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2024年3月の読書メーターまとめ

doji
読んだ本
4
読んだページ
1168ページ
感想・レビュー
4
ナイス
31ナイス

2024年3月に読んだ本
4

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

doji
若さという見えない監獄から抜け出そうとあがく姿は、映画でいうと『レディバード』『ゴーストワールド』を思い出したりはしたけれど、フランシスの内側でうごめく、本人ですら得体の知れないなにかを描写することは小説にしかできないことだし、さらにはカーソン・マッカラーズにしかできないやりかたが貫かれている。つらく切なくもあり、時におかしくもあり、美しくもグロテスクな瞬間ばかりだった。村上春樹の解説も素晴らしく、『たけくらべ』との類似性が指摘されていたので読みたくなった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
4

doji
若さという見えない監獄から抜け出そうとあがく姿は、映画でいうと『レディバード』『ゴーストワールド』を思い出したりはしたけれど、フランシスの内側でうごめく、本人ですら得体の知れないなにかを描写することは小説にしかできないことだし、さらにはカーソン・マッカラーズにしかできないやりかたが貫かれている。つらく切なくもあり、時におかしくもあり、美しくもグロテスクな瞬間ばかりだった。村上春樹の解説も素晴らしく、『たけくらべ』との類似性が指摘されていたので読みたくなった。
が「ナイス!」と言っています。
doji
食をテーマにすればこんなにも幅広いことを知ることができるのかと、ふだんから食べるのが大好きなくせにまともに考えてこなかったことに驚いた。生活史でありフェミニズムでもあり表象文化論にもなる多岐にわたる内容が、それぞれ端的でコンパクト、かつ読ものとしての魅力に溢れた筆致で書かれている。著者のファンになったのでほかの本も読んでみる。
が「ナイス!」と言っています。
doji
再読して、自然や風景、ものの描写の素晴らしさが染み入るように胸に響いて、そしてこころの動きを描くちからの卓越さにあらためて驚かされた。小説を書くことと、気持ちの移ろいが完全に同期するのように右往左往し、確かさと不確かさのあいだでつねに揺れている。正しくもあり間違ってもあるということは、記憶そのもののようでもあるし、翻ってそれはひとが生きることそのものでもある。大した話ではない、それは事実なのだけれど、それはすべてのひとの恋愛において言えることで、それを書くことをここまで最上の方法で達成した本はないと思う。
が「ナイス!」と言っています。
doji
創業者の語りによる社史というよりも、満州時代の日本の雰囲気や、戦争の最中、そして終戦後にかけての空気がなまなましく描かれているのが印象に残った。とても知性的な文章だし、いまの時代ならフェミニズムの文脈でも読めるような気がする。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/24(3747日経過)
記録初日
2014/01/24(3747日経過)
読んだ本
1486冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
418315ページ(1日平均111ページ)
感想・レビュー
1033件(投稿率69.5%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
https://linktr.ee/horiaitoshihiro
自己紹介

編集者/ライター(ときどき音楽制作)の読書記録

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