の存在や意味、仏教やキリスト教などの違いなどを分かりやすく説明。少し高学年には日本という国と宗教とのかかわり、特に国家神道と呼ばれる思想とその影響などが理解できたと思う。子供向けの本は伝えたいエッセンスをどう易しく伝えるかというのが大切で、私はそこに興味をもって読んでいる。これは大人と会話していてもとても大切なこと。コミュニケーションの基礎となる。読みたい内容の知識(WHAT)を持っていれば、いるほどその伝え方(HOW)は参考になる。
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すうさん
短編ごとで物語が描かれて、うつ病、パニック障害、ADHDなど様々な心の問題を抱える人たちが、純喫茶・純の女性マスターや椎の木クリニックの夫妻と密接にかかわりながら回復していく。過去にはマスターや医院の夫婦も心に傷を負い、心の病を経験してきたのだ。実は私の周りにも心の病をもちながら生きている人が大勢いる。回復できたのは彼らの周りに寄り添ってくれる人がいたから。心の病は「乗り越える」のではなく、「連れ添っていく」ことだ。心の傷は絶対消えないが、抱えて生きるからこそ我々の人生はより深く豊かになると思う。
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すうさん
久々に天童荒太作品を読んだ。天童の小説は「永遠の子」「悼む人」「歓喜の子」など、心の根深いところを締め付ける作品が多く好みの作家。今回は性被害事件での加害者、被害者の両面を描いたサスペンス仕立て。人間は虐待、DV、性被害など遭遇した事件だけでなくその存在自体もその周囲、特に家族に大きな影響を及ぼし知らず知らずつながり続ける。「誰もが容疑者、誰もが当事者」なのだ。終章に近くなるにつけ主人公たちのセリフが心にしみた。暗い雰囲気の中最後にはうっすらと「救い」のイメージで締めくくるのも天童らしい。
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すうさん
白石一文を久々に読んだ。「ほかならぬ人」へのアンサー本なのだろうか。恋愛小説のようであるが、自分とかかわりのある人たちと自分はどこかでその関係をカテゴライズしてることに気が付く。恋愛だけでなく、付き合っていくのが同じタイプというだけでなく、その関係のある人が自分の中に存在し、またその人たちの中にも自分が存在しているのに気づく。人生の出来事には上り下りや濃淡があるし、私たちは肉親であろうがなかろうが知らず知らず複雑な人間関係の中でもがいているようだ。しかしそれが運命的だと感じた時、安堵を覚えるのだろう。
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すうさん
哺乳類・鳥類・魚、エビ、カニなど・爬虫類、両生類など。昆虫、貝などの章立てでイラストもかわいくとても楽しく読めた。単なる飼育本ではなく、簡単に生き物を飼うと大変だと理解できるし覚悟も必要だとわかる。子供向けにもあり得ない、クジラを飼うとか、恐竜を飼うとかといった想像力あふれる章もあってとても面白い。どれを読んでも生き物は自然のもので結局生き物を飼うというのは家畜や愛玩のためで、そのいきものを人間が勝手に作った人工的な環境に強要するということ。この本を読んでわたしたち大人はそれを読み取らないといけない。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/05(3770日経過)
記録初日
2009/01/01(5600日経過)
読んだ本
1932冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
504265ページ(1日平均90ページ)
感想・レビュー
1294件(投稿率67.0%)
本棚
280棚
性別
血液型
AB型
現住所
三重県
自己紹介

ktrnw19610708

読書メーターを紹介してもらって活用し始めてから、2016年:131冊、17年:111冊、18年:213冊、19年:117冊、20年:154冊、21年:146冊の本を読んできました。中には漫画もありますが、ほとんどが、小説、エッセイが多かったような気がします。

昨年末定年を機会に故郷志摩に帰りました。引っ越しや新しい展開に忙殺されてあまり本を読む機会に恵まれませんでした。いやそれよりも読書意欲がわかなかったのでした。

生まれた故郷は過疎地で本屋もなく、以前住んでいたところのような図書館もなく、あっても車で40分くらいかかります。ネットで取り寄せれば買えるかもしませんが、旧来のアナログ人間で目で見て手で触って本を選びたいのです。

私にとって読書は人生の智慧だけでなく、心の潤いを与えてくれる大切な趣味です。60の齢を超えてから自分の趣向がどちらへ向かうのか興味がありますが、以前のように広範囲に本を選べないような気がします。以前結構大規模に自分の蔵書を整理したことがありますが、残した大切な本を読み返すということも視野に入れながら、忘備録としてこの読書メーターを利用していこうと思っています。

読書メーターに参加されている方の感想も読んで広がりにくくなった自分の読書の領域をもう一度広げられればうれしいです。

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