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2024年3月の読書メーターまとめ

冬見
読んだ本
21
読んだページ
6247ページ
感想・レビュー
21
ナイス
268ナイス

2024年3月に読んだ本
21

2024年3月のお気に入られ登録
3

  • toshi
  • 轟直人
  • テル35

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

冬見
久しぶりの再読。自分の読みが昔と変わった部分があり、おもしろかった。こういう発見があるから再読は楽しい。罪とは神的なものであらかじめ背負わされたもの、という意識が生まれたこと、そのことが落ちていくことに歯止めが効かなくなった要因の一つであったように思った。手記時点での葉蔵の年齢をいつの間にか飛び越えていたことにも驚いた。そういえば「あとがき」時点での葉蔵の年齢は作者の年齢と同じであったなあ、など薄寒く思う。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
21

冬見
再読。外敵の侵入。「本物の金烏」の意味が明かされ、物語が大きく動き出す。今までの物語はほんの序章に過ぎなかったのだと、世界をまるごとひっくり返されるような衝撃で理解させられる。展開を知っていたはずなのに息を詰めて物語の行方を追ってしまう。
が「ナイス!」と言っています。
冬見
再読。
が「ナイス!」と言っています。
冬見
ネタバレ再読。ひさしぶりに読んだけれどやっぱり良い。もう何度も再読しているけれど、読めば読むほど上手くできているなあと感心する。噛めば噛むほど味がする、再読の楽しみがあるシリーズ。どのキャラクターも非常に魅力的。白珠のストーリーが好き。伊勢物語の姫君を盗む話を思い出す。終盤の墨子と奈月彦、真赭の薄のやりとりも好き。理知的でありすぎるがために冷徹に見える男が、初恋だけには不器用になっている姿が愛しい。勢力図や人間関係などゆっくり整理しつつ、続きも読む。
が「ナイス!」と言っています。
冬見
ネタバレそうだよね。そりゃ、そう。簡単に始まったって、簡単に終わるわけがないもの。歌は良いけどストーリーが凡庸で、そんなわけないよな、と疑いながら読んでいたので予想通りではあったのだけど、再読の楽しみがあって嬉しい。途中からストーリーを追ってしまって歌を噛み締めきれなかったので、また読む。◆「ごめんいま38度」「うつりたい」「だめ」「いくじなし」「だめです」「うつせ」
が「ナイス!」と言っています。
冬見
圧巻だった。20ヶ月もの間身籠もっている女の謎を巡る、過去の因果と罪の記憶。言葉を選ばずに言うと、驚くほど胸糞悪い。最後まで話の展開が読めず、それこそ常時めまいに襲われているような心地で、気づいたら最後まで読んでいた。一気読み。なかなかこれは、凄まじい。
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冬見
再読。名探偵音野順の事件簿シリーズ第2弾。第3弾を読みたいので再読。ゴリゴリの物理トリックが楽しい。
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冬見
他者の中に自分の姿を見つけたとき、人は確かに救われるのかもしれない。どうやったって人はひとりだ。ほんの一瞬、他者と交わったその瞬間を焼き付けて、胸に灯して生きていくのだろう。 「きみのために不幸になってもいい、なんて言葉で、好きを強化しなくていいよ。生まれてすぐの、幸福しかなかったころの朝の光を、ただきみの目の中に見つけた。」詩は死でタヒ。
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冬見
再読。青年時代の基博の物語、美術学校予科に入学した恵の物語、高広と礼の出会いの物語など、『人魚』からまた一段と登場人物たちと物語に愛着が湧く一冊。「氷のような女」が好き。基博が可愛い。
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冬見
再読。はじめて読んだのは高校生の時だった。出会ったのが高校生の時で良かったなあと思う。きっと今よりもっと切実に、生々しく物語に触れることができたんだろう。だから私は、10年以上一度も読み返さなかったこの本を、本棚のいつでも手が届く場所に差していたんだと思う。
が「ナイス!」と言っています。
冬見
再読。「点灯人」「人魚は空に還る」火を創る力、美しいものの真の価値、人生を照らすもの。物語に散りばめられたメッセージがじんわりと胸に染み込む。「怪盗ロータス」のラストシーンが好きだった。大黒は嫌な奴だけど羨ましい生き方だなと思う。奪われたように見えて、彼は手に入れていた。熱中できること、夢中になれること、自分自身を燃やしつくして『今生きている』と心から実感できること。奪われたことで、長い時間をかけて本当に欲しかったものを得た。いいなあ、と思う。
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冬見
再読。表題作「百瀬、こっちを向いて」のラストシーンがすごく胸にきて、涙ぐんでしまった。かわいい……。一生懸命恋をしている人を見ると涙ぐんでしまう。
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冬見
再読。さわやかなタイトルとは裏腹に、物語はじっとりと湿度が高い。幼なじみ三人と、廃校舎に隠した罪の記憶。終盤のバンの中のシーンが艶めかしくて、思わず息を詰めた。外はそれどころじゃないのに……それどころじゃないからこそ、二人の世界は一点に凝縮したのかもしれない。ミズと誉、誉と恵、恵とミズと、三人の関係性がなんともじれったく、胸がそわそわした。近くて遠い、絶妙な相互不理解。手を伸ばせば届くのに、届くからこそ躊躇する。青春ものとしても読み応えのある一冊。
冬見
2024/03/21 01:16

「相手が好きな男だから」という理由で容赦されることも、「相手が好きな女だから」という理由で許されることもないところが好き。

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冬見
再読。ゴリゴリの物理を見たくて。新刊が出たそうだから、ぜひ読みたい。
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冬見
再読。破滅へ向かう一目惚れ。かなりきつかった。けれど、目が離せなくて最後まで読んでしまった。ほかに、誰がいる。友だちの顔が浮かんだ。たぶんもう読み返せない。
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冬見
再読。キスで感染する致死性の病が発生した世界。「夕映えの向こうに」先生視点も気になる。
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冬見
再読。美奥。ぼうっと光を宿す、一枚向こう側の世界。
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冬見
再読。千葉志津雄の「僕も、たぶん、君も、いい人間にはなれない。いい人間になろうと努力するだけだ。」のところが好き。「彼女たちの気持ちが百にはわかる。身ぎれいにして、背筋を伸ばして、アイドルに見つけられたいわけじゃない。決して、特別なものになりたいわけじゃなかった。ただ、素晴らしい人たちの前で、自分も精一杯、素晴らしいものでいたかったのだ。」の部分、めちゃくちゃわかる。Re:valeは互いが互いにとって良い存在になろうとしていたところがすごく好き。
が「ナイス!」と言っています。
冬見
再読。「有翼日輪」「標本箱」「祝祭」が特に好き。
が「ナイス!」と言っています。
冬見
ネタバレ再読。すべては物語がもたらした死。物語によって告発し、他者を発狂せしめようとした者が、反対に告発され物語をなぞる末期を迎える構成に痺れた。「小説家になるのはやめます」が良い。ゆっくり読み返そうと思っていたけど、一気読みしてしまった。
が「ナイス!」と言っています。
冬見
久しぶりの再読。自分の読みが昔と変わった部分があり、おもしろかった。こういう発見があるから再読は楽しい。罪とは神的なものであらかじめ背負わされたもの、という意識が生まれたこと、そのことが落ちていくことに歯止めが効かなくなった要因の一つであったように思った。手記時点での葉蔵の年齢をいつの間にか飛び越えていたことにも驚いた。そういえば「あとがき」時点での葉蔵の年齢は作者の年齢と同じであったなあ、など薄寒く思う。
が「ナイス!」と言っています。
冬見
「私はきみが好きではない、とあなたが言った、傷ついているのに、その傷口から芽が出て花が咲くとおもい、ぼくはじっとしていた。」
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/29(3742日経過)
記録初日
2014/01/01(3770日経過)
読んだ本
2215冊(1日平均0.59冊)
読んだページ
603533ページ(1日平均160ページ)
感想・レビュー
1808件(投稿率81.6%)
本棚
36棚
自己紹介

ジャンルは雑多ですが作家読みが多いです。
古典、近代文学も好き。歌集も好き。
好きな作家さんは以下の通りです。書きもらしもあるかも。

▼現代作家
桜庭一樹/長野まゆみ/島本理生/綿矢りさ/森絵都/千早茜/皆川博子/中山可穂/恒川光太郎/津原泰水/壁井ユカコ/三木笙子/阿部智里/梓崎優/近藤史恵/辻村深月/佐々木丸美/北山猛邦/柴村仁/乾石智子/赤江瀑/朝井リョウ/ジュール・ジュペルヴィエル/フランチェスカ・リア・ブロック/アレックス・シアラー(敬称略)

▼研究
近藤富枝/嵐山光三郎/杉浦日向子(敬称略)

▼歌人
穂村弘/笹井宏之/東直子/木下龍也/石井辰彦/栗木京子(敬称略)

▼近代作家
芥川龍之介/有島武郎/泉鏡花/岡本かの子/尾崎翠/川端康成/白洲正子/坂口安吾/太宰治/萩原朔太郎/福永武彦/堀辰雄/武者小路実篤(敬称略)

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